山梨の山

関東百山91,92座目、権現山、扇山

連休2日目は雁ガ腹摺山の東側に位置する権現山と扇山を縦走することにした。雁ガ腹摺山から下山した足でバイクを下山口となる百蔵山登山口にデポした。その後大月市内で夕飯と2日目の移動食を手に入れ、中風呂へ向かい登山口近くの釣堀跡駐車場にて車中泊とした。


昨日とはうってかわっての好天の中、中風呂から200mばかり車道を戻ると佐野峠入口の案内板がある。ここを下り葛野川に掛かる橋を渡ると民家が見えてくるが、その玄関先を避けるように左手から後ろに回ると登山道が始まった。最初のうちは草に覆われているが次第に道型は整い、勾配を避けるように稜線上や斜面を行き来しながら登り続ける。ほどなく稜線の左側(北側)にネットに囲まれた伐採地となり一気に視界が開けてきた。昨日辿った尾越山から大峰への稜線が見え、その後方には大菩薩嶺への尾根筋も確認できた。ネットを抜けると西原峠(佐野峠はまだ先らしい)となり尾根筋を走る林道と合流した。まさかこの林道が大寺山近くまで続いているとは思わず尾根筋に取り付いたが、ほどなく林道と合流することになり軽快な林道歩きとなった。ということで最初の小寺山は林道沿いの平坦なピークだった。写真左は民家の裏手にあった古道の石の導標で「みぎ、にしはら ひだり、ちちぶ・こすげ」と書かれている、中央は西原峠で林道から尾根筋への踏み跡がある、右は小寺山ピークでQZW局の赤布だけが唯一の目印


林道終点から尾根筋に乗り、落ち葉が落ち始めた緩やかな尾根道を緩やかに登ると大寺山山頂となる。ここからは様相が一変し急勾配を100m下げ、再び登り返すと次の北峰となった。残念ながらこの北峰は地図や山名事典に記載は無く、山ランは有効ポイントでは内容だが、南から西にかけて素晴らしい展望が広がっていた。正面には富士山、西に目をやると昨日の周回した尾越山~大峰~雁ガ腹摺山~宮地山の尾根筋が見える。この日一番のビューポイントだ。北峰から麻生山間は結構アップダウンがあり、一部トリッキーな大岩越えなどもあったが、その先の権現山までの尾名手尾根は軽快だ。やがて浅川峠への分岐を直進すると急な上りとなり権現山山頂となった。北には三頭山からの笹尾根、南西に富士山を望める。写真左は北峰から見た絶景の富士だけど自分写し用の巨大なミラーがなんとも珍百景なのだ、中央は西側に見えた昨日のルート(尾越山~大峰~雁ガ腹摺山~宮地山)の尾根筋、右は権現山で北側には三頭山の笹尾根が見える


次の扇山へは浅川峠へ一気に500mを下げ、300mを上げることになったが予想に違わずアップアップで扇山山頂に着いた。今朝からは2,3組の登山者と出会ってはいたが、ここには何と30人余りの登山者が所狭しと山頂に散らばっていた。こりゃーやばい、長居は無用と早々に退散しピーク下で昼食とした。この後は下るだけと安易に考えていたが、次の百蔵山までの間の350mの下りと250mの登り返しは浅川峠越えより強烈なものとなりやっとの思いで百蔵山山頂となった。ここも富士山のビューポイントではあったが生憎の雲で全貌を見ることはできなかった。最後の大同山は登山道から尾根筋を直進し3分余りの視界の無いピークだった。その後は順調に下りデポしたバイクでクルマに戻り、相変わらずの大渋滞中央道を栃木に向かった。写真左は人だらけの扇山、中央は百蔵山の山名表示、右は雲に隠れた富士山とこの夏に登った九鬼山や御正体山などの山々が南に広がっていた

