2011年08月

群馬の山、碧岩、大岩、栗木立(ククリ岩)

連日の雨模様でぱっとしない天気だがいつもの通り群馬に出掛けてきた。行先は南牧村の最深部にある碧岩と大岩で二子岩から栗木立(ククリ岩)まで足を伸ばそうと計画した。いつものように前夜に家を出たが、途中で睡魔に襲われPAで4時間余り寝てしまった。おかげで登山口となる三段の滝駐車場に着いた時には8時を過ぎていた。


碧岩(1120m、十石峠)を目指し8時21分、登山道に入った。居合沢に沿う遊歩道は水音とミストに満たされ、渓谷美の中を高度を上げていく。やがて迫力満点の三段の滝となり、マイナスイオン溢れる滝下を渡渉し左岸を高巻きすると滝上となる。その後も何度か渡渉を繰り返し沢沿いに行くと二股となり二子岩への分岐標柱となった。ここを左に進み沢筋を辿ると再び二股となる。これも左の沢筋を行くとほどなく踏み跡は沢方向と尾根方向に分かれ、テープに引かれ尾根を目指した。勾配がきつく足場も悪いためこの登りはかなり堪えた。尾根筋に上がり1060級Pで北に方向を変え、ほどなく大岩との分岐を過ぎる。緩やかな尾根筋はピークが近付くにつれ勾配を増し大きな岩を左に巻くとロープの下がる岩稜となった。5m余りをロープにしがみ付き攀じ登ると山頂尾根の南端となる。木立の中を少しばかり進むと北端の山頂となった。生憎の天候で視界は無く、1局とコンタクトし次の大岩に向かった。写真左は三段の滝、中央は碧岩直下の岩壁、右は碧岩山頂


大岩(1133m、十石峠)は碧岩と岩稜で連なった東側のピークで、登山道は一旦分岐まで戻り南西側の尾根筋を辿ることになる。ここも碧岩同様アプローチは快適な尾根筋歩きであるが、ピークが近付くと様相は一変する。まず手前の岩稜ピークを越え、一旦鞍部まで来ると岩場の登りとなる。痩せた岩稜を避けるように左右に踏み跡が続き、狭稜部の乗越える時は足が竦んでしまうようなところもある。最後の岩稜を右から大きく巻き上げると大岩山頂となった。山頂には傾いた山名標柱があるだけで、ここも雲の中で視界ゼロだった。写真左は大岩の岩稜、中央は大岩山頂


栗木立(1355m、十石峠)は碧岩・大岩の南側にある二子岳を挟んで尾根続きに位置している。1060級Pまで戻り、そこから一旦鞍部まで下ると、一転し尾根筋の登りとなるが道筋はしっかりしている。二子岳に近付くほどに勾配は増し、西峰との鞍部近くから二子岳に登り上げた。山頂には山名を示すものは無く次の栗木立に向かった。南に向けて斜面を下るとトラバース路と出合い尾根筋の鞍部となった。あとは忠実に尾根筋を辿ると腰丈ほどの笹薮も出て来るが邪魔になるほどではなく、東側からの尾根筋と出合うと勾配を増し最後の登りとなる。登りついた栗木立には三等三角点があり、横にはククリ岩と書かれた白色のテプラ板が落ちていた。下山は往路を戻り二子岳の北側で尾根筋を乗り換え三段の滝に直行する径路で下り、沢筋の登山道と合流し登山口に戻った。写真左は二子山への尾根筋、中央は栗木立山頂、右は下山途中に雲の切れ間に見え出した二子山東峰と碧岩

登山口←(2時間)→碧岩←(36分)→大岩←(1時間38分)→栗木立←(1時間37分)→登山口 全行程6時間17分

群馬の山、烏帽子岳、三ツ岩岳、大津

南牧村の大仁田ダムを起点に登ることのできる三つの山に登ってきた。


烏帽子岳(1150m、十石峠)は大仁田ダムの先にあるクランクが登山口で、直ぐ手前に駐車スペースがある。沢に沿った登山道は次第に勾配を増し、何度か渡渉を繰り返しながら続いている。倒木やザレた斜面もあり気を使いながらの歩きとなるが踏み跡を見失うことは無い。ところがコルへの分岐を気付かずに郡界尾根まで上がってしまい、結局マルからコルを経て烏帽子岳となった。最後は岩場を左から巻き上げるような登山道だったが、特に危険なところもなく山頂となった。石の祠が祀られた山頂からは360度の絶景が広がっていた。戻りはコルから下ったが、終始トラロープの下がる急傾斜が続き足場も悪くかなりの悪路に難儀した。登り1時間20分、下り43分。写真左は沢沿いの登山道、中央は烏帽子岳山頂、右はこれから登り行く三ツ岩岳~大津


