2010年08月

関東百山84座目、不老山

二週間前に山中湖村と道志村の山を周回した時に山中湖の南側のなだらかな山並みが気になっていた。その東側に関東百山の不老山が位置してるので籠坂峠から縦走すれば一帯の山を総ざらいできる。土曜の夜、下山は不老山の登山口となる世附峠として小山町から林道に入った。ところが林道は不老橋で行き止まりとなり、ゲート前の駐車スペースにバイクを置き、登山口となる籠坂峠に向かった。登山口は公園墓地の一角にあり、なんと墓地の駐車場で寝ることになり、24時過ぎにビールを一気飲みした勢いで横になった。


4時半に起き出し、5時前に登山道に入った。まだ薄暗い林間コースをハイキング気分でゆっくりと登っていく。やがて右手には木立の中に畑尾山のピークが見えてくるが、中々分岐とならず待ち切れずピークに向かって緩斜面を上がった。ほどなく踏み跡と合流し少しばかりで広い山頂となった。山頂は木立の中で展望はなく、踏み跡をピストンし、登山道に戻ると平坦なアザミ平となる。後ろを振り返ると下りてきた畑尾山が見えている。また前方には大洞山が徐々に迫ってくるが、相変わらず平坦な尾根歩きが続きあっという間に山頂となる。ここからは樽ノ木、三国山へと進んでいくが急な所は無く、2時間半で三国山となった。写真左はアザミ平から見た畑尾山、中央は大洞山近くの案内板(このコースにはいたる所にこの案内板がある)、右は三国山山頂


三国山からは三国峠に下り、鉄砲木ノ頭への登り返しとなるが、一面のススキの原の中には幾筋もの踏み跡が交差している。ススキの穂に叩かれないように広い踏み跡を追うと、ほどなく広い山頂となる。なんとここは本日一番の富士山ビューポイントで、山中湖越しの富士山が雄大な姿を見せてくれた。しばし絶景を楽しんだ後は、三国峠から車道を歩き、尾根の切り通しから尾根上の登山道に乗り明神峠を目指した。明神峠からは再び緩やかな上りとなり、明神山を過ぎると勾配を増し湯船山となった。写真左は鉄砲木ノ頭への登りから見た富士山、中央は鉄砲木ノ頭から見た大洞山~三国山のなだらかな稜線、右は湯船山山頂


ここからは徐々に下げ、白クラノ頭を通過し世附峠となった。ここからは本日一番の急勾配となった。と言うかやっとのことで登山になったというべきか、20分の急登の末に不老山南峰となった。あとは尾根筋を辿り北峰のピークを踏んだ。ほとんど展望もなく世附峠までピストンした後は長い林道歩きの末に不老橋のバイクにたどり着いた。写真左は世附峠手前の樹下の二人と名付けられた地点から見た不老山、中央は世附峠に設置された案内板、右は不老山山頂

100829不老山1100829不老山2

芝草山が三依富士、ならば田代山は三依田代はどう?

今日は三依地区の田代山と芝草山に行ってきた。田代山は野岩鉄道(かみみよりしおばら駅)の西側に位置し、栃木の山紀行さんの記録を参考に、駅北側の陸橋を渡ったところまでクルマで進入し、山頂東尾根に取り付くことにした。4時半に現地に着いたがまだ暗く、夜が明けるのを待ちながらしばしの仮眠となった。


5時2分、ようやくライト無しでも歩けるようになり、踏み跡を追うように山に入った。平坦地からほどなく急な斜面となり直登すると、トラバースするように稜線に向かう踏み跡と出会う。そのまま稜線上となるとしっかりとした踏み跡となり、テープも所々に下がっている。尾根の両サイドは急傾斜の斜面で、比較的はっきりした尾根筋には少しばかりの岩稜もある。上り勾配のアップダウンが続くが傾斜はきつい。最後の一登りで山頂尾根となり、少しばかり南に進むと三角点のある山頂となる。東側は伐採されているが生憎のガス模様で視界はない。往路を忠実に辿りピストンした。登り48分、下り34分。写真左は取り付き地点、中央は狭い尾根筋、右は田代山山頂

