2010年10月

奥塩原から日留賀岳、男鹿岳、鹿又岳

時期外れの台風で今日開催予定の野球大会が中止になってしまった。しかし台風は昨夜のうちに東へ抜け、台風一過とはいかないが出掛けられそうだ。そこで気になるルートを歩くことにした。それは先週、等高線の狭間さんが福島県側から男鹿岳に登った山行記録の中に、日留賀岳から塩那道路、塩那道路から男鹿岳のルートが行政によって作られているとのことだったからだ。奥塩原から日留賀岳へは小山氏宅サイドから入るのが通常であるが、林道ゲートが開いており林道終点までクルマで進入でき、ここから取り付くことにした。


夜明け直後の6時過ぎに登山口に入った。ここを歩くのは3度目で、紅葉真っ盛りの林間コースは長丁場を感じさせない快調な歩き出しとなった。綺麗に下草刈りされた登山道は日留賀岳まで続いた。山頂は雲の中で全く視界は無い。さて肝心の北へ向かう日留賀尾根への入口だが、見た目は今までと同じで切り開かれた様子は確認できない。半信半疑で踏み込んでも状況は同じだったが、しばらく行くと下草と灌木の小枝が刈り払われ、しっかりと作道作業が行われていた。とは言えど草刈り機で刃が立たない太い枝は残り、行く手を塞いでいるところもある。切り開かれる前を知らないので何とも比較にならないが、下り勾配の中、塩那道路まで39分で到達することができ大幅な時短となっているだろう(山部さんは6年前の9月に105分で抜けている)。ちなみに残雪の時期に39分で歩いた記録があり、はからずも同タイムであったということが歩きやすい事を示している。写真左は日留賀岳からの取り付き地点、中央は刈り払われたチシマザサの尾根、右は切り払われた灌木帯だが幅は広くない


塩那道路へ降り立った地点が日留賀峠でこの先が天空のスカイラインと称されるところとなる。だらだらと坂を上がると鹿の又坂を過ぎた辺りから植生回復の名のもとに新たな工事が行われており路面は良く整備されている。峠から約1.2kmで100mほど高度を上げると、1846P(以前は鹿又岳山頂とされたピーク)の西側を抜け、切通しの塩那道路最高地点(1805m)を過ぎ下り勾配となる。ほどなく真新しいプレハブ小屋が飛び込んでくる。えっ、スペースハウス?と一瞬頭をよぎるが、一回り小さな6畳間で中にはブルーシートが置かれていた。避難小屋として新しく設置されたようで「鹿又ハウス」と言ったところだろうか。鹿又岳は戻りに登ることとし取り付き点を探りながら、ひょうたん峠に向かって高度を下げた。写真左は鹿の又坂のカーブ、中央は塩那道路最高点から少しばかりひょうたん峠に下がったところにあった新しいプレハブ小屋、右は男鹿岳の取り付き地点でコンクリート壁の先にピンクテープが下がる


見覚えのあるスペースハウス・大佐飛山への取り付き地点を過ぎ、男鹿岳への登り口を目指すも明らかな取り付け地点を見出せぬままに前回の取り付き地点まで来た。ピンクのリボンは下がっているが、登山道入り口として切り開かれた様子は一切ない。急斜面をチシマザサ、シャクナゲを手掛かりに必死に15m余りを這い上がると、突然視界は開け尾根上には一筋の道が切り開かれていた。先を見ると辿る尾根筋にははっきりとルートを確認できる。元々あった踏み跡をなぞるように切り開かれており僅か30分で山頂となった(ちなみに2年前は同じルートで75分を要している)。悪天候で視界は無く、早々に下山を始め下りは22分で取り付き地点に降り立った。写真左は男鹿岳の尾根筋に続く切り開かれた登山道で奥のピークまで続いている、中央は同部から下を見たところで取り付き地点が確認できる、右は男鹿岳山頂で2年前には割れていた山名板が補修され三角点横に置かれていた


