東京の山

関東百名山・その73 雲取山(くもとりやま)・鷹ノ巣山(たかのすやま)

二日がかりで東日原から都県境の尾根を辿り雲取山・鷹ノ巣山を周回し石尾根から三ノ木戸まで歩いてきた。詳細は帰宅後にw

このルートは等高線の狭間からの管理人・DJFさんの山行記録を見たことで思いついた。DJFさんは鷹ノ巣山から東日原に下り一日で周回しているが、雲取山荘で一泊すれば二日目には石尾根を辿ることが可能となり行程を伸ばせると判断した。1日の夕方に奥多摩に入り、下山口となる三ノ木戸にバイクをデポして、登山口となる東日原に18時過ぎに着いた。登山口を確認後、二日がかりの山行に備え車中泊と決め込んだが、余りの緊張感のためか胃が痛み寝付けなかった。


23時過ぎに起き出して、ラーメンとおにぎりを腹につめこんだ。バックにはパンを二つと水2リットル、防寒具兼用の雨具、着替えのアンダーウェアだけとして出来るだけ重量を抑えた。最近は夜間登山はお手の物となってはいるが、24時前に登山道に入るのは初めてだ。車道から案内に従い舗装道に沿って上がると、人家の裏道らしいところをしばらく歩くことになるが、所々には外灯もあるという、ちょっと風変わりな登山道である。流石に熊避けの鈴音やライトの明かりは邪魔だろうと気遣いながら歩くが、どの人家にも人の気配は無いようだ。人家を離れ、いよいよスギの植林地の中に入ると勾配は一気に増し、踏み跡は九十九折りとなる。どの道DJFさんの山行記録を持参しているので道に迷うことはほとんどないが、このきつい勾配ばかりは読み取れなかった(´・ω・`;A) それでもどうにかコースタイム通りに滝入ノ峰、一杯水避難小屋を通過し、天目山に着いた。写真左は登山口、中央は一杯水避難小屋で幕営もあり満杯か?、右は天目山山頂の寝袋の主(流石に直ぐに退散した)


ここからは都県境の尾根を辿ることになるので迷うことは無かったが、登山道はピークを避けるように巻き道となっていて、山ランでピークが欲しい自分にとっては取り付くポイントを考えながらの歩きとなった。まず最初の天目山では尾根上の分岐まで待てずに直前に取り付き、大栗山では巻き道の途中から尾根上に無理やり取り付いた。次の七跳山と坊主山ははっきりとしたピークなので鞍部から尾根に乗ったが、この二つは半端ない急勾配だった。酉谷山は避難小屋から尾根上に乗り、比較的楽に辿れたが、その後の滝谷の峰では再び直登を強いられた。水松山~桂谷の頭まではほぼ尾根上が登山道となっており、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていくことになるがすこぶる順調だ。写真左は所々の巻き道には梯子橋がある、中央は酉谷山、右は水松山の山名板


小屋セドノ頭~芋木ノドッケの間は倒木が連続(台風の通り道だったのだろうか)するようになり、歩き始めて10時間近く経った足には勾配が堪えるようになりペースが落ちる。それでも10時15分には芋木ノドッケに到着し、行程的にはかなり余裕があると判断し、白岩山まで足を延ばすことにした。倒木と残雪の尾根上を白岩山に直進すると鞍部で白岩山から雲取山までの巻き道に合流した。ほどなく白岩山山頂となり予定外のポイントをゲットした。驚いたことに山頂には餌付けされた(?)鹿が物欲しげに近付いてきて付き纏ってくる。バックを置くと持って行かれそうな勢いだw そういえば芋木ノドッケまでの都県境尾根で行き会った登山者は数名だったのに、三峰神社側からは切れ目なく登山者がやってくる。ここいらに可哀想な鹿が増えた原因なのかもしれないと感じた。写真左は芋木ノドッケ手前の倒木、中央は白岩山、右は白岩山の人慣れた鹿