三ツ岩岳(1032m、十石峠)の登山口は大仁田ダムの本体直下にあり、そこには竜王の里宮が祀られている。治山工事中でダムサイトの遊歩道に迂回し、工事現場を遠巻きに通過し従来の登山道に合流した。直後に尾根コースとの分岐となり竜王大権現コースへ進んだ。スギの植林地の中の急勾配を喘ぎながら登ると竜王大権現となり、大岩を左へ巻きあげるように登るとやっと尾根筋となった。狭いところもあるが木立の中なので問題もなく、2つのピークを越えると三ツ岩岳となった。北側に開けた三角点峰だった。写真左は三ツ岩岳山頂、中央は三ツ岩岳から見た大津


大津(1050m、十石峠)は三ツ岩岳から稜線続きになってはいるが、山頂直下の岩稜が曲者で一般的なルートではないようだ。とは言ってもダムサイトから登り返す気にもなれず、行けるところまでと尾根コースに進路をとった。順調に分岐まで来ると、その先の尾根筋にはしっかりした踏み跡があり躊躇することなく直進した。だんだん尾根筋は狭くなりやがて岩稜となってきたが灌木があるため左程怖くは無い。小さな岩稜ピークまで来ると前方に大きな岩尾根が見えてきた。鞍部まで下りて尾根筋を見上げると登れないこともないが先が不安である。左側をみると岸壁に沿ってほぼ水平の踏み跡があり、とりあえず行ってみることにした。およそ30m位を進むと、岩壁の段差を上がる踏み跡があった。行くしかない、覚悟を決めて一気に取り付いた。灌木の根元を手掛かりに攀じ登ると、地形図のゲジゲジマークの上に出たようだ。その後も半端ない高度感の中を灌木に掴まりながら一歩一歩上がると、何のことは無い目の前に山頂標識が現れた。この位置はGPSを見る限り地形図上の1053Pではなくゲジゲジマークの直上である。それでも大津のピークに立ったことに違いは無いので、横手山移動の局と交信した後に確認の意味も含めて1053Pに向かった。行ってみるとそれらしきものは何もなく、急斜面を滑る落ちるように下り、スギからヒノキに変わる尾根筋に乗って沢まで強引に下降した。あとは沢伝いの踏み跡を辿り大仁田ダムに戻った。写真左は大津の岩稜でこの左を巻いた、中央は巻き道からの取り付き地点、右は大津山頂で後方は三ツ岩岳

竜王の里宮登山口←55分→三ツ岩岳←1時間12分→大津←1時間9分→登山口 全行程3時間49分

群馬の山、天望山、橋ノ台、天狗岩

毎年恒例となっている息子達との夏休み登山に出掛けてきた。今年はメジャーな山ではなく、いつもの山ラン山行に付き合わせたw


天望山(1471m、十石峠)は十石峠近くの三等三角点峰である。通い慣れた国道299号線を十石峠に向けてクルマを走らすと、2km位手前左手に石碑の立つ広場がある。広場奥からはゲートに閉ざされた林道が続いている。地形図をみると天望山から東に伸びる枝尾根がこの広場に続いていた。夏草の中に薄い踏み跡があり取り付くと、小さな沢を越え斜面を巻き上げる踏み跡が続いていた。直ぐに枝尾根となると古い作業道が山頂方向に向かっており、ほどなく地形図にない新しい林道が出てきた。林道は無視し尾根筋を忠実に上がると三角点のある山頂となった。雑木山で展望は無い。往復32分。写真左は山頂直下まで続く林道、中央は天望山山頂


橋ノ台(1265m、十石峠)へは299号線を戻ると黒川の支流を渡る天狗滝橋となり、直後に支流に沿って走る林道分岐となる。林道は行くほどに荒れだし堰堤を過ぎると河原となり行き止まりとなる(下山時にこの先まで続いていたことを確認することになるが)。地形図で見ると南東尾根はこの堰堤のところまで続いていたので堰堤上の尾根筋に取り付こうと斜面を攀じ登った。尾根筋にある獣道はイバラ薮の中に消えていた。辺りを探すが適当な箇所は無く仕方なくイバラ薮に突入した。やっとのことで抜け出すと林道に降り立った。地形図上の林道のようだが方向が違うのでそのまま尾根筋を上がった。この先も何本かの林道が尾根筋を九十九に通っていたが無視し尾根筋を忠実に登った。1132Pまでは急勾配の連続でバテバテとなる。軽く鞍部まで下ると登り返しとなるがほどなく緩やかな広尾根となって山頂となる。低い熊笹に隠れるような三角点がある平坦な山頂は立木の中で視界は無い。下りはピストンしたが最後は林道を辿りクルマに戻った。登り1時間30分、下り1時間。写真左は植林地の中の急勾配の登り、中央は橋ノ台山頂