101010-11101010-11雁ガ腹摺山・権現山・扇山3

関東百山90座目、雁ガ腹摺山

雁ガ腹摺山の名の付く山は3つある。9月の連休に出掛けてきたのが、笹子雁ガ腹摺山と牛奥雁ガ腹摺山で、今回はただの雁ガ腹摺山だ。この山は旧500円札のデザインで有名になった富士山の絶景ポイントなのだ。大峠からだと2時間弱でピストンできるようだが、山ランポイント大量ゲットを目指し周回で巡ることとし、樽ノ木尾根に瀬戸地区の金竜寺から取り付くこととした。前日からの雨も午前中は降り続くとの予想だったが、この連休を逃すと年内に再アタックのチャンスはないと判断し雨中決行となった。


5時38分、雨の降る中、金竜寺の駐車場を出発した。この寺の裏手からの尾根筋が尾越山に真っ直ぐに伸びている。そこで寺の裏手の墓地から尾根上に取り付こうとしたが、はっきりとした踏み跡はなく、背丈を越える密藪を掻き分けて20m余り登ると稜線上の作業道となった。ただし道型は完全に崩れ廃道化しており、倒木と灌木でとても真っ直ぐには歩けない。踏み跡も薄く、稜線を外さぬように必死に登るとNHKのテレビ中継用のアンテナ(672P)となる。ここからは踏み跡はしっかりしてきたが、登り一辺倒の単調な急勾配となり、雨具の中では汗が溢れだしてくる。それでも尾越山、水無山とどうにかクリアすると、次は大峰への登りとなる。この間は2-3mの灌木帯となり、両手で掻き分けるたびに枝葉から滴り落ちる水滴が顔にあたり邪魔をする。大峰への急登を登り、隣の泣坂ノ頭を過ぎた辺りでようやく雨が止んできた。写真左は登山口となった金竜寺の山門、中央は尾越山山頂、右は泣坂ノ頭


泣坂ノ頭からは100m余り急降下するが、唐松立への登り返しは急勾配となりワイヤーの下がる岩稜もある。ここを過ぎると一つ目の鉄塔となり、さらに登り続けると平坦な頂部となり2つ目の鉄塔の建つ唐松立となった。笹原の軽快な尾根歩きに続き、スズタケの中の急傾斜の登りとなる。道幅がありスズタケは気にならないが、傾斜のままに足を置くことになり、雨上がりの路面に靴はほとんどグリップせずストレスの多い登りとなった。それでもどうにか大樺ノ頭となると、木立の間からはガスに見え隠れする雁ガ腹摺山が顔を覗かせてくれた。そうなると歩きも自然と軽やかとなり、残りを一気に駆け上がり雁ガ腹摺山山頂となった。言うまでもなく富士山の絶景は無く、急がないと下山が日没になりそうなので早々に退散した。写真左は大樺ノ頭の手前のスズタケの急登、中央はこの日初めて見えた雁ガ腹摺山、右は雁ガ腹摺山山頂だが晴れていればこの位置に富士山が...


ここからは1500mの貯金を一気に吐き出すように下りながら、途中で3つのピークを少しばかり登り返すことになった。とにかく下り一辺倒な上に、雨上がりで滑りやすく何度も尻もちをつくことになったが、宮地山の手前では珍しいキノコのシシタケ(コウタケ)を見つけお土産とした。そんなこんなの4時間で車道に降り立ち、最後はライト片手に50分の一般道歩きでクルマに戻った。 写真左は姥子山近くの林道から見えた下山で辿る大垈山~宮地山の尾根筋、中央は大垈山山頂、右は登山道で見つけたシシタケ(コウタケ)

101010-11101010-11雁ガ腹摺山・権現山・扇山2

関東百山88,89座目、大菩薩嶺、大蔵高丸

連休二日目は上日川峠から大菩薩嶺を経て、小金沢山、黒岳と辿って湯ノ沢峠に降り、さらに南下して大蔵高丸、ハマイバ丸をピストンし湯ノ沢峠に戻るルートを歩くことにした。そのため湯ノ沢峠にバイクをデポし上日川峠に向かった。上日川峠にはロッヂ長兵衛があり、泊まり客で賑わっているようで、砥山側に少し入った市営駐車場に入った。幸い先客は誰もおらず広い駐車スペースを独り占めし、ゆっくりと車中泊を決め込んだ。