白岩山をピストンし、大ダワからの登りをひと頑張りすると11時40分に雲取山荘に着いた。まだ受付には早く、山荘前で一休みし、バックをデポし雲取山に向かった。なんと山荘からちょっとで残雪となり、コースロープに掴まりながらの急登となった。アイゼンを、まさかと思いクルマに置いてきてしまったことを悔やんでも時すでに遅しなのである。それでもどうにか山頂にたどり着くと、今度は人の波に驚くことになる。東京最高峰、連休ともなれば仕方のないことだと思い、早々に写真だけ確保して小雲取山に向けて退散した。小雲取山のピークは登山道から少し外れた熊笹の小丘で、誰一人として来るものは無く静かな小休止となった。二日目の行程を考え富田新道を権衛ノ頭までピストンし、雲取山の巻き道を使い雲取山荘まで戻ったが、ここでも残雪のため悪戦苦闘することになった。写真左は雲取山北面の残雪の登り、中央は雲取山、右は笹に覆われた小雲取山山頂


さあーー、いよいよ山荘初体験だ。予想はしていたものの、200人収容の山荘には300人をオーバーする登山者が宿泊することになってしまった。最終的には8畳の部屋に14人が寝ることになったのだが、相部屋の方々のチームワークは抜群で、夕食、朝食とも、一番乗りでありつくことが出来た。なんと6時過ぎには部屋の全員が布団に入り、7時には眠りに着いていた。おかげで前日の疲れもすっかり抜け、二日目は夜明けとともに部屋一番に山荘を出発することができた。写真左は山荘での夕食で2食付き7500円、右は日の出に群がる登山者越しの朝日


雲取山を巻き、小雲取山から七ツ石山へ次第に高度を下げて行くと、下からはどんどんと登山者が上がってくる。中には空身の人も結構いる。不思議に思っていると、その謎は直ぐに解けた。町営雲取奥多摩避難小屋の幕営地はテントの花盛りだったのだ。この辺りからは常に右手には富士山が見えるようになり、足取りは軽くなる。この登山道は石尾根縦走路というらしいが、ほとんどのピークは巻き道があり、全ては雲取山への近道となっているようだ。下からは多くの登山者が登って来るのだが、話し声や鈴の音は近くを通り過ぎるだけで、すれ違うことはほとんどない。七ツ石山、高丸山、日蔭名栗山、鷹ノ巣山、六ツ石山、狩倉山は特に際立ったピークで急勾配のアップダウンが続く。下りで良かったなぁーとしみじみと感じたのが、六ツ石山からの300m近くの下りだった。その次の三ノ木戸山からも半端ではない下りが続いた。ついに二日ぶりにバイクと再会し、長い山行を無事終えた。写真左は雲取避難小屋の幕営地の先に七ツ石山、中央は鷹ノ巣山避難小屋に設置された案内板で2日間で辿った山並みが良く分かる、右は鷹ノ巣山からの眺めで遠くに富士山と南側に明日歩く三頭山が見える

100502雲取山・鷹ノ巣山1100502雲取山・鷹ノ巣山2 

関東百名山・その71 天上山(てんじょうさん)

伊豆七島・神津島の天上山に出かけてきた。神津島への交通手段は船と飛行機があるが、日帰りとなるとどうしても飛行機しかない。調布飛行場から一日3便の往復便があり、始発便(8:40)で島へ向かい最終便(16:00)で戻る計画を立てた。予算的には船に比べ割高になるが、一泊する宿台や時間を考慮すれば安い。調べたところ神津島には6~7つの山名を見つけることが出来たが、その中で確実に登れるのは神戸山、天上山、櫛ヶ峯、秩父山の4山だ。神津島の飛行場は島の南端にあり、北端に位置する神戸山を含めて全てを周回するには25km以上の距離となり、6時間の滞在時間内で歩くには裏技が必要になる。さぁー、日帰りで神津島の4山を巡る旅の始まりです。


