前日に続いて裏妙義の残されたピークを歩くことにした。峠の湯で汗を流しコンビニの駐車場で車中泊となったが、高ぶって寝付けない中で下山のことを考慮して前日と同じ鍵沢コース登山口から歩くことに決めた。
産泰山(750m、南軽井沢)は裏妙義の東端のピークで横川駅側から見える断崖絶壁の上にある。登山口を入ると直ぐに鍵沢コースから分岐し御岳コースの登山口となる麻苧ノ滝へ向かうため山裾を迂回した。ほどなく東屋となり散策路を行くと道標は水の流れる滑岩へ導きいきなりのクサリ場から始まった。腕力任せに登り上げ左側の枝尾根となるがまだまだ急勾配は続く。尾根上に行き場を失うと斜面を巻くのだが、狭いトラバース路は落ち葉でさらに覆われて気が抜けない。突然踏み跡が薄くなると岩壁に×井上ショーコのペイントに遭遇し、ミスルートに気付き戻ってみると直上の岩壁からクサリが垂れている。ここも腕力で強引に攀じ登ると、勾配は少しばかり緩くなる。左手には眼下に鉄道文化村がまるでジオラマのように見えてきた。ここで横川駅から見える断崖絶壁の上に出たところでこの辺りがザンゲ岩か。ここからは左手の絶景を楽しみながら軽いアップダウンで産泰山となった。山頂と言うより断崖絶壁の上に張り出した見晴台といった場所でとても長いは出来ず早々に登山道に復帰した。登山口から1時間15分。写真左はクサリの下がるトラバース路、中央はジオラマのような眼下に見えた鉄道文化村、右は産泰山山頂
御岳(963m、南軽井沢)へはそのまま尾根伝いとなるが、産泰山の前後の僅かな区間だけで尾根幅が広がり紅葉を楽しむことが出来たが、ルートの大半は緊張の連続となった。急斜面のトラバース、ザレた谷間の登り、痩せ尾根、急勾配のクサリ場などが次々と現れ、ちょっとしたアスレチックジム状態なのだ。前方に行き場を失ない上を見上げるとクサリが垂れている。そんな繰り返しでどんな順番だったかは覚えていない。尾根筋に出ると北からの季節風が轟音とともに体を煽るので気が抜けない。やっとのことで石祠の立つ東峰まで来ると御岳本峰が目の前にあり一気に駆け上がった。三等三角点と御嶽神社の石塔が建つしっかりした山頂だったので、しばし足を伸ばし座り込んでしまった。産泰山から48分。写真左は岩屋先のクサリ場、中央は御岳山頂、右は御岳から見える御殿への稜線で中程にキレットが見える
御殿(1000m、南軽井沢)は丁須の頭から南東に伸びる尾根の突端部のピークで、地形図で見ると高低差の少ない稜線伝いのように思えた。しかし御岳から見えるその稜線にはほぼ中央部に大きなキレットが存在していた。御岳から丁須の頭までも相変わらず緊張が続く稜線伝いでクサリ場のアップダウンもあったけど、それにもまして気掛かりなのは近付くほど大きさを増すキレットだ。丁須の頭が近付いてくると次第に歩きやすくなりほどなく丁須の頭直下の分岐となった。国民宿舎からの急勾配のクサリ場を20m位下げると大岩の下を巻き御殿へつづく稜線に乗った。尾根筋にはしっかりした踏み跡が続いていたがマーキングのだグイは一切見当たらない。2つ3つ小さなギャップを過ぎるといよいよキレットとなった。突端まで行ってその深さにビビりながらも、左の斜面を灌木にぶら下がりながらどうにか降りると狭いコルとなった。薄いが確かな踏み跡を追い左側の斜面を巻き上げ枝尾根から主稜線に戻った。ところが次のコル乗越えも主稜線は進めず左側の斜面をトラバースし灌木を手掛かりに岩稜を攀じ登り主稜線に復帰した。この先は多少のアップダウンはあるものの稜線上の踏み跡を辿ると難なく御殿となった。ほぼ同じ高さの岩峰が2つあり、どっちが主峰かはっきりしなかったので両峰を踏んだ。表と裏の二つの妙義が南北に広がる絶景ポイントだった。戻りは往路をそのまま辿ったが、キレット手前の枝尾根で巻き道への下降点を見失い肝を冷やすことになった。それでもどうにか復帰しキレットを腕力任せに登り上げ主稜線から丁須の頭直下へ帰還した。丁須の頭から御殿まで51分、御殿から58分。写真左はキレット先から見た下り降りた斜面、中央は御殿山頂で落ちていたペットボトルを枝に刺す(等高線の狭間からで山頂にあったとされるものが枯木が刺さった状態で転がっていた)、右は先の岩峰から見た裏妙義の奇岩群
あとは昨日辿った鍵沢コースを登山口まで駆け下りた。丁須の頭から1時間20分。計6時間51分の周回となった。今回の山行は等高線の狭間からさん山行記録を忠実に辿ることで歩ききることができました。このサイトの主さんは雪の積もる2月の極寒期に同じコースを歩いており、改めてその健脚ぶりに驚愕である。