夜明け直後の5時半過ぎにロッヂ長兵衛の横を通り車道から登山道に分岐した。たおやかに続く朝焼けの笹道の右横には車道が並走し福ちゃん荘まで続いていた。福ちゃん荘からは唐松尾根へ乗り、大菩薩峠から南へ伸びる尾根筋を右手に見ながら登ると雷岩となり、2,3分で大菩薩嶺となる。雷岩まで戻ると、いよいよ大菩薩連嶺の縦走が始まることになるが、これから辿る小金沢山~黒岳への尾根筋が眼前に広がり、晴れていれば富士の絶景となるはずだ。ガレた登山道を下り笹道を分けると妙見ノ頭となる。写真左は登山口となるロッヂ長兵衛、中央は大菩薩嶺、右は雷岩から続くこれから歩く峰々


さらに下ると賽の河原を経て大菩薩峠・介山荘となり、カキ氷の看板を横目に次の熊沢山へ急いだ。ここからは鬱蒼とした樹林帯を登ると巻き道となる。左手に見えるピークを目指し巻き道を分け最高点を探したが、山名表示はなく東京都水道局の標柱付近がGPSの示すポイントと一致したので熊沢山ピークとした。ここから急坂を下ると笹原の石丸峠となり、小金沢山への軽快な歩きとなったが、ルートはほどなくコメツガの樹林帯の中の悪路と変わり本日一番の難所となった。小さなピークを越えるとやっとのことで小金沢山頂となった。ここも2000mを超えるピークなので景色は良いはずだが、ガスの中で視界はない。この先も鞍部付近は笹原、ピーク近くはコメツガの樹林帯と繰り返しながら、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、川胡桃沢ノ頭、黒岳、白谷ノ丸とピークを踏み、スズタケの藪を掻き分けて湯ノ沢峠に降り立った。写真左は小金沢山山頂、中央は牛奥ノ雁ヶ腹摺山手前のコメツガ林、右は湯ノ沢峠への下りから見た大蔵高丸方向


時間的にも余裕があり、予定通り大蔵高丸・ハイマバ丸に向かった。湯ノ沢峠からはお花畑の中の緩やかな上りとなり足取りは快調だ。お花畑でカメラ片手に休んでいた登山者が声を掛けてきた。「この先でスズメバチが登山者を襲い自分は大蔵高丸を諦めて戻ってきた。気を付けて下さい」とのことだった。ちょっとばかり尻込みしたが、今更戻るわけにもいかず注意しながら歩くことにした。やがて大蔵高丸が眼前に迫って来ると、登山道は九十九折りとなる。この九十九折りの始まりのところまで来たら、いきなり羽音が聞こえ次の瞬間、右の膝頭に痛みが走った。とっさに右膝を叩くと、足元で黄色いハチがもがいていた。キイロスズメバチだ。チッ、やられた(´・ω・`;A) 思いっきり踏みつぶし足早にその場を走り過ぎたが、うーーーん、痛い。ほどなく大蔵高丸となるが登山者に占領され、ガスで視界もないため先を急いだ。ハイマバ丸へはほぼ平坦な広い尾根歩きとなり、あっという間に山頂を踏み、湯ノ沢峠へピストンした。もちろんススメバチポイントは駆け足で通り抜けた。写真左は湯ノ沢峠のお花畑からの大蔵高丸、中央はハマイバ丸山頂、右は戻りの際に撮った大蔵高丸

湯ノ沢峠からバイクで上日川峠に戻ったが、まだ14時前だったので峠近くの砥山を10分で往復し山ランポイントを一つ加えた。

100920大菩薩縦走1100920大菩薩縦走2

関東百山87座目、滝子山

19,20日の連休に大菩薩連嶺へ遠征してきた。初日は笹子から滝子山、大谷ヶ丸と北上し、その後は大鹿峠を経て笹子雁ヶ腹摺山まで行き、ピストンでお坊山まで戻り、棚洞山から笹子へ下山するルートを計画した。中央道大月ICから国道を走り笹子で中央道を陸橋で横切ると滝子山への登山口となる。


