2014年04月

群馬の山、阿能川岳(1611m、水上)、小出俣山(1749m、水上)、スルホ俣山(1642m、水上)、三尾根岳(1720m、水上)、烏帽子岳(1621m、水上)、松ホド山(1481m、水上)、十二社ノ峰(1399m、水上)、

2013年3月21日に同じルートで周回を目指したが、荒天のため阿能川岳手前で敢え無く撤退した。今年こそとリベンジを期してはいたものの昨年のことが頭から離れず、正直なところ恐怖感が先行し二の足を踏んでいた。それでも先日の大佐飛で行きたいとの思いが強くなりネットでの情報を漁り読みした。ただ当日は夕方から集まりがあるので遅くも14時には下山しなくてはならない。前回同様15時間を上限とし余裕を見て22時スタートを予定して川古温泉に向かった。17時前に林道口前の駐車場に着き準備を始めていると林道から単独者が現れた。隣に駐車したクルマの御仁(なんと栃木の方)で、今朝スタートし十二社ノ峰からスルホ俣山まで行き、小出俣山を周回して下りてきたという。残雪、藪、危険地帯の直前情報を事細かく教えていただき、決行前の不安は落ち着き暫しの仮眠時間となった。9時半に起きだし持参した特製カレーで腹ごしらえをすると、いよいよ2年越しの挑戦スタートである。

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阿能川岳までは2度目なので暗闇でも何の心配もなかった。 巡視路が残雪に覆われ巻けずにヨシガ沢山に登り上げたことが予定外だったが、雪はヨシガ沢山からはほぼ繋がっていたのでトレースを使い順調に歩いた。痩せ尾根のところも雪庇が使えたので薮尾根を歩いたのは三岩山手前だけくらいの僅かな区間だった。ただガスっていたのでただでさえ暗闇なのに先にライトが届かないのにはちょっとばかり参った。スタートから4時間半、夜半の2時過ぎに念願の阿能川岳山頂を踏んだ。平坦な尾根筋の先の立ち木に山名板が下がっていただけだったが、満天の星と関越道の明かりが祝福してくれてるようだった。写真左は三岩山手前の痩せ尾根は雪庇上を巻く、右は阿能川岳の山名版

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小出俣山までは明瞭な稜線続きとなるのだが最初の出足で躓いた。理由は雪庇の巨大なクラックに尻込みし、尾根筋を外したため隣の枝尾根に引っ張り込まれてしまったのだ。どうにかトラバース気味に復帰してからは、幅10mはあるだろう巨大雪庇が続いていて緩やかに高度を上げていった。ところがピークまであと700m辺りのところからは次第に勾配が増し最後は雪壁の急登となった。それでもスパ長でステップが切れるのでピッケルで確保しながら50m余りを攀じ登った。ちょうどこの辺りで空が白みだし辺りの稜線はシルエット化して浮かび上がってきた。背後には谷川岳に続く爼倉の稜線がぼんやりと見えてきた。そして前方には勾配を緩めた斜面の先に目指すピークがうっすら見えてる。次第に明るくなる中でヘッドライトを外すと目指す山頂となった。山頂には登山口で出会った御仁のトレースがしっかりと刻まれ、この先の先導役となってくれた。阿能川岳からほぼ2時間。写真左は夜明け間近の谷川岳シルエット、中央は小出俣山山頂、右は西側の三尾根岳からスルホ俣山への稜線で後方は仙ノ倉山

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小出俣山の西側は結構な急勾配で、痩せた稜線上の雪庇にはクラックが入り先人のトレースに合わせて足を置きながら歩いた。三尾根岳との鞍部近くでは北側を巻ながら下り、そのままトラバースしスルス俣山への尾根に乗った。緩やかで広い尾根筋で小さなピークを一つ過ぎるとシャクナゲ薮の小さな山頂となった。写真左は下山路となる三尾根岳から烏帽子岳の稜線、中央はスルホ俣山への緩やかな稜線、右はスルホ俣山山頂で後方が仙ノ倉山

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トラバース地点まで戻ると三尾根岳の急な登りとなる。北斜面で強風にさらされているためだろうか雪でつぶされた灌木が顔を出しているので足を取られて登り辛い。山頂部は笹と背の低い灌木の混合藪でほとんど雪はない。その分視界は良好だ。写真左はスルホから見た三尾根岳で左は小出俣山、中央は三尾根岳山頂で後方は谷川岳、右は登り来たヨシガ沢山~三岩山の稜線で後方には吾妻耶山と三峰山が見える

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ここから十二社ノ峰までは比較的狭い尾根筋となり、雪庇の根元にはクラックが入り雪崩れ始めているものもあるので薮尾根や西側を巻きながら下りる場面が多くなった。とは言えど薮は醜く、烏帽子岳の登り返しでは大きなクラックのある雪庇を上った。登りついた烏帽子岳山頂には雪はなく、ツツジとシャクナゲの混合薮だっが、すぐ先にも同程度のピークがありどちらが山頂か見当がつかなかった。写真左は三尾根岳からの藪尾根、中央は烏帽子岳手前から見た下り来た尾根筋、右は烏帽子岳の南側のピーク

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烏帽子岳からは急勾配の雪稜となり、スパ長にアイゼンを履かせ下った。松ホド山との鞍部近くでは大岩が行く手を塞いでおり、どうみても西側を巻くしかないようだが急斜面の雪渓となっていた。どうにか大岩を巻いたが相変わらず尾根筋にはシャクナゲを中心とした灌木藪が続き、西斜面の雪渓にアイゼンを蹴り込んで登った。松ホド山は南北に長く平坦であるが、南側の方が幾分高いように見えた。写真左は鞍部近くの露岩でここを慎重に巻いた、中央は松ホド山山頂、右は山頂からの烏帽子岳~三尾根岳

