2011年10月

群馬の山、高岩、女岩、千駄木山、御堂山

横川PAで朝食を済ませ碓氷軽井沢ICまで来ると目の前にピラミダスな岩稜が見える。雄岩と雌岩の二つの岩峰が空に突き出た様は眺める分には申し分ないが、これから登るのかと思うと緊張感に包まれる。


高岩(1080m、南軽井沢)は上信越道・碓氷軽井沢IC手前にある高岩山トンネルが貫通する山で、ぐんま百名山の一つである。登山口は恩賀からとし入口にクルマを停めた。樹林帯の中の踏み跡は次第につま先上がりとなって来る。道案内の黄色いペンキは雄岩と雌岩のコルに向かい、ガレ岩のザレた急勾配となり25分でコルとなった。コルから岩稜の着部まで稜線を上がり、不動尊の岸壁直下をトラバースすると25m程の垂直チムニーとなる。岩の凹凸が多くホールド・スタンスは豊富である上に背中側の岸壁により適度にホールドされているので、クサリはほとんど使わずに登り切った。あとは痩せ尾根を少し行くと岩稜のピーク(雄岩)となり、360度の全方向のパノラマが広がっていた。眼下には紅葉に染まる西上州の山々を縫うように走る上信越道が見え、まるでジオラマを見ているような気分だ。登り45分。写真左は上信越道上り線の高岩山トンネルと高岩の雄岩と雌岩、中央は垂直チムニーを上部から見たところ、右は山頂から見た雌岩と女岩方向


女岩(1040m、南軽井沢)は高岩の北西方向300mにあるピークである。高岩からコルに戻り北に進み、雌岩(3m位の狭稜に続き10m位の残置ハンガーが連続する垂直壁の先)への取り付きを恐怖感で眺めながら通過した。少し行くと展望台のような岩稜となるが横目に先を急いだ。八風平への分岐を過ぎると直ぐに半円状の岩峰となる。GPSではこのピークが女岩のようである。なるほど辺りの岩峰はまさに男ぽい尖ったものばかりだが、この岩峰だけは女性のようになだらかで女岩の名前の由来なのだろうと無理やり納得させた。山名表示らしきものは見当たらなかった。高岩から35分、下山はコルまで戻り同じルートを下った。下り46分。写真左は女岩山頂、中央は女岩から見た高岩


千駄木山(997m、南軽井沢)は安中市と下仁田町の市町境にあり、妙義・荒船林道がピークの南側を東西に縦断している。ところがこの間の妙義・荒船林道を荒廃が進み廃道寸前とのことで辿ることは出来ない。そこで下仁田町側の林道を詰めて妙義・荒船林道まで登り上げ、適当なところから取り付いて登頂を目指すことにした。最初は九十九折りの林道のクランクから妙義・荒船林道に伸びる林道方向に進んだが、700m地点で深い轍に行く手を塞がれ退却した。思い直して元の林道を進み、鉄塔巡視路の案内標柱のある林道分岐まで進入した。丁度この林道分岐地点は尾根筋の乗っ越し地点だったので尾根筋に上がろうかとも思ったが、尾根筋の西側を沿うように伸びる廃林道を歩いた。100mばかり進み見切りをつけると斜面に取り付き急斜面の植林地をひたすら直登した。ほどなく頭上にガードレールを見え出すと勾配は更に増し妙義・荒船林道となった。登りついたところは林道擁壁の切れているところで、崩れた土砂が堆積しており取り付けそうだ。しばし迷ったが林道の状況も見たくなり、そのままピーク西側まで歩き北西尾根筋に取り付き急勾配を登り山頂に立った。三等三角点と4枚の山名板が下がっていたが雑木の中で大した視界はない。戻りは東側の尾根筋に進みコルから植林地の急勾配を下り予定通り林道との出合に降りた。あとは往路を丹念に辿りクルマに戻った。登り42分、下り26分。写真左は千駄木山南面の荒廃した妙義・荒船林道、中央は千駄木山山頂


御堂山(878m、南軽井沢)は下仁田町にあるぐんま百名山で、本宿から南西部に入り込む林道から登ることにした。林道は堰堤の手前で橋を渡り地図とは異なっていた。堰堤を過ぎると林道は茂みと化してきたので無理はせず余地でクルマを停めた。沢に沿って廃林道を1km近く歩くと林道終点となり登山道となる。とは言えど踏み跡は薄く、時々下がる赤リボンだけが頼りである。結局、地形図の破線とほぼ一致する形で沢筋を登ると枝沢との出合いとなる。破線は右手の沢に続いているが、合流部の尾根筋に赤リボンは下がっている。ひとしきり急勾配の尾根筋を上がると高石峠と御堂山を結ぶ尾根筋となった。ここから尾根筋を行くが踏み跡は尾根筋を離れ南斜面をトラバースし南尾根から山頂方向に伸びていた。トラロープの下がる急勾配を上がると目指す御堂山山頂は直ぐだった。三等三角点と山名板の下がる山頂からは妙義山が正面に見えた。登り61分、下り47分。写真左は沢筋からの枝尾根取り付き地点、中央は御堂山山頂