100826田代山・芝草山
中三依から太郎温泉の案内を頼りに芝草山の登山口に向かった。この山は2年ぶりとなり登山道も良く整備されているので、特に気を使うところも無く歩くことが出来た。中間地点の大岩を過ぎると、尾根上の歩きとなるがほとんど危険な所も無く順調に山頂となった。山頂からは北西部と東部に若干の展望があるだけでほとんどないようなものだ。ここもピストンし登山口に戻った。登り96分、下り70分。写真左は山頂手前の急登、中央は芝草山山頂

関東百山81,82,83座目、御正体山、菜畑山、赤鞍ヶ岳(朝日山)

今日は山中湖村から道志村の西側の尾根筋を北上し、御正体山、菜畑山、赤鞍ヶ岳(朝日山)の3つの関東百山を巡る行程だ。距離が長くなる上に、連日の山行となり体力勝負になると考え早めにスタートすることとし、4時半過ぎに起き出し、コロッケパンで朝食としたが余り食欲がない。大分疲れているみたいだ。行くかどうか迷ったが、エスケープルートは沢山あるので、無理はせずいつでも撤退するという覚悟で出掛けることにした。


5時前に大平山近道と書かれた登山口を入った。植林地の中に作られた急勾配の登山道を上がると15分で尾根上となり、富士山が目の前に飛び込んできた。山頂部分には朝日が当たり赤く輝いている。25分で大平山となり、ここからは富士山に背を向け尾根上の歩けば平尾山、石割山となる。しかし石割山手前の登山道は荒れ放題となっており、雨水に深くえぐられ足を置く場所さえままならない状況だった。石割山からは樹林帯の中の歩きとなり様相は一変する。背丈ほどの笹が踏み跡を覆っている箇所があったり、両サイドが切り立った痩せ尾根などもある。奥ノ岳、中ノ岳と徐々に標高を上げてゆくが、ルート最高峰の御正体山へは300m以上を上げることになり一気にへばってしまった。写真左は石割山から見た富士山、中央は御正体山への急登、右は御正体山山頂


ここからは体力と時間との戦いが始まった。まず一つ目の難関は今倉山だった。御正体山からは急坂を一気に400m近く下り、続く牧ノ沢山、岩下ノ丸、ガンギ沢ノ頭と下り勾配の中でピークを越えていくが、ガンギ沢ノ頭からは再び急傾斜の下りとなる。靴の中では足が泳ぎだし足裏や踵が痛み出してきた。それでもどうにか道坂峠まで来るが、本日2度目の難所が待ち受けていた。350m上りぱっなしの尾根筋を必死に登る背中には容赦なく強い日差しが襲いかかってくる。膝に手を置き、水分を補給しながら息を整えるが、こんなことを繰り返しながらやっとのことで今倉山となった。時計を見ると1時を回っているが、行程のほぼ7割をクリアしているので明るいうちに下山できると確信し先を急いだ。水喰ノ頭の道標を過ぎても、急な上りの後には急な下り、当たり前のように繰り返されるのがこのルートみたいだ。半ば諦め加減に先を進むと本日2山目の関東百山・菜畑山となった。写真左は御正体山の北側から見た昨日辿った加入道山・畦ヶ丸山・菰釣山、中央は今倉山の上りより後方に見える御正体山、右は菜畑山


菜畑山には赤鞍ヶ岳1時間30分との案内があり、ちょっとばかり元気になったが、それが疑念に変わるには時間はかからなかった。地図を見ると確かに距離的には可能かもしれないが、この間の等高線が狭くブドウ岩ノ頭、大峰越えは厳しくなると予想できた。案の定、急勾配のアップダウンの繰り返しとなり、2時間近くを要し赤鞍ヶ岳山頂となった。確かに体力を消耗してはいたが、菜畑山・赤鞍ヶ岳間を1時間30分で歩ける人はどれくらいいるのだろう。適当なコースタイムをブツブツ言いながら下山を急いだが、ここからの下りが半端ではなかった。600mの急降下を一時間で下り切ったが、もう少し時間が遅くなっていたら暗がりで下りられなかったかもしれない。どうにかバイクに戻りついた時には安堵感と達成感で一杯だった。写真左はブドウ岩ノ頭への急登、中央は赤鞍ヶ岳山頂、右は下山口となった赤鞍ヶ岳登山口