19人乗りの双発機に搭乗し、調布飛行場を飛び立つと直ぐに左側に大きく旋回し南に針路をとる。あっという間に1500mまで高度を上げ水平飛行へ移ると、眼下には多摩から湘南の街並みがまるで箱庭のように広がり、西側には雲海の上に真っ白な富士山が見えてきた。やがて海に出て、しばらくは雲海上の快適なフライトが続く。やや高度下げ、雲の中を通過するとき何度かの揺れにドキッとしたが、雲を抜けると左手に神津島が見えてきた。35分で神津島飛行場に降り立った。飛行場の外に出たが思惑が外れた。タクシーが無いのだ。こりゃー裏技危うしw どうにか携帯でタクシーを呼び、20分遅れで飛行場をスタートした。まずは携帯食を揃えるためにスーパーに立ち寄りおにぎりとドリンクをゲットした。前浜集落を過ぎ直ぐに林道神戸山線へ分岐するが、狭くて曲がりくねった林道はコンクリート舗装されている。30分で神戸山の採石場となり、転がる石の間を駆け上がるがガレ場状態で足元が滑る。島特有の粘っこい灌木の先の岩稜の神戸山ピークを15分で往復しタクシーに戻った。写真左は離陸してすぐに見えた富士山、中央は上から見た神津島で左端が神戸山で真ん中は天上山、右は砕石場越しに見える神戸山ピーク


次はいよいよ核心部の天上山で、林道神戸山線を戻り、途中から林道宮塚山線へ分岐し、白島6合目登山口までタクシーで移動した。ちなみにここまでのタクシー代は6250円だった。登山口を入ると木段が設置されておりよく整備された登山道が続き、合目標示があり10分余りで10合目となった。10合目と言っても山頂ということではなく、この山の頂部は台地状となっていて小さなピークが散在する中に砂漠状の窪地や小さな池が点在している。全体が古い火口の跡といった感じだ。台地状の頂部には景勝ポイントを巡るいくつものコースが設定されており、まず最初にほぼ中央部に位置する最高点に立った。最高点からは前浜の市街地や港が見渡せる。写真左は白島登山道の様子、中央は天上山山頂、右は山頂から見る台地状の頂部


次の櫛ヶ峯は台地状頂部の北東に位置するので表砂漠を経由して不動池を目指した。黄色いペンキの矢印が次々とルートを案内し、櫛ヶ峯がやがて視界に飛び込むところまで進むが、突如として黄色いペンキが消えた。それでも丹念に探すと薄い踏み跡が櫛ヶ峯の方に向かって続いていた。膝丈くらいのシダや灌木が踏み跡を覆っていて人は殆んど歩いていないようだ。少しばかりの急斜面を下りると痩せ尾根の鞍部となり、緩斜面を登り返すとなだらかなピークとなる。山頂部を示すようなものは無いが明らかに周囲と比べると高い位置にありピークであると確信した。ここからの天上山の山頂台地は眺めは最高であり独り静かに昼食とした。写真左は不動沼の先から見える櫛ヶ峯と薄い踏み跡分岐、中央は櫛ヶ峰山頂部越しに見た天上山、右は鞍部の痩せ尾根


再び台地状頂部に戻り黒島登山口に下山し手からは、高処山の中腹を巻くように南進する一般道を足早に歩き、秩父山登山口に着いた。この山には秩父観音が祀られており、登山道はよく整備されているし勾配もきつくない。登山口から15分でアンテナ郡の立つ秩父山に着いた。ここからは天上山から多幸湾にかけての眺めが最高だったので、飛行機のフライトまでの時間調整を兼ねてゆっくりと滞在した。もしもの時を考えて持参したSQを3m位の高さに上げ運用してみたが、ロッドアンテナと比べて格段の優位性は無く、山岳運用時のアンテナ選びには再考を要す。山頂からは順調に反対側に降り、神津島飛行場にはフライト1時間前に戻った。午後には手元の温度計は20度を示し、T-シャツでの快適な島歩きは日常の繁忙さを完全に忘れられる一瞬となり、「生きてるなぁーー」てことを感じながらの楽しい山行だった。写真左は黒島下山口から見た高処山とその奥に秩父山、秩父山山頂に立てたSQ、右は左から秩父山、高処山、天上山

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関東百名山・その70 高水三山(たかみずさんざん)

高水三山(岩岳石山、高水山、惣岳山)に行ってきた。今回も効率よく登ろうと高水山から惣岳山に縦走し、御嶽駅近くにデポしたバイクで登山口となる常福院まで戻る計画で出掛けた。けれども林道なちゃぎり線は降雪のためバイクでの走行は出来ないと判断し、常福院からピストンすることにした。5時半に起き出したらクルマは雪に埋まっていたw


