2011年09月

群馬の山、藤山(富士山)、浅間山、破風山、鍬柄岳(石尊山)、大桁山、剣ヶ峰

いつものように3時起きして高速を飛ばして西上州に向かった。今日は甘楽PAで睡魔に負けて約1時間寝入ってしまい登山開始は6時45分と出遅れた。


藤山(453m、下仁田)は地元では富士山と呼ばれているらしい。この辺りには富士浅間神社が沢山ある。南牧村の富士浅間山(月形山)がその名前を名乗っているが、この藤山や三峰山(富士浅間山・宮室山)は富士浅間神社が祀られておりその資格は十分なのであるが・・・・・。藤山へは千沢から林道を少し入ると富士山登山口の案内板から取り付いた。直ぐに急勾配の尾根筋となるが、山頂直下で勾配の緩い北側への巻き道となる。本来ならばピーク北西部の鳥居を潜り参道を登る形になるようだが、この鳥居まで巻ききれず手前を直登してしまった。登りついた山頂には石祠と石塔があり、富士山山頂と書かれた山名板が建っていた。戻りは鳥居のある正規のルートを下ったが、何処にも藤山の2文字は見ることが無かった。往復33分。写真左は登山口、中央は山頂


浅間山(436m、下仁田)もまた富士浅間山神社繋がりなのだろうと勘ぐって歩いてはみたがそれらしきものは無かった。この山は下仁田町市街地のすぐ北側にあり剥き出しの岩肌を南側に向けている。南側の林道からではゲジゲジマーク越しになるので北側から狙うこととし取り付きを探った。西を南北に入る県道195号線を北上すると、何やら斎場跡らしい所から入る林道がある。入ってみると直ぐに二股になり右へ進むとほどなく行き止まりとなった。クルマを降りヒノキ山に取り付いた。尾根筋を目指し間伐材の転がる斜面を直登し西尾根に乗った。西側のピークを北側に巻き鞍部から一登りで浅間山となった。南には藤山、大山、稲含山等が一望でき、北にはこれから登り行く鍬柄岳や大桁山の好展望が広がっていた。図根標柱と山名板が2枚下がっていた。往復24分。写真左は林道終点で奥の植林地に取り付く、中央は山頂


破風山(450m、下仁田)、鍬柄岳、大桁山、剣ヶ峰は周回でやっつけられそうと4山の真ん中に近い釣り堀奥の林道余地にクルマを入れた。釣り堀の前を林道中沢線を行くと最初のクランクの所にテープが下がり踏み跡が入っていた。この先軽いアップダウンで尾根筋を行くが分岐で2ヶ所ミスをした。原因は高みを目指す本能と巻き道に行きたがる安直さだった。山頂が近付くと岩稜となり西側から南側に巻き上げるように登ると、素晴らしい絶景ポイントが待っていた。釣り堀からの往復時間は1時間15分。写真左は山頂から見える鍬柄岳と大桁山、中央は山頂の岩の上の石祠


鍬柄岳(598m、下仁田)は釣り堀から車道を南下すると登山口の案内がある。車両が通れるほどの登山道を行くと鍬柄嶽阿夫利大神の社となり参道だったのだ。社の裏からはいよいよ登山道となり急勾配の斜面から枝尾根に乗り、方向を90℃反転し尾根筋の急登を必死に登った。大桁山近道の表示を過ぎるといよいよ岩場の登りが始まる。岩場を巻き上げるように真新しいクサリが続いている。足元の岩には小さなステップが刻まれているのでクサリさえ掴んでいればそれほどの恐怖感は感じない。登り上げた山頂尾根も峡稜の岩場が続き、気を抜ける箇所は無く高度感をたっぷり味わえる。山頂には5つの石祠が鎮座していた。登山口から33分。写真左は登山口から直ぐの鍬柄嶽阿夫利大神、中央は山頂直下のクサリ場、右は石洞の並ぶ山頂


大桁山(836m、下仁田)へは大桁山近道の標示がある分岐まで戻り、尾根筋に続く踏み跡を追った。ほどなく最初の林道となり切通しを鉄製階段で上がり、再び尾根筋を行くが勾配は次第に増してくる。この間で150m近くを上げると再び平坦地となり2本目の林道となる。林道を横切り少しばかり行くと木段の設置された登山道と合流した。この登山道は関東ふれあいの道の一部となっており、いきなりのトラバース路となった。道は急斜面の直登を避け緩斜面まで遠巻きに続き、再び木段となると勾配を増した。そして破線と一致する南東尾根に乗ると勾配は更に増し、既に土止めとしか役を果たさなくなった邪魔な木段を避けるように登ると山頂となった。66座目のぐんま百名山には三角点標柱の他に数個のベンチと山名標柱があり、ほぼ全方向の視界もある。鍬柄岳から1時間8分。写真左は大桁山分岐の案内板、中央は最初の林道の切通しに架けられた鉄製階段、右は大桁山山頂