群馬の山、桜堂、黒岩山、愛宕山、大山

今日は午前中だけしか時間が取れず、碓氷軽井沢IC近い4つの山に登ってきた。碓氷軽井沢ICの手前にある横川PAで熟睡し5時過ぎに起き出し、24時間営業のレストランで朝食を摂った。


桜堂(1180m、南軽井沢)は安中市と軽井沢町にまたがる県境にある。取り付きは県道92号線の県境切通し近くからとし、林道口の余地にクルマを停めた。法面の群馬県側から取り付きTVアンテナを通過すると直ぐに法面上部となる。ここからは笹やツルの薮の急登となり両手で掻き分けながら登った。10分ほどでピークを越え尾根筋鞍部まで来ると薮は無くなり雑木林の登りとなる。結構な勾配だったが一気に登りつめ山頂となった。東側に好展望地があり、高岩、妙義山といったこの辺りの山を代表するような奇岩の連なる山々が望める。往復42分。写真左は取り付き地点でガード―レール横からで奥は桜堂、中央は山頂、右は展望地から見えた愛宕山とその奥の大山


黒岩山(1132m、南軽井沢)は下仁田町と軽井沢町にまたがる県境の山である。ルートは県境伝いに和美峠からとした。水道設備?脇の取り付くと県境の尾根筋は幅2m程の防火帯状になっている。ゴルフ場のコース横を抜けしばらく急登を上がると笹原となって直ぐに山頂となった。図根点と山名板の下がる平坦なピークで、雑木のため眺めは良くない。往復30分。写真左は取り付き地点の水道施設、中央は山頂


愛宕山(1192m、南軽井沢)は下仁田町と安中市の境にある山で、南西斜面は別荘地になっている。別荘地のテニスコート前をIC側に少し行くと愛宕山からの南尾根となる。取り付くと直ぐに雑木林とヒノキの幼木の植林地の境の尾根筋となり、急勾配を喘ぎながら登った。別荘地との境界には有刺鉄線が張られていてそれに沿って登ることになる。少しばかり勾配の緩むところもあるが終始勾配はきつく、落ち葉に足元をすくわれながら必死に登った。三等三角点と山名板が2つ下がる山頂からは立木のため大した展望はない。往復45分。写真左は取り付き地点、中央は急勾配の植林地、右は山頂


大山(1183m、南軽井沢)は下仁田町と安中市の市町境にあり、上信越道・碓氷軽井沢ICに近くトンネルが貫通している。ルートとしては市町境の尾根筋を辿ることも考えたが、北側に派生する尾根筋を登ることにし林道余地にクルマを停めた。ヒノキ幼木の植林地の中の作業道を行くと次第に道型は薄くなり適当に斜面に取り付いた。勾配はきついが枝尾根から北側の主稜線となると踏み跡はしっかりしてくるが勾配は次第に増してくる。特に山頂直下は急勾配で何度か落ち葉に足を滑らした。落ちていた山名板を拾い上げ、枝にしっかり固定するといつものように写真を撮り足早に下山した。往復52分。写真は取り付き地点、中央は急勾配の尾根筋、右は山頂

群馬の山、熊倉峰、物見山、日暮山、御場山

やっと2週間ぶりに山に行くことができた。今回も西上州の続きで長野県境の8山に登ってきた。そのうち凧の峰、寄石山、八風山、押立山は長野県側にピークのある山だ。


熊倉峰(1324m、信濃田口)は群馬・長野県境にあり登山口は内山峠となる。夜半の内に登山口に着き、3時間ほど仮眠し6時過ぎに登山口に入った。しっかりした登山道がヒマラヤスギの造林地の中に続き、ほどなく尾根筋となると雑木林となる。後方には荒船山の艫岩が見えてくる。道標が立つピークから一旦鞍部まで下げ、急勾配を登り返すとミズナラに囲まれた熊倉峰山頂となった。笹に埋もれそうな三角点と山名板が下がっていた。往復32分。写真左は内山峠の登山口、中央は山頂


凧の峰(1293m、信濃田口)は物見山の西側に位置し、長野県佐久市の佐久高原の志賀牧場南方にある。登山口は県道下仁田浅科線(R44)のヘアピンカーブ地点からとし、膝丈ほどの笹薮の尾根筋を西に進むと広い山頂となる。山名板は見当たらないがkumo布とQZW赤リボンが下がっていた。雑木の中で視界はない。往復23分。写真左は取り付いたヘアピンカーブ、中央は笹原の山頂