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ここから十二社ノ峰までは最初のうちは藪も多少はあったが、総じて緩やかな広い樹林帯の尾根筋が続いた。 軽く下り、小さな鞍部から登り返すとほどなく十二社ノ峰となった。広い山頂には3枚の山名板が下がっていた。写真左はたおやかな雪原にて余裕のポーズ、中央は十二社ノ峰山頂、右は十二社ノ峰下りの痩せ尾根

140410阿能川岳周回
ここからは一転して急勾配の下りが続いた。とても登りには使いたくない急勾配であり、急斜面をやっとのことで下り林道へ降り立った。あとは林道を少しばかり歩き林道ゲートのある登山口に帰り着いた。13時間と想定時間内の帰還であったが、これは反時計回りがその要因だと感じる。 十二社ノ峰までの急登とその先の藪を考えるととても登りには使いたくないと思えてしまう。 

三度、栃木最深部の大佐飛山へ

2008/10/12に塩那スカイラインから激藪の中を初登頂し、2009/04/12には残雪を踏んで山頂に立った。今の時季は残雪を使っての山行が中心となるが、冬型の気圧配置となりこの週末は荒れ模様が予想された。ギリギリまで粘って山ラン未ケットの大佐飛山へ行くこととし野球親爺さんに声を掛けた。もちろん二つ返事で同行が決まった。待ち合わせの4時半前に新登山口に向かうが、荒天を嫌ったのだろうかクルマは一台もない。平地での小雨は巻川林道では雪へ変わっていた。

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予定通り4時半過ぎにアルミハシゴに取り付いた。林地の急勾配の枝尾根を一気に200m余り上げると百村山先の残雪の尾根筋となる。しかし残雪は途切れがちで始めは夏道を歩き、急勾配を上がった先の三石山で明瞭な雪庇となった。ここで野球親爺さんがアイゼンを装着したが、僕はいつものようにスパ長なのでその必要はない。サル山、山藤山とピークを越えると登り返しはかなりの急勾配となる。黒滝山の手前の急勾配は二段に張られたロープは中途半端な位置にあり、足元の確保に気を使いながらの登攀となった。それでも登り上げるほどにピーカンの青空のもと絶景が広がり、カメラを片手に立ち止まることが多くなる。ほぼ3時間で黒滝山となった。写真左は急勾配の斜面を先行する野球親爺さん、中央は登り来た尾根筋、右は黒滝山山頂から見た鴫内山の稜線

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この先はほぼ平行移動で大した上り下りは無いので絶景を楽しみながらの尾根歩きとなる。 西村山へのコース取りは尾根筋が広がり、鴫内山方向からの枝尾根と合わせたりするので少しばかり戸惑う。この先は東側に那須連山~福島県境の峰々、さらに眼下には塩那道路も見えてくる。そして最後のプレゼントは大長山を過ぎてやってきた。待ちわびた大佐飛山が雪尾根の先に雄姿を現した。今朝まで降っていた新雪に真新しいトレースを刻み、何とも爽快な贅沢な時間だ。鞍部から緩やかに登り返すと見覚えのある山頂となった。登山口からほぼ6時間だった。写真左は那須連山~福島県境の峰々でその間に旭岳が見える、中央は西から南西方向の高原山、右は雪尾根の先の大佐飛山

P4060061P4060064140406黒滝山・大佐飛山
下りは、トレースを忠実に辿ったが、西村山には鴫内山方向からのスノーシュートレースが続いていた。また黒滝山からの急勾配の下りでこの日唯一の単独者と出会った。黒滝山で雪洞幕営するとのことだった。その後は順調に下り、往復10時間30分の楽しい山行を終えた。写真左は大佐飛山山頂、中央は大長山への登り返し

群馬の山、青葉山(1773m、上野草津)

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白根火山ロープウェイ山麓駅の駐車場から除雪前の志賀草津高原道を経由して山頂を目指した。車道は除雪前でところによっては道型が分からないほどの積雪ではあったが、スノーシューでの歩行は快適である。車道を離れてからも青葉山ピークまではほぼ平行移動なので特に問題はない。平坦な山頂部にはほとんど雪はなく、すかいさん製の山名板が一枚下がっているだけだった。生憎のガスで展望はない。戻りはスキー場サイドを下らさせてもらい、そのお礼というわけではないがバックカントリー用に購入した板のテストを兼ねロープウェイを2往復した。その後は草津の湯で汗を流して帰宅した。写真左は除雪前の志賀草津高原道、中央は山頂部

群馬の山、御成山(1450m、上野草津)

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草津国際スキー場の御成山ゲレンデのトップが山頂なのだが、志賀草津高原ルートがロープウェイ山麓駅まで通行可能なのでスノーシューで往復5分の距離である。写真左は取り付きから見た山頂、中央は何もない山頂

群馬の山、石古根山(1443m、上野草津)

P4030004P4030009140403石古根山
道の駅から残雪の林地に取り付いた。傾斜は大したことないが、踏み抜きが多くツボ脚をくやみながら進んだ。ほどなく「草津やすらぎの森案内図」に書かれた案内板となり遊歩道と合流した。その後はテレビアンテナ群を抜け、ぼんやりした尾根筋を探りながらピークを踏んだ。三角点標柱は雪の下で確認できなかった。地元では石尊山と呼ばれているようだ。写真左はアンテナ群手前にあった案内板、中央は雑木の山頂部

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