剣ヶ峰(680m、下仁田)へは林道を東に歩き、山中の林道5差路から6本目?の廃林道に入った。ここを終点まで行き斜面を駆け上がり尾根筋となると踏み跡とテープが続いていた。山頂近くがちょっとしたイバラ薮となっており少々痛い思いをして植林地の山頂となった。山頂を示すものはスギの幹に打ち付けられたテプラ板だけだった。林道5差路から往復25分。写真左は林道5差路でチェーン先の右に進む、右は剣ヶ峰山頂

あとは林道を下り、関東ふれあいの道を経由してクルマに戻った。4ヶ所のピークでの無線交信を含め5時間30分で周回した。

群馬の山、しれいた山、川井山、大崩山、御岳山(兄倉山)、大山

台風一過の西上州に出掛けてきた。どの沢でも水量を増し、流れ込んだ土砂や倒木が重なり合っていた。しれいた山の登り口と定めた林道下郷2号線の分岐部で夜明けを待ったが、水量を増した沢音が気になり寝付けなかった。


しれいた山(790m、荒船山)は鹿岳や四ツ又山の東にあるが、ここを落沢岳と呼び、南東方向にある641Pをしれいた山としている報告も散見する。山ランでは日本山名事典がバックボーンなので790mポイントをしれいた山とする。林道下郷2号線の分岐部から歩き始めた。林道は夏草が茂り既に廃道化し5分ほどで崩落し終点となった。谷筋の踏み跡を入ると間伐材が散らばる植林地の中の急勾配となった。左右の尾根筋に上がりたいところだが、とても上がれる勾配ではなく641Pに近い鞍部を目指した。やっとのことで尾根筋に乗るとしばらくは楽な歩きとなったが、鳥居と見間違うような錆び落ちる寸前の鉄のフレームが見えて来ると再び急勾配となる。登るほどに勾配は増し最後には岩壁となったが、灌木を手掛かりに登り切ると岩稜の痩せ尾根が始まった。とは言えど木立はあるので危険なところは無く、小さなピークを4つ越えると5つ目のピークが山頂だった。図根標柱と山名板が下がり、少し先に行くと四ツ又山~鹿岳の好展望があった。戻りは岸壁の下降を回避し西側に巻いて下り、間伐材の散乱する植林地も避け最短の尾根筋を下りた。登り1時間27分、下り57分。写真左は登るのに難渋した岩壁で下りでは巻いた、中央は山名板越しに見える妙義山


川井山(453m、下仁田)は下仁田町の市街地西側に位置している。取り付き地点としてはピーク西側の車道を入るとY字路となる。その分岐右に木工所があり、その裏手から植林地に向かう踏み跡に入った。間伐材が転がる急斜面を強引に直登し枝尾根に乗り主稜線を目指した。低山とは言えど山は山、結構な勾配だったがほどなく山頂となった。三等三角点と山名板が下がっていたが雑木で視界はほとんどなかった。戻りは尾根筋を無視して適当に下った。往復42分。写真左は木工所先の取り付き地点、中央は山頂


大崩山(461m、下仁田)は下仁田町の市街地から見ると南西方向にある独立峰でよく目立つ山だ。南側の林道から取り付くこととし入り込んだが、御他聞に洩れず台風の爪跡だろうかここも荒れている。地形図上で一番近そうなところにクルマを停め林道を歩きだすと直後のカーブにしっかりした踏み跡があった。南東方向に向かっているのでピークからは少しづつ離れていくが、尾根筋の鞍部に向かうのだろうと我慢して踏み跡を追った。ほどなく尾根筋となるとそこには石祠があり方向を北に変える。しっかりした尾根筋なので難しいところは無いが、岩尾根の痩せたところもあったりする。最後に一登りすると畳20畳ほどの山頂となるが、あるのはすかいさん製の山名板だけだった。展望は北側に開け、四ツ又山、鹿岳、今朝登ったしれいた山や川井山、そして下仁田の街並みが眼下に広がっていた。往復45分。写真左は林道からの踏み跡、中央は山頂、右は北西方向で四ツ又山、鹿岳、朝一番に登ったしれいた山が見える


