群馬の核心部・奥利根に近い西山と牛首山に行ってきた。2010年の6月にすかいさんがほぼ同じルートを辿っているのでそれを追うように行ったが、超ド級の薮との格闘、さらにはクマ?との遭遇と悪戦苦闘の連続となった。
西山(1896m、至仏山)は至仏山と武尊山を繋ぐ尾根筋にあるが、冬期に岩鞍スキー場側から登るのが一般的である。今回は県道63号線(奥利根ゆけむり街道)の坤六峠から取り付いた。テープはところどこにあるものの尾根筋は広く、各自が薮の薄いところを選ぶようで明らかな踏み跡はない。100m程高度を上げると尾根筋は狭くなり踏み跡がはっきりしてくるが、腰丈から背丈を越える笹薮の連続となる。P1779で南方向に進路を変えるとしばらくは下り勾配となるが、薮の状態は変わらず僅かにある獣道を拾うように進んだ。ここで突然前方から、ドン、ザ・ザ・ザァーという音が近付き離れて行った。姿は確認できなかったが、クマが木から飛び降り笹の中を自分の前を横切るように走り去ったのだと確信し、足早にその場を通り過ぎた。しばらく密藪が続いたが、P1838を過ぎ辺りからは腰丈以下となり少しは歩きやすくなり、ほどなく山頂となった。山頂は笹原の中で高い位置にテープが数本確認出来たが、山名板は見当たらなかった。三角点標柱も見つけられず、赤いポールが2本あったのでこの位置を山頂とした。東側には日光白根山~錫ヶ岳、皇海山の展望が広がっていた。坤六峠から2時間28分。写真左は坤六峠の取り付き地点、中央は薮の切れ目から見えた目指す西山、右は西山山頂で高みに赤テープが下がる
牛首山(1638m、鎌田)は奥利根水源の森から田代湿原を通り武尊山に続く武尊山自然観察遊歩道から少し外れたところにあり、ここもほぼ残雪期の記録しかない山である。西山から田代湿原を目指し最初のうちは尾根筋を外さぬように下ったが、醜い笹と灌木の薮が続いた。地形図を見ると田代湿原から武尊牧場スキー場へ続く破線があり、この破線へ向かい途中から尾根筋を離れ最短で薮を突っ切った。地形図上の破線はしっかりした遊歩道で、少しばかり北へ進むと花咲湿原となりそのまま湿原を回り込むように行くと田代湿原となった。ここからは武尊山への案内に従い牛首山への取り付き地点を探りながら行くが、背丈を越える笹薮が続きとても入り込めない。尾根筋にはそれらしきテープや踏み跡もあるかもと期待を抱きながら進んだがそれらは皆無で、意を決して薮に突入した。尾根筋は広く灌木とネマガリタケの密薮で方向が定まらず右往左往の連続となりやっとのことでテプラ板のある山頂に着いた。三角点峰ではあるが明らかなピークの無い笹原なので、GPSを使い標石を探すが見つからなかった。戻りは遊歩道への最短を狙ったが、密薮のトラバースがきつく傾斜に引っ張られがちとなり下降気味にルートをとってしまう。おかげで5本の沢を越えたりと、取り付きから3時間に及ぶ藪との格闘となった。この後は遊歩道から水源の森管理道、県道63号と歩き続け、やっとのことで坤六峠に戻った。総走行距離:20.28km、所要時間:10時間53分。写真左はやっと降り立った花咲湿原、中央は薮の中の牛首山
西山(1896m、至仏山)は至仏山と武尊山を繋ぐ尾根筋にあるが、冬期に岩鞍スキー場側から登るのが一般的である。今回は県道63号線(奥利根ゆけむり街道)の坤六峠から取り付いた。テープはところどこにあるものの尾根筋は広く、各自が薮の薄いところを選ぶようで明らかな踏み跡はない。100m程高度を上げると尾根筋は狭くなり踏み跡がはっきりしてくるが、腰丈から背丈を越える笹薮の連続となる。P1779で南方向に進路を変えるとしばらくは下り勾配となるが、薮の状態は変わらず僅かにある獣道を拾うように進んだ。ここで突然前方から、ドン、ザ・ザ・ザァーという音が近付き離れて行った。姿は確認できなかったが、クマが木から飛び降り笹の中を自分の前を横切るように走り去ったのだと確信し、足早にその場を通り過ぎた。しばらく密藪が続いたが、P1838を過ぎ辺りからは腰丈以下となり少しは歩きやすくなり、ほどなく山頂となった。山頂は笹原の中で高い位置にテープが数本確認出来たが、山名板は見当たらなかった。三角点標柱も見つけられず、赤いポールが2本あったのでこの位置を山頂とした。東側には日光白根山~錫ヶ岳、皇海山の展望が広がっていた。坤六峠から2時間28分。写真左は坤六峠の取り付き地点、中央は薮の切れ目から見えた目指す西山、右は西山山頂で高みに赤テープが下がる
牛首山(1638m、鎌田)は奥利根水源の森から田代湿原を通り武尊山に続く武尊山自然観察遊歩道から少し外れたところにあり、ここもほぼ残雪期の記録しかない山である。西山から田代湿原を目指し最初のうちは尾根筋を外さぬように下ったが、醜い笹と灌木の薮が続いた。地形図を見ると田代湿原から武尊牧場スキー場へ続く破線があり、この破線へ向かい途中から尾根筋を離れ最短で薮を突っ切った。地形図上の破線はしっかりした遊歩道で、少しばかり北へ進むと花咲湿原となりそのまま湿原を回り込むように行くと田代湿原となった。ここからは武尊山への案内に従い牛首山への取り付き地点を探りながら行くが、背丈を越える笹薮が続きとても入り込めない。尾根筋にはそれらしきテープや踏み跡もあるかもと期待を抱きながら進んだがそれらは皆無で、意を決して薮に突入した。尾根筋は広く灌木とネマガリタケの密薮で方向が定まらず右往左往の連続となりやっとのことでテプラ板のある山頂に着いた。三角点峰ではあるが明らかなピークの無い笹原なので、GPSを使い標石を探すが見つからなかった。戻りは遊歩道への最短を狙ったが、密薮のトラバースがきつく傾斜に引っ張られがちとなり下降気味にルートをとってしまう。おかげで5本の沢を越えたりと、取り付きから3時間に及ぶ藪との格闘となった。この後は遊歩道から水源の森管理道、県道63号と歩き続け、やっとのことで坤六峠に戻った。総走行距離:20.28km、所要時間:10時間53分。写真左はやっと降り立った花咲湿原、中央は薮の中の牛首山