周回ルートの下山口のことを考え公園余地にクルマを置き、6時前に車道を歩きだした。5分で寂ショウ尾根への登山口となり、林道を歩くとほどなくヒノキ林の上りとなる。ほどなく尾根筋となり林道を横切ると緩やかな尾根筋歩きとなる。次第に勾配は増し岩稜の急傾斜となってくる。スタートから一気に900mを上げ浜立山への分岐尾根となり、ここから浜立山をピストンし滝子山山頂となった。朝のうちは青空も見えていたが、あいにく滝子山山頂はガスの中で視界はない。ここは秀麗富岳十二景(大月市選定)の一つで、富士山の絶景が望めなかったのが残念だ。写真左は登山口となった車道、中央は寂ショウ尾根から見えたこの日唯一の富士山、右は滝子山


山頂から三角点峰に下り、大谷ヶ丸へ分岐すると直ぐに鎮西の池の祠となる。この先は踏み跡が薄いところもあるが、軽いアップダウンを進むと大谷ヶ丸となる。ここは立ち木に塞がれて視界はほとんどない。次のコンドウ丸へは急な下りとなり、少しだけ上り返すと平坦なコンドウ丸山頂となる。ここからも高度を下げながら、オッ立山、大鹿山とピークを拾い大鹿峠となる。お坊山への上り返しは300m余りを登ることになりバテバテのピークとなった。写真左は大谷ヶ丸山頂、中央は大鹿山、右はお坊山の北峰から見える滝子山、大谷ヶ丸


この時点で笹子雁ヶ腹摺山は諦め、棚洞山への尾根へ向かうことも頭をかすめたが、まだ12時前で時間的には余裕があり進むことにした。が、お坊山~米沢山~笹子雁ヶ腹摺山はきついアップダウンの連続で、この間のピストンは厳しいものとなった。お坊山からの下りは、東峰(1421P)、棚洞山、入道山と尾根筋のコブのようなピークを踏み笹子への急な下りとなった。この間、尾根筋にはしっかりとした踏み跡はあるが道標は皆無であった。笹子からの取り付き尾根が急な上に一部崩落により登山道が寸断されていたが、どうも山火事が原因だったらしい。おかげで最後は藪を漕ぎ中央道の側道に降り立った。写真左は笹子雁ヶ腹摺山、中央はお坊山から見た登り来た米沢山~笹子雁ヶ腹摺山、右は笹子への登山道が消えた急な下りで斜面の下方は中央道

100919滝子山周回100919滝子山周回2

関東百山85,86座目、九鬼山、倉岳山

最近は山梨・神奈川・静岡の県境近くの山に通っている。今日は中央道の上野原ICから大月ICの南側に沿う山並を縦走してきた。三杉山からの下山口を神野地区と設定し、バイクをデポし登山口となる田野倉に着いたのは22時を回っていた。地図の破線の位置近くに駐車余地を見つけ眠りについた。


長丁場となるので、夜明け前に用水路を横切るコンクリート橋を上がると、直ぐに赤い社のある広場となる。その山岸には巾7~8mの大きな用水路(発電所用の導水路らしい)があり金網とコンクリートで覆われていた。用水路際をライトで照らしながら登山口を探すと、コンクリート蓋の向こう側に案内板らしきもの見つけた。近づいてみると九鬼山への登山口であり、破線と一致するのでここに取り付いた。踏み跡はあるがほとんど歩かれていないのだろうか藪化一歩手前なのだ。夏草や小枝、さらには蜘蛛の巣が邪魔をする。急勾配を30分で植野山となると尾根筋は緩やかとなりほどなく九鬼山への分岐となり、猿橋に向かって5分ばかり進むと馬立山となった。分岐まで戻り急な尾根筋を下ると札金峠となるが、九鬼山への登り返しは高度を上げるほどに勾配を増し、ピーク手前では左にトラバースし北東尾根へと取り付いた。この尾根筋もかなりハードだったが、必死に登り九鬼山山頂に立った。二等三角点峰で北西方向のみ僅かに視界はあった。写真左は用水路の上にやっと見つけた登山口、中央は馬立山手前から見える九鬼山、右は九鬼山山頂


