福島の山

日本百名山・磐梯山(福島県)

中学時代の同級生たちと磐梯山に登ってきた。有料道路ゴールドラインの最高点が八方台で、ここが登山口となる。8時過ぎに着いた時には駐車場は満車となっていたが、バスに少し移動してもらいスペースを作り駐車した。


8時半過ぎに登山口に入る。樹林帯の中の緩やかな登山道をのんびり歩くと、30分ほどで硫黄臭が鼻をつく中の湯温泉跡となる。湿地帯の木道を過ぎると、登山道は次第に勾配を増し、所々では根張りが多くなり歩き難くなる。北側に開けた場所が出てくると、桧原湖や吾妻の山並の素晴らしい展望となる。やがて勾配が緩くなるとお花畑と弘法清水の分岐となり、お花畑の方に進んだ。お花畑に花はないが、天狗岩と櫛ヶ峰の景観が素晴らしい。山頂方向には弘法清水小屋や多くの登山者たちが見えてくる。5分で弘法清水となり、ここからは急勾配の荒れた登山道となり30分余りで岩稜の山頂となる。戻りは往路をそのまま戻った。往復5時間ののんびり登山だった。写真左は八方台登山口、中央はお花畑からの磐梯山、右は磐梯山山頂


スキーハイクで赤面山~スダレ山往復

今年は山スキーに挑戦しようと、スキーベンチャーをICIで購入したが、デビュー戦の大入道は散々だった。登山靴での滑走はかなりの上級者じゃないと無理だと分かり再度ICIを訪ねた。ネットで予備知識を収集してたので、靴は直ぐに決まった。購入したのはスカルパ・アヴァントで、この主の靴の中では低価格帯だけど性能的には申し分ないと言うことだ。4月に入り、雪山シーズンもそろそろ終わりそうなので、急追スキーハイクを決め込んだ。場所はスキー滑走が試せそうな白河高原スキー場跡から赤面山~スダレ山を往復するコースとした。


4時過ぎに家を出て、白河高原スキー場跡の駐車場に着いたのは夜明け間もない5時20分だった。ゲレンデを見ると雪は溶け土や藪があっちこっちで顔を覗かせている。スキーベンチャーとワカンを持ち、山スキー兼用靴でゲレンデを登り始めた。登山靴に慣れているせいもあるだろうが、バックルを緩め、足首の固定を歩行用にセットしても脛が当たり歩き難い。ゲレンデの中ほどまで来るとやっと雪面が連続するようになったのでスキーを履いた。まだ6時前だと言うのに胸元の温度計は8℃を示し、雪は完全に腐っている。それでもシールはしっかり雪面を捉えグリップしてくれる。快調に歩いていたら突然の落とし穴が現れた。文字通り、落とし穴である。スキーもろとも踏み抜き、気が付いたら腰まで雪の下ではないか。一瞬のことで何が起きたのか分からなかったが、なんと雪解け水が雪面の下に大きな空洞を作っており、そこに落下してしまったのだ。やっとのことで抜け出したが、片方のストックのバスケットが抜け落ちてしまい紛失してしまった。というわけで、以後は片方のストックは飾りとなりさがってしまった。さらにゲレンデは高度を上げるにほどに勾配を増し、登りつめるのに約2時間を要してしまった。写真左は白河高原スキー場跡のゲレンデの様子で土が目立つ、ゲレンデ中央部からトップ、右はスキーベンチャーでの登坂


それでもこの先は林間コースとなり、高さも1500mを越えているので雪も多くなり締まっているので歩きは快調だ。所々の急勾配も難なくクリアし想定の3時間以内で赤面山山頂となった。ここからの景観は抜群で特に西に見える那須連山と北側の甲子・旭岳は美しすぎる。山頂部は広く、ガレ石が転がり、雪はほとんどない。そればかりか前岳への鞍部に向かっては岩がむき出しとなっており、スキーを外すことを余儀なくされた。写真左は林間コース後の山頂間近の様子、中央は赤面山山頂から那須岳方面、右は前岳への鞍部の下りでガレ石が露出している


ここからは山スキー兼用靴での岩場歩きとなるが、下りとなるので慎重に降りるが足元がおぼつかない。それでもどうにか鞍部からの前岳への登り返しとなると雪が増えてきた。再びスキーに履き換え、前岳を目指すがピークと思っていたところが間違っていた。標高は1702mと赤面山とほぼ同じなので、辺りを探すとスダレ山から西に延びる稜線の前に前衛峰のようにピョコンとしたピークがあり、後ろを振り返ると赤面山とほぼ同じ高さだ。GPSでピークを確認し、この時点で9時をちょっと回ったところだったのでスダレ山に向かった。地図の波線はスダレ山の稜線を南側にトラバースするようについているが、見える斜面は見るからに急勾配で一部雪崩ているようだった。そのため稜線を北側に回り込むように進んだが、余りの急斜面で直登はできない。斜行とキックターンを繰り返し少しずつ高度を上げるが、灌木帯となるとルート取り出来ない。ワカンに切り替えて、腐った雪に靴ごと蹴り込みステップを切るが、油断すると雪崩れそうになる。緊張の連続でやっとのことで稜線に辿りつくと、今度は突風のお出迎えだ。この風のため稜線上は雪は薄く、灌木が頭を出していてとても歩ける状態ではない。稜線を東側(右側)に外し、吹きだまった雪を踏み抜きながらやっとのことでスダレ山山頂となった。まぁー、ここからの眺めも最高で、南には朝日と茶臼、西~北の三本槍から旭岳に連なる稜線は見事だった。写真左はスダレ山山頂からのみた旭岳への稜線、中央は朝日岳~茶臼岳~熊見曾根、右は登り来たスダレ山の稜線と赤面山