天狗岩(1234m、十石峠)は県道45号線・湯ノ沢トンネルの上野村側のトンネル口近くを、国民宿舎「やまびこ荘」方向に分岐しクネクネと峠道を行くと5分ほどで登山口となる。登山口近くの駐車スペースにクルマを置き登山口に入った。登山道はスギ林の中をタルノ沢に沿い、ひんやりとし沢音も心地よく続いていた。鉄製の橋を3つ渡ると大きな岩が現れ、これを巻くように上がると避難小屋となる。この付近が源頭部でここから先は勾配が増してくるので登山道は九十九となってくる。やがて岩壁となり分岐を左から階段状の登山道を巻き上げると天狗岩山頂となる。山頂には石祠があり、更に進むと鉄柵に囲まれた展望スペースとなり烏帽子岳が谷越しに見える。下りはピストンした。登り47分、下り35分。写真左は登山道途中の大岩とタルノ沢、中央は天狗岩山頂

群馬の山、浦倉山、四阿山、茨木山

1000m級ではこの暑さは凌げないと2000m級の四阿山を目指した。22時に家を出たがしつこい睡魔に襲われ3ヶ所のPAで仮眠することなり、下山口となる茨木山登山口に着いた時には時計の針はすでに6時を回っていた。ルートは嬬恋村バラギ高原のスキー場から浦倉山を経て四阿山に登り、茨木山に下る周回とした。


浦倉山(2091m、四阿山)へはクルマを置いた茨木山登山口をスタートし、ペンション村を抜けとパルコール嬬恋スキーリゾートのゲートからゲレンデに入る。しばらく行くと野地平→の標柱となり案内に従うと突然、浦倉山登山口の標柱が現れた。ここからは整備された登山道となり、スキー場を離れ雑木林の笹原をほどほどの勾配で登っていくと野地平となる。この先も広い尾根筋に勾配を避けるように登山道は続いたが、朝露に濡れた笹原となりびしょ濡れとなってしまう。高度感のない登りは続き眼前が開けると浦倉山となった。広い笹原の中に三角点標柱のある山頂だ。写真左は野地平から見た浦倉山、中央は笹に覆われた登山道、右は浦倉山山頂


四阿山(2354m、四阿山)へは県境尾根筋を緩やかに下るとスキー場上部のケーブル山頂駅となり、かの有名な愛妻の鐘となった。登山道は県境尾根を忠実に辿るように作られている。スキー場を過ぎた辺りからは登山道は刈り払われておりやっとのことで朝露から解放された。相変わらず高度感のない登りが続き、茨木山への分岐を過ぎると本日最初の急登となる。クサリ場もあるが使わずに上がれるくらいのもので危険なところはなく三角点峰(2332.9m)となった。西に目を向けると青空に突き出た本峰が見える。ちょっとしたクサリ場と岩稜の尾根を行くとほどなく山頂となった。小さな社のある山頂には20名近くの先行者が所狭しと陣を取り、写真撮影だけで早々に撤退しピーク下で4局と交信した。北西方向に見えた花の百名山・根子岳の素晴らしい眺望はあったが他は雲の中に隠れていた。写真左は四阿山手前のクサリ場、中央は四阿山山頂、右は四阿山から見た根子岳


茨木山(1619m、四阿山)へは分岐まで戻り、茨木山方向へ尾根筋を東に下るがいきなりの急傾斜となった。あっという間に300m余りを下げ鬼岩となると勾配は緩み、刈り払われた尾根筋をどんどん下る。何回かの登り返しまあるがきついところは無く、小さな鞍部から20mを登り返すと茨木山となった。雑木山で山頂部は開かれていたが雲の中で眺めは無かった。ここからの登山道は尾根筋を離れ北東方向の斜面を下るように作られていたが、相変わらず刈り払いは続き快適に下った。途中で小さなチタケを一つ見つけた。今年初めての収穫に快くしキノコ狩りの下山となった。周囲の雑木林に目配りしながら行くと左手の奥に白い塊を見つけた。半信半疑で近付くとそれは真っ白なマイタケに似た綺麗なキノコだ。写真に収め持参したレジ袋に入れて持ち帰ることにした。長い行程の末に吊橋を渡るとほどなくクルマとなった。写真左は刈り払われた登山道、中央は茨木山山頂