塩那道路を戻り、スペースハウスで15分間の昼食休憩をとって次の鹿又岳に向かったが、取り付き地点を何処にするか迷った。最短地点から取り付こうとしたが余りにも急斜面で諦め、笹丈の低い窪地を南側に見つけ取り付いた。入ると直ぐにピンクテープが下がり安心したのも束の間テープは消え、目の前にはハイマツの群生が壁となって立ちはだかってきた。枝振りが密で太さもかなりありとても掻き分けるなんてことは出来ない。仕方なく枝に足を掛けハイマツの上に顔を出すと、南尾根上はピーク近くまでシャクナゲとハイマツの混成林が続いていた。辺りを見ようとハイマツに上がったが、意外なことに張り出した枝は強く僕の体重にもびくともしない。恐る恐る次の枝に足を置くとこれも平気だ。これは行けると雲海のように続くハイマツの枝葉の上をバランスを取りながらゆっくりと歩いた。何度か枝を踏み抜き半ば宙吊りとなるがコツをつかめば意外と簡単に歩ける。GPSが残り20mを示すと前方の立ち木に馴染みの2枚の山名板の下がっている。一気にシャクナゲ・ハイマツの上を乗越え山頂に立った。27分を要したが、その分しっかりと山頂を楽しみ戻りは西側に真っ直ぐ下り12分で塩那道路に復帰した。冬には数メートルの雪の下となりその重さに耐えたハイマツだからこそと自然の厳しさを実感する50分間となった。その後は日留賀峠から切り開かれた尾根筋を戻ったが日留賀岳までは100mの登り返しとなることもあり47分を要した。日留賀岳からも往路を往復し林道終点に戻った。この作道をどのように考えるかは別として、男鹿岳がより身近な山になったのは確かなようだ。写真左はピークに続くハイマツとシャクナゲの海、中央は山頂立ち木に下がるお馴染みの山名板、右は日留賀峠からの取り付き地点(カメラレンズが露に濡れているためボケボケ写真です)

101031男鹿岳・鹿又岳

中禅寺湖を囲む山、高山、丸山、狸山、半月山

紅葉真っ只中の中禅寺湖は一足早い寒波の襲来で、まるで真冬のような冷え込みだ。そんな中、比較的行程の短い4つの山をターゲットに出掛けてきた。

101028中禅寺湖の山々
竜頭の滝の滝上の駐車場が高山への登山口となる。外気温1℃の中、登山道に入ると直ぐに防獣ネットを越える。この経路は新しいもので木道を歩くと、日光龍頭山の家の方からの旧道と合わさる。一度通った道だが季節が異なると印象が大分違う。曇っているとは言っても間近に見える紅葉が成せる技と言うことだろう。長いアプローチも紅葉狩りを楽しむうちに山頂となった。登り40分、下り43分(写真撮影で+α)。写真左は高山山頂、中央はお約束の紅葉w


丸山は男体山の南斜面の小さなコブのような山で、日光市丸山浄水場の案内を入り保養所の奥から斜面を直登すると直ぐに山頂となった。山部3D板だけが山頂であることを教えてくれた。ゆっくり歩いて往復10分。写真左は取り付いたきゃう斜面、右は丸山山頂


狸山は中禅寺湖スカイラインの中禅寺湖展望台から登った。駐車場には狸山0.3kmの案内があり、整備された登山道を上がるとテレビ用アンテナの建つ山頂となった。往復12分で駐車場に戻る。写真左は中禅寺湖スカイラインの登山口、右は狸山山頂


半月山は中禅寺湖スカイラインの終点である半月山駐車場から簡単登山である。登山道は少しばかりの急坂を登ると半月山の西側を巻き道となり緩やかに続いている。ほどなく西尾根となり半月峠からの登山道と合流すると直ぐに山頂となった。山頂付近の紅葉した木々はおりしもの寒波で霧氷となり凍てついていた。登り19分、下り18分。写真左は霧氷の登山道、中央は半月山山頂、右は凍えんばかりの紅葉

