2012年08月

群馬の山、西山、牛首山

群馬の核心部・奥利根に近い西山と牛首山に行ってきた。2010年の6月にすかいさんがほぼ同じルートを辿っているのでそれを追うように行ったが、超ド級の薮との格闘、さらにはクマ?との遭遇と悪戦苦闘の連続となった。

  
西山(1896m、至仏山)は至仏山と武尊山を繋ぐ尾根筋にあるが、冬期に岩鞍スキー場側から登るのが一般的である。今回は県道63号線(奥利根ゆけむり街道)の坤六峠から取り付いた。テープはところどこにあるものの尾根筋は広く、各自が薮の薄いところを選ぶようで明らかな踏み跡はない。100m程高度を上げると尾根筋は狭くなり踏み跡がはっきりしてくるが、腰丈から背丈を越える笹薮の連続となる。P1779で南方向に進路を変えるとしばらくは下り勾配となるが、薮の状態は変わらず僅かにある獣道を拾うように進んだ。ここで突然前方から、ドン、ザ・ザ・ザァーという音が近付き離れて行った。姿は確認できなかったが、クマが木から飛び降り笹の中を自分の前を横切るように走り去ったのだと確信し、足早にその場を通り過ぎた。しばらく密藪が続いたが、P1838を過ぎ辺りからは腰丈以下となり少しは歩きやすくなり、ほどなく山頂となった。山頂は笹原の中で高い位置にテープが数本確認出来たが、山名板は見当たらなかった。三角点標柱も見つけられず、赤いポールが2本あったのでこの位置を山頂とした。東側には日光白根山~錫ヶ岳、皇海山の展望が広がっていた。坤六峠から2時間28分。写真左は坤六峠の取り付き地点、中央は薮の切れ目から見えた目指す西山、右は西山山頂で高みに赤テープが下がる

  
牛首山(1638m、鎌田)は奥利根水源の森から田代湿原を通り武尊山に続く武尊山自然観察遊歩道から少し外れたところにあり、ここもほぼ残雪期の記録しかない山である。西山から田代湿原を目指し最初のうちは尾根筋を外さぬように下ったが、醜い笹と灌木の薮が続いた。地形図を見ると田代湿原から武尊牧場スキー場へ続く破線があり、この破線へ向かい途中から尾根筋を離れ最短で薮を突っ切った。地形図上の破線はしっかりした遊歩道で、少しばかり北へ進むと花咲湿原となりそのまま湿原を回り込むように行くと田代湿原となった。ここからは武尊山への案内に従い牛首山への取り付き地点を探りながら行くが、背丈を越える笹薮が続きとても入り込めない。尾根筋にはそれらしきテープや踏み跡もあるかもと期待を抱きながら進んだがそれらは皆無で、意を決して薮に突入した。尾根筋は広く灌木とネマガリタケの密薮で方向が定まらず右往左往の連続となりやっとのことでテプラ板のある山頂に着いた。三角点峰ではあるが明らかなピークの無い笹原なので、GPSを使い標石を探すが見つからなかった。戻りは遊歩道への最短を狙ったが、密薮のトラバースがきつく傾斜に引っ張られがちとなり下降気味にルートをとってしまう。おかげで5本の沢を越えたりと、取り付きから3時間に及ぶ藪との格闘となった。この後は遊歩道から水源の森管理道、県道63号と歩き続け、やっとのことで坤六峠に戻った。総走行距離:20.28km、所要時間:10時間53分。写真左はやっと降り立った花咲湿原、中央は薮の中の牛首山

群馬の山、尼ヶ禿山、迦葉山、大戸屋山、高王山、戸神山

一ヶ月ぶりの山行である。

  
尼ヶ禿山(1466m、藤原湖)は玉原高原の西に位置する。スタートはセンターハウスからで車両通行止めの車道を抜け、東大研修センターを過ぎると登山道となる。ブナ林の緩やかな斜面を抜けるとほどななく鉄塔となり、その先は軽快な尾根筋となる。左側の視界が開けると山頂となる。三角点峰は生憎霧の中で視界はほとんどなかった。往復2時間。写真左はブナ林の登山道、中央は山頂

  
迦葉山(1322m、藤原湖)はぐんま百名山の一つであり、弥勒寺が登山口となる。階段を上がると拝殿となり、その左手の中雀門を抜けると登山道が始まる。急斜面を九十九に行くと尾根筋となり勾配を増すと前方に大岩が見えてきて奥の院となる。大岩には中央に裂け目があり鎖が下がっていた。これが胎内潜りのようだが、先を急ぐので左から巻き上げて大岩をクリアした。この後も急な登りは続き、やっとのことで御嶽山大神石碑となると勾配は緩み、ほどなくして山頂となった。往復1時間43分。写真左は奥の院と胎内潜り、中央は山頂部

  
大戸屋山(941m、後閑)は迦葉山への参道口近くで分岐する大戸屋林道を行くとトンネルとなった。地形図を見ると南東尾根筋がトンネルの手前150m位の位置に続いているのでここから取り付くことにした。灌木を手掛かりに斜面を上がり尾根筋を這い上がるように登るとP842となる。ここからは緩やかな尾根歩きとなり軽いアップダウンを2,3回繰り返しながら高度を上げて行く。やや勾配を増すと山頂南東部の肩となる。あとは尾根筋をそのまま行けば山頂となった。三等三角点と山名板が下がっていたが雑木に囲まれて視界はほとんどない。往復1時間7分。写真左は尾根筋、写真中央は山頂

  
高王山(766m、後閑)の北側から林道高王山線が山頂近くまで伸びている。林道終点は展望スペースとなっていて北には高王山登山口、南には戸神山登山口の案内標柱が建っている。登山道は急勾配を避け左側を緩やかに上がり、しばらくして右へ折り返すと尾根筋となる。あとは少しばかり尾根筋を上がるとテレビのアンテナ設備の建つ山頂となった。アンテナの傍らには高王山城跡の案内板が建っていた。往復24分。写真左は登山口のある林道終点、中央はテレビ塔のある山頂


戸神山(772m、後閑)へは林道終点から南側へ伸びる登山道を行くが、緩やかなアップダウンで徐々に高度を稼いでいく。最後の登りとなると岩混じりの狭い尾根筋となり、左右に展望が開けてくる。そして登りついた山頂からは360度の大パノラマが広がっていた。北西には三峰山、北には迦葉山~武尊山、南東には赤城山、南西には子持山、浅間山が、眼下には沼田市街地がジオラマのように見える。往復46分。写真左は登山口、中央は山頂、右は山頂から観た沼田市街地と赤城山

還暦オヤジ
やんちゃ街道まっしぐら!!

ゲストブック
こちらをクリックして下さい。
山々のリスト
栃木(345座完登)
 栃木百名山
群馬(482/545)
茨城(138座完登)
埼玉 (238/241)
東京 (90/169)
神奈川 (195/244)
千葉 (85/86)
関東百名山と関東百山(136/138)
日本百名山(21/100)

塩谷の三角点(全63)

山々&山ラン
アクセスカウンター
  • 累計:

記事検索