山頂にはコースタイムを書いた案内板があるが、設定コースの中間点である高畑山まで4時間30分とある。そのペースだと明るいうちに下りられそうにないので先を急いだ。次の鈴ヶ尾山までは長い尾根歩きとなるが、下り勾配なので軽快に歩けたが、藪化と蜘蛛の巣には難儀した。山ラン有効ポイントではないが高指、桐木差山の二つのピークを過ぎると車道となる。ここが鈴懸峠で、車道をそのまま歩けば高畑山との案内がある。しかし目指す鈴ヶ尾山は逆方向にあり、取り付きを探すと切通しのコンクリート壁に沿って上がる踏み跡を見つけた。灌木を手掛かりによじ登ると切り通しの上に鈴ヶ尾山への案内板があり、尾根に出て左へ・20分と書かれていた。その通りスギの植林地を直登し尾根を左に少しばかり行けば鈴ヶ尾山山頂となった。そのまま尾根筋を戻り、直進すると再び車道となり突坂峠となる。車道を横切り、踏み跡に取り付くがこの勾配は半端ではない。小さなピークを一つ越え200m余りを一気に上げやっとのことで大桑山山頂となった。次の高畑山へは途中の小ピークを越え、ちょっとばかり登ると20分ほどで着く。ここまでの道すがら3つの頂のある山が見え隠れしていたが、ここに来てそれが大桑山~高畑山だということに気付いた。写真左は鈴懸峠の切り通し上の鈴ヶ尾山への案内板、中央は大桑山の先から見えた高畑山、右は高畑山でこの方向には富士山が見えるらしい


次は本日2つ目の関東百山・倉岳山だが、高畑山からゆっくりと鞍部まで下り少し登ると天神山となる。ここからは北側に視界が開け、猿橋の街並みやこれから登り行く倉岳山の稜線が見えてくる。天神山からは少し下ると穴路峠となり、再びきつい登り返しとなった。額からは玉のような汗が流れ落ち、ハイドレーションを何度も口にくわえ水を流し込むがとても間に合いそうにない勢いだ。息を切らせやっとのことで倉岳山となると北側には絶景が開け20分の長休みとなった。次のポイントに向けて急坂を下ると立野峠となるが、この間で4組のパーティーとすれ違ったが、今日出会った登山者は後にも先にもこの4組だけだった。写真左は天神山手前から見た倉岳山、右は倉岳山山頂


立野峠からひと登りで細ノ山となるが、この山頂には表示は見当たらなかったがそれに代わる絶景が南側に広がっていた。それは秋山二十六夜山とその後方の3週間前に縦走した赤鞍ヶ岳~御正体山などの道志の山並だった。この先は下り勾配となり、途中軽く登り返すと鳥屋山と書いた山名板が下がるピークになる。目標のトヤ山はまだ先なので、構わず先を急ぐと急な上り返しとなり、100m余りを必死に登り切るとそこには舟山(818m)と書かれたテープが木に巻かれていた。しかし山名事典ではこの場所をトヤ山と表記している。トヤ山を下ると寺下峠となり再び急な登り返しとなったが、10時間、20km近くを歩いてきた体は重くペースは落ちる一方であった。それでもどうにか矢平山に辿りついたが、ハイドレーションの3Lを飲み尽くしリザーブの1Lを残すのみとなっていた。この先は旧大地峠、甚ノ函山、三杉山と大した登り返しもなく順調にクリア出来たが、誤算はこの後に訪れた。あとは下るだけだと思って選んだ三杉山から東に伸びる尾根筋は予想に反しアップダウンのある藪道で中々高度を下げてくれない。どうにか神野の下山口に向かう尾根筋に乗ったまでは良かったが藪と蜘蛛の巣が邪魔をして中々ペースが上がらない。2kmを下るのに1時間20分もかかりやっとのことで神野の車道に降り立った。今日のルートには名のついた峠が7箇所もあり、1000m以下の低山の縦走にしてはヘビーなものとなった。写真左は細ノ山から見えた秋山二十六夜山、中央は矢平山手前の急登、右は甚ノ函山の山頂部で平坦なスギ林の頂部

100905九鬼山・倉岳山縦走1100905九鬼山・倉岳山縦走2


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