物見山(1375m、信濃田口)は群馬・長野県境の山で、ぐんま百名山の一つだ。地形図を見ると北側から山頂方向に向かう車道が分岐している。この車道を入ると直ぐにゲートとなり門扉には関係者以外の車両進入禁止の表示がある。門扉前の余地にクルマを置き歩きだすと工事用車両の停車する広場となった。広場から標示に従い遊歩道に入るとパラボラアンテナ塔(塔基部の管理棟の改修工事中)の横を抜けると広い山頂となった。東側には神津牧場越しにこれから登り行く日暮山や御場山の展望が広がっていた。往復13分。写真左は車道ゲート、中央は山頂からの展望、右は山頂とパラボラアンテナ塔


寄石山(1335m、御代田)は物見山の北西に位置する長野県佐久市の山である。志賀牧場近くの別荘地内を北西に行くと行き止まりとなり、別荘の裏手に薄い踏み跡が入っている。ヒマラヤスギの林を上がり尾根筋に乗ると雑木林となり、次第に笹が増えて来ると山頂となる。山頂には笹に埋もれかけた三等三角点はあるが山名板は見当たらず、QZW赤リボンが下がるだけだった。往復13分。写真左は別荘地北西端の取り付き地点、中央は笹原の山頂


八風山(1315m、御代田)は長野県の佐久市と軽井沢町の境界にあり、妙義・荒船林道からの破線を辿ることにした。八風山は妙義荒船佐久高原国定公園の南端に位置し、登山口には立派な案内標示が建っている。登山道も刈り払われており整備も行き届いていた。取り付いた直後の急勾配を一登りすると北西尾根となった。尾根筋はほどほどの勾配でほどなく広い山頂となった。一等三角点標石と大きめの山名板が目を引いた。北側には軽井沢が見下ろせたが、生憎その後方の浅間山は靄の中だった。往復17分。写真左は登山口、中央は一等三角点のある山頂


押立山(1108m、南軽井沢)は軽井沢72ゴルフコースの南側にある長野県の山です。八風山の次は日暮山に登ろうと妙義・荒船林道を行くと通行止めとなった。仕方なく八風の郷別荘地を抜け日暮山の登山口となるレイクニュータウンまで迂回することにした。その途中に山頂まで車道の入る押立山を見つけた。残念ながらゲートは閉ざされていたが、少しばかりの薮を覚悟すれば車道に出られそうなポイントを見つけ登ることにした。林道と車道の最接近部に獣道に取り付くと直ぐに車道となった。アスファルト道で2車線分の道幅に違和感を感じつつ先を行くと広い平坦な山頂部に着いた。なんとヘリポートがあり、その周囲はイノシシによって掘り返されていた。思うにバブルの名残なのであろう、ヘリでゴルフ三昧なんてことの夢の跡か? 山名を示すものは見当たらなかった。往復30分。写真左は取り付き地点、中央は山頂のヘリポート


日暮山(1207m、南軽井沢)は下仁田町にあり、山頂直下を上信越道のトンネルが貫通している。登山口は最短ルートと思われる県境尾根からとして、妙義・荒船林道をレイクニュータウン側から入った。この先は通行止めであることは分かっていたが、幸いなことにレイクニュータウンの南西端で通行止めとなっていた。ゲート前に駐車し県境尾根に取り付いた。別荘地(レイクニュータウン)南端の尾根筋には踏み跡があり、途中背丈を越える笹薮もあったが小さなアップダウンで地形図の破線と合流した。ここからは方向を南に変え、一旦稜線鞍部まで下るが踏み跡はしっかりしていた。登り返しはかなりの急勾配となり一気に150m余りを登りつめると岩稜の展望スペースとなった。東側に大山、愛宕山、その奥の妙義山が一望できた。山頂はここから10m位南へ行った所で、三角点と石祠があり、M大の青いプレートが下がっていた。登り37分、下り24分。写真左は別荘地奥の取り付き地点、中央は山頂の石祠


御場山(1059m、南軽井沢)は下仁田町にあり、日暮山の南に位置している。ルートは高立地区からが一般的であるが、山の東~南側を抜ける林道があり入ってみることにした。道幅も十分で多少は荒れているものの1.5km位行くとバリケードで通行止めとなっていた。バリケードにはこの先登山口まで徒歩100mと書かれている。バリケード前にクルマを置き林道を歩き始めると、実際には200mで林道分岐となり案内標柱が立っていた。しかし残念なことにこの標柱は何者かによって壊されていた。この先の林道は落石や崩落で少し荒れていたがそのまま歩くと南西尾根近くで登山道入口の案内が見えてくる。これに従い踏み跡を入ると尾根筋となる。ほどなく急勾配となるが構わず直登を続け勾配を緩めると山頂となった。三等三角点と山名板があったが雑木に囲まれ展望はない。登り35分、下り24分。写真左は林道分岐にある壊された案内標柱、中央は山頂

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