常福院の階段を登り境内を過ぎると高水山山頂への分岐があるが、戻りに踏むこととし巻き道に入った。積雪は20センチ近くになっていて、新しいトレースをつけながらの楽しい。登山道は雪で不明瞭だったけど案内もしっかりしてるのでルートを見失うことは無かった。岩茸石山の巻き道を分け稜線を一登りすると岩茸石山の山頂となった。頂部は広く北~西側に開けているが、生憎の天気で視界は無い。晴れていれば棒ノ折山方向の展望があるのだろう。写真左は雪に埋まった...マイカー、中央は山門越しの常福院、右は岩茸石山の山頂


ここからは稜線を下り巻き道と合流し平坦な山歩きが続いた。10分余りで馬仏山への稜線に取り付き、ピークを踏んで再び巻き道と合流した。高水三山の標高は800m弱となっていて、それぞれのピーク間の落ち込みも少ないので軽快なハイキングコースとなっている。最後の惣岳山への稜線はこれまでの山よりはちょっとばかり急だったが、慎重に登り神社のある山頂に着いた。写真左は馬仏山の山名標示、中央は馬仏山から向かう途中に見えた惣岳山、右は惣岳山山頂の神社


戻りは馬仏山、岩茸石山を巻き道で通過して高水山の稜線に取り付き、ほんの一登りで山頂となった。ここからは常福院境内に直接下りクルマに戻った。終始雪上の山歩きとなり、時間的に心配だったけど思いのほか順調だったので、林道なちゃぎり線の途中にある永栗ノ峰をゲットした。写真左は惣岳山からの戻りに見える岩茸石山(左)と高水山(右)、中央は高水山の山名標示、右は高水三山の案内図

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関東百名山・その68 御前山(ごぜんやま)・大岳山(おおだけさん)

浅間嶺に登った時に北側に広がる展望に度肝を抜かれた。帰宅してから調べたら、湯久保尾根~御前山~鋸山~大岳山~馬頭刈山尾根への山並みだと分かった。縦走すると20km位になりそうだけどバイクを利用し縦走することとし、天気予報は曇りで午後からは雨模様と生憎だが思いっきり出掛けてみた。


降り口となる軍道にバイクをデポして、300m位高い位置に登山口のある湯久保地区を目指した。雨は降ってないがレインウエアを着込んで登山口に入った。植林地の中を徐々に高度を上げるが特に歩き難いところはない。稜線に取り付くとほぼ平坦な尾根歩きとなるが、目指す最初のピーク・仏岩ノ頭を左に巻くように登山道が伸びている。巻き道を辿らず稜線上を登り仏岩ノ頭を踏む。この先も順調な尾根歩きが続き、湯久保山を先の稜線から往復してゲットした。この後も順調に尾根を辿り、途中で巻き道への分岐となるがそのまま稜線上を進み御前山山頂となる。時間的にも余裕があり、惣岳山を往復し鋸山を目指した。写真左は浅間嶺から見た湯久保尾根~鋸山~大岳山、中央は御前山山頂、右は霧氷に凍てついた木々


御前山から大ダワへ向かう下りは急傾斜となっていて、雪や凍結のため滑りやすくなっているので慎重に進んだ。途中、小ピーク・鞘口山を通過しほどなく大ダウとなり、鋸山への急な登り返しとなった。胸に下げた温度計は0℃となり、辺りの木々は霧氷となり凍りつき、路面の石や木の根も滑りやすく注意が必要だ。鋸山からの急坂を下ると巻き道と合流し再び緩やかな尾根歩きが続く。中岩山の小ピークを過ぎても相変わらず平坦で、大岳山のピーク手前でクサリ場が現れ、僅かばかりの急登となると直ぐに山頂となる。生憎の天候でここも視界がない。写真左は大岳山への平坦な尾根、中央は大岳山手前のクサリ場、右は誰も居ない大岳山山頂部


足早に下山を始めると今日初めての登山者と出会った。この後は何人かの登山者と出会うが、それも大岳神社までの間で富士見台の方に向かうと再び静かな登山道となった。ガイドブックによるとこの馬頭刈尾根からは素晴らしい展望が広がっているとのことだが、富士見台に着いても何も見えない。ちょっとばかり急傾斜を下るとつづら岩となり右側に巻いて進むと、またまた長い尾根歩きが続いた。ここまで来ると天気予報通り雨模様となり足早に、鶴脚山、馬頭刈山、高明山を越え軍道の登山口に下りた。奥多摩の山々は取り付きが急だと言うことを聞いたことがあるが、ここも御他聞にもれず最初と最後が長い急傾斜となっていた。写真左はつづら岩と巻き道、中央は馬頭刈山、右は案内表示に固定したバイク