産泰山(750m、南軽井沢)は裏妙義の東端のピークで横川駅側から見える断崖絶壁の上にある。登山口を入ると直ぐに鍵沢コースから分岐し御岳コースの登山口となる麻苧ノ滝へ向かうため山裾を迂回した。ほどなく東屋となり散策路を行くと道標は水の流れる滑岩へ導きいきなりのクサリ場から始まった。腕力任せに登り上げ左側の枝尾根となるがまだまだ急勾配は続く。尾根上に行き場を失うと斜面を巻くのだが、狭いトラバース路は落ち葉でさらに覆われて気が抜けない。突然踏み跡が薄くなると岩壁に×井上ショーコのペイントに遭遇し、ミスルートに気付き戻ってみると直上の岩壁からクサリが垂れている。ここも腕力で強引に攀じ登ると、勾配は少しばかり緩くなる。左手には眼下に鉄道文化村がまるでジオラマのように見えてきた。ここで横川駅から見える断崖絶壁の上に出たところでこの辺りがザンゲ岩か。ここからは左手の絶景を楽しみながら軽いアップダウンで産泰山となった。山頂と言うより断崖絶壁の上に張り出した見晴台といった場所でとても長いは出来ず早々に登山道に復帰した。登山口から1時間15分。写真左はクサリの下がるトラバース路、中央はジオラマのような眼下に見えた鉄道文化村、右は産泰山山頂
御岳(963m、南軽井沢)へはそのまま尾根伝いとなるが、産泰山の前後の僅かな区間だけで尾根幅が広がり紅葉を楽しむことが出来たが、ルートの大半は緊張の連続となった。急斜面のトラバース、ザレた谷間の登り、痩せ尾根、急勾配のクサリ場などが次々と現れ、ちょっとしたアスレチックジム状態なのだ。前方に行き場を失ない上を見上げるとクサリが垂れている。そんな繰り返しでどんな順番だったかは覚えていない。尾根筋に出ると北からの季節風が轟音とともに体を煽るので気が抜けない。やっとのことで石祠の立つ東峰まで来ると御岳本峰が目の前にあり一気に駆け上がった。三等三角点と御嶽神社の石塔が建つしっかりした山頂だったので、しばし足を伸ばし座り込んでしまった。産泰山から48分。写真左は岩屋先のクサリ場、中央は御岳山頂、右は御岳から見える御殿への稜線で中程にキレットが見える
御殿(1000m、南軽井沢)は丁須の頭から南東に伸びる尾根の突端部のピークで、地形図で見ると高低差の少ない稜線伝いのように思えた。しかし御岳から見えるその稜線にはほぼ中央部に大きなキレットが存在していた。御岳から丁須の頭までも相変わらず緊張が続く稜線伝いでクサリ場のアップダウンもあったけど、それにもまして気掛かりなのは近付くほど大きさを増すキレットだ。丁須の頭が近付いてくると次第に歩きやすくなりほどなく丁須の頭直下の分岐となった。国民宿舎からの急勾配のクサリ場を20m位下げると大岩の下を巻き御殿へつづく稜線に乗った。尾根筋にはしっかりした踏み跡が続いていたがマーキングのだグイは一切見当たらない。2つ3つ小さなギャップを過ぎるといよいよキレットとなった。突端まで行ってその深さにビビりながらも、左の斜面を灌木にぶら下がりながらどうにか降りると狭いコルとなった。薄いが確かな踏み跡を追い左側の斜面を巻き上げ枝尾根から主稜線に戻った。ところが次のコル乗越えも主稜線は進めず左側の斜面をトラバースし灌木を手掛かりに岩稜を攀じ登り主稜線に復帰した。この先は多少のアップダウンはあるものの稜線上の踏み跡を辿ると難なく御殿となった。ほぼ同じ高さの岩峰が2つあり、どっちが主峰かはっきりしなかったので両峰を踏んだ。表と裏の二つの妙義が南北に広がる絶景ポイントだった。戻りは往路をそのまま辿ったが、キレット手前の枝尾根で巻き道への下降点を見失い肝を冷やすことになった。それでもどうにか復帰しキレットを腕力任せに登り上げ主稜線から丁須の頭直下へ帰還した。丁須の頭から御殿まで51分、御殿から58分。写真左はキレット先から見た下り降りた斜面、中央は御殿山頂で落ちていたペットボトルを枝に刺す(等高線の狭間からで山頂にあったとされるものが枯木が刺さった状態で転がっていた)、右は先の岩峰から見た裏妙義の奇岩群
あとは昨日辿った鍵沢コースを登山口まで駆け下りた。丁須の頭から1時間20分。計6時間51分の周回となった。今回の山行は等高線の狭間からさん山行記録を忠実に辿ることで歩ききることができました。このサイトの主さんは雪の積もる2月の極寒期に同じコースを歩いており、改めてその健脚ぶりに驚愕である。