御岳山(576m、下仁田)は兄倉山との別名があり、登山口はほたる山公園にある。登山道もしっかりと整備されているのでただひたすら登った。地元の信仰の山なのだろう、赤い鳥居をくぐると小さな社があり、次々と石祠や石塔が現れ登山道というよりも参道なのかもしれない。山頂が近付くと急勾配を避け大きくトラバースし西尾根から山頂となった。山頂には石祠と山名板があるだけで、下仁田町を見下ろすように北側の一部だけが刈り払われていた。往復38分。写真左は登山口の赤い鳥居、右は山頂の石祠


大山(857m、下仁田)は高倉集落から登った記録を散見するが、はっきりしたルートが見えてこない。そこで地形図を眺めてみるとピークの南東方向の842P近くに林道が入っているのを見つけた。尾根筋も通っているし高低差もさほどではないので、あとは地形図では読み取れない危険箇所が無いことを願って林道を目指した。稲含山へ向かう道から林道へ分岐すると200m程でゲートにより林道は閉鎖されていた。ゲート前にクルマを置き林道を歩くと5分ほどで842P近くで尾根の乗っ越しとなる。そこから尾根筋に乗るといきなり廃林道が現れた。それも150m程で終わり踏み跡と変わるが、これも予想外なことに尾根筋のアップダウンをトラバースするように続き、緩やかに高度を下げて鞍部となった。ここからは登り勾配となり、NHKの中継アンテナの建つピークを越え廃林道を横切ると勾配は少しばかり増してくる。それでも直ぐに山頂となり、想定外のナンチャッテ登山となってしまった。図根点と斜めに傾いた山名板が下がっていた。一時間足らずで往復し、登り下りの所要時間に差はなかった。登り31分、下り28分。写真左は軽快な尾根筋、右は大山山頂

群馬の山、物語山、三峰山(富士浅間山・宮室山)、四ツ又山

昨日は荒船の湯で汗を流し、近くの食堂でビール付きの定食を食べて店の駐車場で一眠りした。ところが街道沿いなので車の音がうるさくて眠りにつけず、酔いも醒めた夜半に車を近くの物語山への林道に移動し静かに寝ることにした。起きてみると入り込んだ林道は地形図上の最深部だった。


物語山(1020m、荒船山)は本峰と西峰からなり、その北西部にあるメンベ岩の特徴的な形からいくつかの伝説があり、それがユニークな名前の由来となっている。ぐんま百名山の一でもある。道型の崩れた林道を15分ほど歩くと、沢を越える形で登山道が始まる。ここでミスをした。踏み跡が薄くなったので直ぐに間違いに気付いたのだが、どうせ目の前の稜線がルートだろうと勝手に思い込み尾根上に上がった。尾根筋はほどほどの勾配で苦もなく登ると突然目の前に大きな岩壁が現れた。最初は右に巻き次の枝尾根まで行くも頭上には相変わらず岸壁が続き諦めて戻った。次は左を巻き上げると勾配は増すものの岩壁はどうにか避けられそうだ。この時点でアノマリーコースに踏み入れたことは十分に自覚したが、上を見れば急勾配ではあるが灌木を手掛かりにどうにかなりそうに思えた。この性分は危険と紙一重である。足元からは幾度となく石が落ち、下の方からは痛々しい落下音が響いてくる。もうここを下ることは出来ない、登り切るしかないと覚悟を決め、必死に攀じ登った。そしたついに登り上げた岩稜の上からはメンベ岩のマナイタ模様が真下と思えるほど近くに見えた。そこからも一抹の不安の中で痩せた岩稜を行くと、突然しっかりした踏み跡となり西峰となった。ここで初めて下山できる確信を得て、コルから本峰へ登り返した。山頂には三角点と立派な山名柱があった。近くの幹に小さな温度計がピンで固定され、14℃をさしていた。下山はコルから正規ルートを下りた。登り1時間57分(コースタイムの2倍近い)、下り47分。写真左はやっと登りついた岩稜の上から見たメンベ岩、中央は物語山山頂


