2014年11月

埼玉の山、モミジノ頭[モミ谷の頭](1796m、中津峡)

先週に続いて秩父の山に登ってきた。今回もアプローチが長く車中泊で早出の出発とした。

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入川渓谷観光釣場先のゲートから6時20分に林道に入った。谷あいの林道を20分程度歩くとトロッコ軌道への分岐となる。昭和23年~45年にかけて木材搬出のために使われていた軌道跡が続き往時の過酷な作業環境がしのばれます。軌道は赤沢出合まで続き、切り立った急峻な谷合となり、激流を下り合流する水音が辺りを包んでいた。赤沢吊橋を渡ると登山道が始まるが、いきなり出合いに切り立つ岸壁を50m位九十九に上るのである。眼下には激流が流れ、一歩間違ったら奈落の底である。ほどなく巻き道となるが尾根筋もさほどの勾配でもなくそのまま直登した。25分ほどで十文字峠への登山道と出合い、そのまま尾根筋を直進した。1546Pまでは結構な勾配だが尾根筋ははっきりしていたが、その先は広尾根となり勾配も緩むが倒木が多く歩き難い。それでもなるべく尾根筋を外さぬように山頂を踏んだ。三角点標石とモミの大木に囲まれた雰囲気のある山頂である。山名辞典によるとモミジノ頭であるが、北東方向には赤沢の支流であるモミ(樅)谷がありモミ谷の頭の方が正しいように思った。写真左はトロッコ軌道、中央は1546P手前の尾根筋、右は樅木立の中の山頂

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下りは倒木を避け尾根筋を外し適当に下った。赤沢出合の爆音とトロッコ起動が印象的な山行だった。往復6時間。 写真左は下山途中に見えた10日前に歩いた白泰山、中央は赤沢出合の岩稜でここを巻き上げた

埼玉の山、白泰山(1794m、中津峡)、赤沢山(1819m、中津峡)、大山(1860m、中津峡)

栃本広場から林道を行くと途中に白泰山登山口の道標があるがまだ林道はまで伸びている。林道終点まで行くと作業道があり、ここから取り付くこととし24時前に眠りについた。よほど疲れていたのだろう、爆睡となり目覚めたのは6時半。お湯を沸かし一平ちゃんで胃袋を満たし、7時にスタートした。

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足慣らし程度のスピードで作業道を上がるとほどなく伐採地となり、尾根筋近くで登山道に合流した。ほとんど尾根筋に上がることはなくゆるやかな巻き道が続き登山道といった趣きはない。白泰山手前の鞍部から北側への巻き道を行くとほどなく白泰山への分岐となる。急斜面を上がり尾根筋を少し登ると白泰山山頂となる。三角点標柱と朽ちた山名標柱と山名板を確認し次へ向かう。写真左は伐採地の上方の登山道に取り付いたところ、中央は巻き道から白泰山への急斜面、右は白泰山山頂

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巻き道には戻らずそのまま尾根筋を行くと500m程で巻き道と合流しほどなく白泰山避難所となった。傍らには二里塚があり、南側はのぞき岩となる。ここから少しばかり急勾配を下ると再び平坦な巻き道が続いた。ほぼすべてのピークを南側に巻き、赤沢山手前の鞍部で北側の巻き道となる。巻いて直ぐに赤沢山の尾根筋に取り付くと少しばかりで赤沢山山頂となった。三角点標柱とまだ新しい山名板の下がった狭い山頂だが雰囲気のあるピークである。写真左は白泰山避難小屋手前、中央は登山道から見えた赤沢山、右は赤沢山山頂

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ここも巻き道には戻らずそのまま尾根筋を行くと直後に断崖となり行き場を失った。少し戻り気味に北側を巻き下ろし岸壁の基部を慎重に巻くとどうにか尾根筋となった。大した踏み跡もなく歩きにくい尾根筋を400m余り行くと北側からの巻き道と合流した。その後は南側の巻き道となり三里塚、林道出合いと順調に進んだ。いよいよ大山への取り付きであるが、地形図より南側の尾根筋からとした。ほどほどの傾斜だがアセビがうるさい。マーキングは皆無で登り着いた山頂にも表示物はなかった。見た目には北峰の方が幾分高めだったのでここにピッケルを刺し大山山頂とした。写真左は赤沢山の直後の断崖から見えた大山、中央は三里塚、右は大山山頂

141120白泰山・赤沢山・大山
戻りは往路を忠実に辿ったが、赤沢山と白泰山は巻き道を使った。今回のルートは正に往時の秩父と信州を結ぶ交易の道であり、遠き時代に思いをはせる歩きとなった。途中、赤沢山手前で小雪が舞いだしたのには驚いたが、大した降りにもならず日が残る3時半には下山となった。

埼玉の山、三国山(1834m、居倉)

丸山から三国峠に向けてクルマを走らすが予想以上に遠い。いっそのこと丸山から三国山までピストンしても左程変わらないのではと思うくらいの道のりだった。およそ一時間で三国峠に着く。

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切通しから木段をあがると尾根筋となり、ほどなく木造りの祠が祀られた小さな岩稜ピークとなる。あとは鞍部から軽く上り返せば山頂となった。40分余りでピストンした。写真左は小ピークの祠、中央は山頂部

 

埼玉の山、丸山(1554m、居倉)

約一か月ぶりの山行に選んだのは三県境の三国山から東に下る尾根筋にある丸山で、登山口となる信濃沢橋の袂で眠りについた。夜明けとともに目覚め、難路が予想されるため20mザイルとハーネスを背負い6時半に出発した。

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信濃沢橋の右岸の歩道を入ると直ぐに斜面にピンクリボンを見つけた。取り付くにしてもかなりの急勾配で沢に沿って進んだ。ほどなくプレハブの廃屋となりその先で歩道は途切れ沢の反対側に踏み跡は続いていた。地形図を見ると破線が等高線の狭い中をこの辺りから伸びている。
 ここで先ほどのピンクリボンが取り付きなのだと気付くのだがいつもの悪い癖である。プレハブ裏のザレた勾配に取り付いていた(笑) 足元はズルズル動くが灌木と大きめな岩を手掛かりに攀じ登った。ところが100m位上がったところで下からは見えなかった屏風岩のような岩壁が真上を塞いでいた、、、。行くっきゃないでしょ、中央突破だ!! このあともザレた斜面が続いたが、どうにか破線に乗り尾根筋となった。これまでの悪路に比べれは尾根筋の少々の勾配は気にならない。途中平坦となった尾根筋から再度登り返すと山頂となった。立ち木に覆われ展望はほとんどなく、山名を表すものも皆無である。写真左は取り付き地点、中央は中央突破した岸壁、右は山頂

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下山は往路を忠実に辿るが、どうしてもザレた急斜面とバンド帯の通過が嫌で、尾根筋に下ればピンクリボンに続くのかもしれないと降りたがまたもや大失敗である。左右に切り立つ狭稜尾根でザイルを使ったにしても先の見当もつかずあえなく撤退し上り返した。再び波線を辿ろうと下るが断崖となり降りられず、左に巻いた後はバンドの上を巻き、最後はザレた急斜面を落石とともに落ちるように下った。そこはプレハブ廃屋の手前だった。とりあえずは大事に至らなかったが、4時間余りの相変わらずの薄氷の山行となった。写真左は下降を断念した狭稜尾根、中央は下ったザレ場

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