スタート(茨木山登山口)(6:26)→スキー場ゲート(7:00)→浦倉山(8:40-8:56)→四阿山(10:30-10:45)→茨木山(12:17-12:25)→茨木山登山口(13:13) 計6時間47分。


ちなみにマイタケに似たキノコは、ハナビラタケという名前で幻のキノコと呼ばれているものらしい。抗癌効果のあるβグルカンを多量に含んでいる注目のキノコらしい。行きつけの料理上手の女将さんがいる餃子屋さんに持ち込んだので連絡が楽しみだ。

群馬の山、品塩山、雨降山(大天幕ノ頭)、笠丸山

上野村に残る山は数えるばかりとなってきた。猛暑の中でその中の3山に登ってきた。


品塩山(1282m、浜平)は御巣鷹山の北側に派生する尾根筋の山である。偶然にも日航機事故の前日にその近くを登るということで少しばかり緊張のスタートとなった。登山口は県道124号線中之沢先にある安曇幹線2号線207号鉄塔への巡視路とした。県道脇を流れる日向沢を木橋で渡るが橋下は急流で緊張の一瞬だったが、その先はスパ長を履いていたので簡単に渡れた。その先が分かりづらかったが巡視路の黄色い標柱を追った。20分で作業小屋を通過すると巡視路は谷間から急斜面となり大岩の下を通過するとほどなく207号鉄塔となる。北から西にかけて好展望となり一週間前に登った船坂山、ぶどう岳、マムシ岳が送電線越しに見えてくる。ここからは尾根筋歩きとなるが、そこその勾配で時折岩場もあるが特に危険なところもなく1204Pとなる。この先は岩場の下りとなり西から巻くように鞍部に降りた。登り返しは岩場の急登となり北峰となったが、小さな山名板があるだけで本峰のある南側に向かった。小さな鞍部から登り返すと"すかいさん"製の山名板が一枚だけ下がる品塩山となった。登り1時間51分、下り1時間11分。写真左は県道脇を流れる日向沢を渡渉する丸太橋、中央は品塩山山頂


雨降山(1026m、両神山)は社壇ノ頭から北に伸びる尾根筋にあり、大天幕ノ頭との別名もある。地形図を見ると乙父集落から尾根筋が伸びていたので辺りを探ることにした。乙父トンネルの上にはガードレールが見え地形図では耕作地となっていたのでそこまでクルマで進入した。畑で仕事中の男性に道を尋ねると送電線の巡視路が良いだろうとアドバイスを受け電柵に沿って巡視路を上がった。ほどなく電柵を抜けると黒部幹線586号鉄塔となり、そのまま尾根筋を行くとコンクリート製の調整池となった。その先で巡視路は尾根筋を離れ東側に向かっていたが無視し尾根筋を上がった。223号鉄塔直前はかなりの急勾配で、玉のような汗が噴き出していた。鉄塔からはしっかりした尾根筋となり危険な箇所もなく必死に登ったが、山頂近くでは伐採された灌木が放置されたままになっており歩き難く、暑さのせいもありかなり消耗してしまった。山頂には意に反して大天幕ノ頭と記された山名板が2枚下がり、雨降山の表記は見当たらなかった。また西斜面には社壇ノ頭の方から伸びているのだろうか真新しい林道が見えた。登り1時間5分、下り38分。写真左は乙父トンネル上部の畑から見た雨降山で鉄塔巡視路を辿る、中央は雨降山山頂で大天幕ノ頭の表記が


笠丸山(1189m、神ヶ原)はぐんま百名山の山で登山口は二つあるが、最短ルートということで表登山口からピストンすることにした。上野村役場近くから居住附沢川に沿って北上すると居住附集落となり、左手に石灯籠のある表登山口となった。近くの道路余地にクルマを置き登山道に入った。登山道はしっかり整備されているので迷うことなどは無いが、最初の取り付きから急勾配で始まった。尾根筋に出ると一旦勾配は緩むがピークに近づくにつれて再び勾配は増し休み休みの急登となった。最後は岩場を北に巻き上げるように登ると住居付神社のある東峰となった。少しばかり西に位置する三角点峰までの間は岩稜となり視界全開となった。日差しも強く熱中症一歩手前のような状況で日影でしばし休憩しピストンで下山した。登り1時間4分、下り40分。写真左は表登山口、中央は笠丸山山頂

3山で歩いた時間はおよそ7時間弱、消費した水は計6L。山とは言えど標高1000m前後ではほとんど下界と気温は変わらない。とにかくパテました(´・ω・`;A) アセアセ

還暦オヤジ
やんちゃ街道まっしぐら!!

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