三峰山(616m、下仁田)は地元ではもっぱら富士浅間山または宮室山と呼ばれているようだ。これは登山口となる常光寺の住職さんが話してくれたことによるのだが、常光寺の南西に富士浅間神社があり、その裏手に続く参道を登ると鳥居を経て山頂となるとのことだ。住職さんは三峰山という名は勝手につけられたもので、実は富士浅間山または宮室山が正しいと力説されていた。常光寺から山裾に沿うように踏み跡を行くとほどなく富士浅間神社の社となる。裏に回り込むと参道が続き、急勾配の登りとなった。参道はスギ山の急傾斜地を勾配を避けるように作られ小さな鞍部で稜線上となった。そこから尾根筋を一登りすると大きな鳥居が現れ、一旦平らな尾根筋となり少しばかり急登を上がると山頂となった。少し大きめの石祠と富士浅間山(宮室山)と書かれたプレートが設置されていた。戻りは尾根筋を真っ直ぐ下り常光寺の直行するコースをとった。登り40分、下り29分。写真左は山麓にある富士浅間神社でこの裏手の参道を上がる、中央は山頂で富士浅間山の山名板が自己主張していた


四ツ又山(899m、荒船山)は関東百名山の鹿岳と尾根続きで周回コースで巡る人が多いが、鹿岳は登頂済みなので今回は最短の大久保登山口から天狗峠越えをピストンすることにした。大久保登山口から堰堤の横を抜けると沢に沿った登山道となるが、滑滝となって流れる沢音に気分良く高度を上げていくとマメガタ峠(鹿岳)と天狗峠(四ツ又山)の分岐となる。右に分岐し柵に囲まれた畑の横を上がると急勾配のスギ林となる。傷めたアキレス腱に負担をかけぬようペースを落してるので息は上がらずどうにか天狗峠となった。尾根筋に上がってからも結構な勾配が続き、マメガタ峠への分岐を分けるとほどなく山頂となった。天狗の石像が立つ山頂からは北西方向が開け、ふたこぶラクダのような鹿岳が望める。登り64分、下り41分。写真左は鹿岳との分岐地点、中央は山頂

群馬の山、檜沢岳、小沢岳、白髪岩、金剛萱

前夜卒後30年の同窓会があり、新幹線で戻った宇都宮駅前の駐車場で酔い覚ましのため朝まで車中泊を決め込んだ。5時過ぎに起き出し群馬に向かったが、どうしても眠気が取れず出水原PAで一眠りしてしまい目的地に着いたのは9時を回っていた。


檜沢岳(1133m、神ヶ原)は南牧村にあるぐんま百名山の一山である。登山口標柱のある大森橋の袂にクルマを停めて車道を歩きだす。実は車道終点には3~4台分の駐車余地があるのだが民有地とのことで時々トラブルがあるとのことだったからだ。ここから民家の間を縫うように細道を上がり、最奥の廃屋の前を通過すると発泡スチロール製の案内板がある。この辺りは踏み跡が薄く適当に斜面を上がると植林地の中にしっかりした踏み跡が見えてきた。ほどなく作業道に出合い尾根筋に乗った。この後は急勾配の尾根道が続き、高度を上げるほどに岩場が多くなってきた。龍徳不達天と刻まれた石塔の建つ展望スペースを過ぎ、更に急登を行くとコルとなる。ロープの下がる岩場を一登りすると直ぐに山頂となった。三角点と小さな社の建っていたが雑木に覆われ余り視界は良くない。往路をピストンし下山した。登り57分、下り37分。写真左はコルから本峰へ、中央は檜沢岳山頂


小沢岳(1089m、神ヶ原)は檜沢岳の北側で南牧村と下仁田町の町村境にあり、ここもぐんま百名山の一つである。御荷鉾スーパー林道へと分岐すると直ぐに小沢岳登山口の案内標柱となるが、その先も林道が続いていた。林道は間伐材の搬出のため利用中で、椚峠には間伐材の集積場があり傍らに小沢岳の案内板があった。登山道は尾根筋を忠実に辿っており軽いアップダウンで最後に急登を一登りすると小沢岳山頂となった。三角点、石祠、石塔の建つ10畳ほどのスペースがあり、背丈ほどの灌木越しに視界のある山頂である。登り34分、下り25分。写真左は尾根筋の登山道、中央は小沢岳山頂