茨城県境の山、石尊山、新田山、尺丈山

午後から茨城県境の山に出掛けてきた。


国道461号で茨城県境を越え、13号(大子・黒羽線)を北上すると再び栃木県内に入る。1km位走ると左に商店が見え、その反対側にある江戸の沢橋の横が林道入口となる。林道は600m位で進入不能となりクルマを降り、荒れた林道を歩きだした。300m位進むと林道は終わり、左手の伐採された斜面に取り付いた。直ぐにスギの植林地となり、急勾配を直登するとほどなく尾根上となった。ここからの尾根筋はきついアップダウンが続き、4つの小さなピークを越えると雑木に囲まれた山頂となった。戻りは取り付いた尾根筋の一つ手前の沢筋を下り林道に降りた。登り22分、下り20分。写真左は林道終点で正面が取り付き地点、中央は石尊山山頂


新田山へは国道461号で栃木県に戻り、232号を南下すると3km位で大月沢林道の入り口となる。ここを左折し林道を進むと鉄塔巡視路への案内標柱が立つ分岐となり、ここを左折し林道を北上すると山頂から南西に伸びる尾根筋との出合地点となる。この尾根の南側谷筋には作業道跡があり薄い踏み跡が見えるが、薮化がひどくとても歩く気にはなれない。そこで南西の尾根筋に取り付き、スギの植林地の急勾配を登るとほどなく尾根上となる。少しばかりの灌木帯を抜けると放置された間伐材が散らばる尾根筋となった。それでも山頂までは一本道であっという間に三角点の鎮座する新田山となった。登り17分、下り10分。写真左は取り付いた南西尾根、中央は新田山山頂


次の尺丈山は232号をさらに1km南下すると尺丈山登山口の案内標示が立つ林道入口を左折する。なんと尺丈山の一角は公園化されピジョン美和の森となっているため山頂直下まで車道が続いていた。駐車場から階段を上がると展望スペースとなり、広い尾根上を北に向かうとほどなく尺丈山神社の社の建つ山頂となった。この山からの展望は素晴らしく、東~南~西にかけ県境越しの絶景ポイントとなっていた。往復10分。写真左は駐車スペースからの登山口で後方が山頂部、中央は尺丈山山頂

弥太郎山

塩那道路の塩原口・土平から弥太郎山に登ってきた。栃木百名山で山頂は踏んでいるが、山ランが未達成となっているためだ。


土平の塩那道路のゲート前駐車場から登山道に入った。この登山道は東電鉄塔の巡視路となっており、背丈ほどの笹は1m位の幅で刈り払われ良く整備されている。この巡視路沿いには3つの鉄塔があり、最初の9号鉄塔分岐までは急斜面を九十九折りに上がり、その先はほぼ平坦となる。8号鉄塔の分岐を過ぎると左手前方に木立の間から弥太郎山が見えてくる。高度を少しばかり下げ、緩やかに登り返すとほどなく急斜面となり九十九折りの道となる。尾根上まで来ると右側に7号鉄塔があり、これに背を向け尾根筋を上がると雑木に囲まれた山頂となった。登り43分、下り25分(小走り) 写真左は弥太郎山山頂、中央は土平からの戻る際に見える弥太郎山(3つ並んだ鉄塔の右端の鉄塔の左に見える小さなピーク)、右は南側に見える高原山系

ゴルフ場内の三角点峰、金子山

金子山は那須野ヶ原カントリークラブのコース内にあり、事前に許可を願い出たところ、本日13時からの許可が出た。


時間通りクラブハウスに行くと、ほどなく電動カートが用意され後部座席に乗せられた。カートに乗っての初めての登山と相成ったわけだ。着いた金子山は高麗芝の平坦な小丘で、三角点標石がかろうじて山であるということを主張しているようだった。現状はコース間の径路横に三角点があるといったところで、とても山とは言えないものだった。対応してくれたスタッフの方、また快く要望を受け入れてくれた那須野ヶ原カントリークラブに感謝しコースをあとにした。写真左は山頂の三角点、中央はグリーンの奥の高みが金子山

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