登り始めてから5時間が経過し、予定の時間をかなりオーバーしている。急がないと午後の仕事に間に合わない。戻りは清水平に向かって灌木の切れ間が続いているので、それに沿って進むと44の看板が現れ、中ノ大倉尾根からの登山道となった。ここのまま番号を辿ると45,46と現れ、だんだんと急傾斜の下りとなってきた。前方には中ノ大倉尾根、左に目をやると赤面山が見える。そしてその手前には今にも雪崩れそうな急斜面が広がっている。ワカンの紐を締め直し、意を決して斜面に入った。雪面を刺激しないように、それでもしっかりグリップするように強く踏みつけ、斜めに下るように進んだ。足元からは次々と雪の塊が転がり落ちて行き、途中からは雪ダルマとなって見えなくなる。緊張と恐怖の連続だったがどうにか難所を突破して赤面山に戻った時には12時を過ぎていた。やばい、このままじゃ遅刻する。必死の思いでトレースに沿ってワカンを走らせ30分でゲレンデトップに着いた。さぁーいよいよスキーの出番だ。山スキー兼用靴のバックルを締め、足首の固定モードを滑走用に切り替え、スキーベンチャーを履いた。恐る恐る滑りだすが、ぜんぜん問題ない。滑れる、曲がれる、こりゃーー行ける。15分でゲレンデを滑り降り、なんと登り3時間のコースを1時間で下る。写真左は三本槍岳への鞍部で休憩中の登山者、中央部はスダレ山南面の急傾斜地で一部に雪崩痕が見える、右はゲレンデに残る我がシュプール
 

残雪期の燧ケ岳

4月の大佐飛山に続いて残雪期の山に登ってきた。燧ケ岳は栃木百名山で県境の山々の山頂から必ずと言っていいくらいに見ることができる山だ。双耳峰として南側からは見えるので目立つ山でもあり、いつかは登ってみたいと思っていた。神奈川の5つの山と連日の山行となるが疲労もほとんどなく朝5時の待ち合わせに関谷の道の駅に向かった。


今回も同行いただくのはH先生で、車を道の駅にデポし助手席に飛び乗った。尾頭トンネルを経由して、国道352号線で御池登山口に向かうが、途中から雪に覆われた燧ケ岳が姿を現した。駐車場には20台前後の車があり、いくつかのテントも設営されていた。駐車場はきれいに除雪されていたが2m近い雪の壁に覆われていた。6時55分、登山口に入るが一帯は雪で覆われて完全な雪道となっていた。早速アイゼンを装着し順調に歩き始めた。雪の状態は表面こそシャーベット状になっているところもあったが、比較的締まっていたので踏み抜きはない。多くの登山者が僕たちの前後を山頂を目指し登っていくが、その半分以上はスキーやボードの板を背負った人たちで、山スキーのメッカと言った所なのだろうか。


ルートは夏道とは違いほぼ山頂への最短コースをとることになるので、急斜面もむりやり直登する感じなのだ。広沢田代であまりの暑さで半そでとなり、さらに急登を一頑張りすると次は少しばかり高度を下げ熊沢田代となる。水分を補給し一休みの後に再スタートしたが、急勾配はさらに続き休憩を繰り返しながら徐々に高度を稼いだ。右手には平ヶ岳が、後ろを振り返れば会津駒ヶ岳が一望でき疲れを癒してくれるが、それも長くは続かない。


登山口から3時間20分でようやく山頂に着いた。たぶん20人前後の人はいると思う。ちょっとした渋滞状態だw 東北一の高さを誇り、日本百名山で二等三角点を持つ山となれば連休のこの時期当然なのだろ。西側にはここより10m高いシバヤスグラが絶壁の先に見える。また尾瀬ケ原越しには至仏山もうっすらと見えてる。南に目をやると燕巣山と四郎岳が見えるがその間にあるはずの日光白根山は見えなかった。昼食と絶景を約一時間堪能し下山を開始した。なんと戻りは1時間ちょっとと登りの3分の1の時間で駆け下りた。残雪の時期の山は楽しいというのを実感した一日だった。

御池登山口(6:55)→熊沢田代(8:43-8:55)→燧ケ岳(10:15-11:12)→熊沢田代(11:35)→御池登山口(12:16) 全行程5時間21分 GARMINデータより 距離:7.97km 累積標高:965m 平均速度:1.4km/h

還暦オヤジ
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