白髪岩(1512m、神ヶ原)は現存する3箇所の原三角測點(明治15年設置)の内、唯一設置当初の位置に残っているのはここだけで下仁田町最高地点でもある。御荷鉾スーパー林道の杖植峠から少しばかり東へ行った切り通しに白髪岩への案内板を見つけた。林道跡を少し入ると踏み跡は斜面を上がり尾根上となった。笹尾根には一筋の踏み跡がしっかりと続き、軽いアップダウンで難なく白髪岩となった。そこには予想に違わぬ存在感で鎮座している原三角測點があった。130年の時を経ても尚、その威風堂々たる姿に只々感心するばかりである。あっそうそう、原三角測點の僅か5mのところに今年初のチタケを見つけたw 往復53分。写真左は白髪岩山頂の原三角測點、中央は山頂近くに生えていたチタケで奥がピーク


金剛萱(788m、下仁田)は下仁田町青倉から登ることとし、県道から鹿の湯橋を渡った。舗装された林道を少しばかり行くと山火事用心の看板のある広場になるが、その先にも林道が続き行けるところまでと強引にクルマを入れた。路面の状況はさほど悪くなく、一ヶ所で倒木が道を塞いでいたが強引に乗り越して通過した。オフロード車ならではの仕業である。広場から2kmほど進むと北尾根の乗っ越しとなった。そこで尾根筋に取り付き、いきなり現れた岩壁を右に巻き上げ再び尾根筋を登り上げる。急勾配を登ると石塔が次々と現れほどなく金剛萱となる。山頂には沢山の石祠と石仏が祀られており、正に信仰の山といったところだった。往復44分。写真左は取りついた尾根乗っ越し地点、中央は石仏・石祠の並ぶ金剛萱山頂

群馬の山、トヤ山、毛無岩

先週黒滝山に登った時に山腹を抜ける林道をトヤ山に向かうという二人連れの登山者に出合った。林道脇には荒船山への道標があり、ネットで調べるとそのルート上に未踏の両山がある。


トヤ山(1220m、荒船山)、毛無岩(1300m、荒船山)は下仁田町と南牧村の町境にあり、荒船山の東側に位置している。上底瀬から林道に入ると黒滝山の西側までどうにか進入しUターン可能地点にクルマを停めた。オフロード仕様のクルマでないと走れない林道でとてもお勧めは出来ない。明るくなった6時前に林道を歩き始めるとほどなく伐採地となるが、まだまだ道型は続いている。軽自動車なら通れるくらいの道幅はあり、何時の頃のものか分からないが尾根筋の危険箇所には鉄製の柵などもある。所々には行政の道標があり荒船山をガイドしている。そればかりか、この一帯の登山道とは明らかに異なり急傾斜地には木段、急斜面には土留め等が設置され行政の管理が行われていたことが窺われる。ただそれも今は昔となり、数ヶ所で崩落によりルートが寸断されているところもあった。特に高原集落への分岐部前後では荒廃していた。ルートは終始一貫して尾根筋の小さなピークは巻き道で避けるように作られているので大きなアップダウンは無い。トヤ山まで直線で200mを切るとルートは巻き道となるので尾根筋を直登し、ちょっとした岩場を攀じ登ると山頂となった。生憎の天候で視界は無い。ここまで1時間15分。写真左は林道からのスタート地点、中央はトヤ山山頂


次の毛無岩に向けて西側の尾根筋を下り、足場の悪い急勾配のを過ぎるとほどなく巻き道と合流した。この先も良く整備された登山道が続き、危険箇所では鉄柵などの安全対策がとられていた。コース中程で鉄塔巡視路と一部共有する箇所があり、巡視路に引っ張られミスルートしてしまった。町境の稜線上のルートは大小ピークを巻いて設定されているので大したアップダウンもなく毛無岩への分岐となった。道標には上級コースと書かれているので一般コースがあるのかと巻き道を行ったが、地形図を見ると上級コースとされる稜線上を辿るのが唯一のルートと判断し直ぐに尾根筋に上がった。なるほど尾根筋はトリッキーなアップダウンの連続となり、峡稜部を通過するなど危険箇所もあるのでこれを称して上級コースとしているのだと理解した。登りついた毛無岩は今までのどの山よりも高度感のある岸壁の真上の山頂だった。多分200m近くはあるだろう絶壁から下を覗き込むと足は恐怖に竦んでいた。残念ながらガスの中で遠望は無かった。トヤ山から1時間10分(登山口からだと2時間25分)、下山はピストンで戻り1時間31分。写真左は岩場の鉄柵のある巻き道、中央は山頂で真下に向けて撮影、右は岸壁真上のピーク

還暦オヤジ
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