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関東百名山・その67 川苔山(かわのりやま)・棒ノ折山(ぼうのおれやま)

なるべく効率的に山歩きがしたいとバイクを手に入れた。 使い始めとして選んだ計画はズマド山から川苔山に登り、日向沢ノ峰から都県境の尾根を辿り棒ノ折山まで縦走し百軒茶屋まで下りるルートだ。夜明け前に百軒茶屋にバイクをデポし、登山口となるズマド山登山口のある古里駅に向かった。


古里駅近くの住宅地最深部の石垣の間を上がると人工林の中の登山道となっていた。20分で稜線に取り付くが相変わらず急登が続き、15分ほどでズマド山の巻き道への分岐に来ると雪道となってきた。ズマド山のピークを踏むために稜線上をそのまま進んだ。登りついた721m峰はズマド山の北峰で、三角点のある南峰をピストンしてから、赤杭尾根を北上したが次第に積雪は増してきた。登山道はピークを東側に巻いて伸びているが、三ノ戸山は手前から稜線に乗り、赤久奈山はピークを巻いてから稜線を辿った。エビ小屋山に向かうと林道工事のため登山道は迂回することになり、エビ小屋山のトラバースではトレースも消え、膝丈を越える雪をラッセルすることになった。先行する登山者もなく、吹きつける風で舞い上がる雪が容赦なく体を叩いて来た時には、流石に前進を躊躇した。それでもちょっと先にはエビ小屋山への稜線が見えているので必死で進んだ。稜線上は突風で雪が飛び、軽アイゼンでスリップに気をつけながらエビ小屋山を踏んだ。写真左は雪に覆われた赤久奈山、中央は三角点岳のエビ小屋山、右は次第に増えてきた稜線上の積雪


標高を上げるにつれ積雪が増え、突風で前日までのトレースも消えてきた。それでも稜線上を辿れば、トレースは時々顔を出しルートをそれることはなかった。日向沢ノ峰への分岐まで来るとはっきりとしたトレースが現れ川苔山まで続いていた。それでも突風は容赦なく吹き付けてくるが、ピークを眼前に捉えると力が湧いてくる。ピーク手前で本日初めての登山者が下りてきた。やっとの思いで登りついたピークは広く、西側を中心に絶景となり、富士山、雲取山が飛び込んできた。写真左は日向沢ノ峰との分岐から見える川苔山、中央は川苔山山頂、右は山頂から見えた富士山


次の曲谷北峰に向かってピストンすると次々と登山者が登ってくる。話を聞くと川乗橋からのルートで来たとのことだった。次の曲谷北峰を踏んでからは急坂を下り、鞍部から日向沢ノ峰へ登り返す急登では数人とすれ違うが、彼らのトレースを頼りに日向沢ノ峰を踏むことが出来た。しかし、この後は様相が一変することになる。日向沢ノ峰から先に進むと蕎麦粒山と棒ノ折山方向への分岐となるが、棒ノ折山へ向かうトレースが無いのだ。稜線を外すことなくGPSの示す破線を辿れば行きつくだろうと先に進んだ。幸いにもルートを外すことはなかったが、登りには使いたくないと思うほどの急勾配の下り一辺倒だった。長尾丸山、槇ノ尾山、棒ノ折山への登り返しは苦にならなかったが、ただただ長いだけの雪上行軍だった。写真左は日向沢ノ峰へ続く稜線、中央は日向沢ノ峰の手前から振り返ると見える川苔山、右は日向沢ノ峰の手作り山名板


棒ノ折山は山頂部が広く東側中心とした絶景が広がっていた。太陽はそろそろ夕日になりそうな時間となり、足早に百軒茶屋に向かい下山を開始したが、ここの下りも半端ではない。550mを一気に下ったが、登りには使いたくないと思うほどだった。朝方、デポしたバイクに飛び乗り5km余りの車道を突っ走り登山口のクルマに戻った。写真左はシャーベット状になった午後ティー、中央は棒ノ折山、右は百軒茶屋にデポしたバイク
 
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