100815-16道志村周回100815-16道志村周回3

関東百山79,80座目、畦ヶ丸山、菰釣山

関東百山には東京・神奈川境にいくつかの山が選定されている。その中に神奈川県境に近い山があり、道志村と山中湖村の東西を南北に連なる尾根筋には5座(畦ヶ丸山、菰釣山、赤鞍ヶ岳、菜畑山、御正体山)がある。今回の山行は、この5座を2日がかりで踏破しようというものだ。田代山から戻ると、一風呂浴びて横になった。夜中の1時に起き出し、バイクを積み一路東北道を南下し、中央道から山中湖村に着いたのは5時過ぎだった。下山口となる高指山登山口にバイクをデポし、道志の湯近くの加入道山登山口に向かう。


登山口前の駐車場にクルマを置き、6時6分に登山口に入った。白石峠に向かう登山道はかなりの勾配で登ってゆくが、ほどなく東屋となり白石峠と加入道山への分岐となる。ここからはさらに勾配は増し、途中崩落箇所などもあるが1時間10分で尾根筋となった。尾根上の階段を上がれば直ぐに加入道山となる。登山口から一気に700m余りを上げ、1時間20分で山頂に立った。ここからは県境の尾根を南下し山中湖畔の高指山までの17座を辿ることになるので早々に次に向かった。白石峠、水晶沢ノ頭、シャガクチ丸と鹿避けフェンスに沿って歩き、モロクボ沢ノ頭からは県境尾根を離れ畦ヶ丸山へ向かった。鞍部からの登り返しには一部に鎖の下がるなど結構の勾配だった。加入道山から歩き続けて2時間で関東百山・畦ヶ丸山山頂となった。残念ながら大した視界も無いが、本日一本目の食事休憩とした。写真左は加入道山手前の尾根道、中央は加入道山、右は畦ヶ丸山


モロクボ沢ノ頭までピストン後は再び尾根筋に乗り南下が始まった。このルートは東海自然歩道となっており頻繁に案内があり道を迷うことはないが、場所によっては背丈ほどの笹薮となってるところもあり、両手で掻き分けて進んだ。大界木山、城ヶ尾山、中ノ丸、ブナ沢ノ頭とはっきりした上り下りの連続で疲労困憊となってきたところでの菰釣山への200mの急登はきついものとなった。避難小屋を過ぎた辺りからは小雨も落ち始め、汗と混じった滴が帽子のひさしから落ち続けた。畦ヶ丸山から3時間10分かかり、ようやくのことで菰釣山山頂となった。生憎のガスに覆われ展望はないが、赤飯を放り込み小休止とした。写真左は尾根筋の笹道、中央はガスの中の菰釣山、右は山頂にあった案内板


ここからは高指山までに5つのピークを拾って行くが、下り勾配なのでペースは順調だ。それぞれのピークで少しばかりの登りとなるが足への負担はほとんどない。最後のピークとなる高指山へのだらだら上りを行くと、徐々に天気も回復してきた。菰釣山からほぼ3時間で高指山となったが、山頂部は広く展望が開けており眼下には山中湖が広がっている。下界からはテニスやサッカーの夏合宿の最中とあり学生達の賑やかな声が響いてきた。30年前にこの山中湖村でサッカー合宿をした頃を思い出しながら、軽快に下ると次第に声は大きくなり、降り立った先はハンドーボールのコート前で学生達が玉の汗を流していた。写真左は高指山山頂、右は眼下の山中湖村

ここからはバイクで加入道登山口に戻り、明日の下山口となる赤鞍ヶ岳登山口にクルマで運びデポした。道志の湯で一日の汗を流し、山中湖村で見つけたラーメン屋さんで夕食とした。その後に明日の登山口となる大出山に向かったが、この山はホテルマウント富士の敷地内にあり、駐車場から自然遊歩道がありライト片手にピークを踏んだ。思いがけず一山をクリアし、次の飯盛山に向かうために林道に入った。これが何と飯盛山へ続く東海自然歩道となっている尾根筋まで続いていたのだ。続けて得意の夜間登山を敢行し往復10分でピークをゲットした。その後は大平山の登山口近くでクルマを停め、23時過ぎに横になった。

100815-16道志村周回100815-16道志村周回2

関東百山78座目、田代山

今日からお盆休みの3連休だ。この時期には毎年子どもたちと山に行っているが、今年は次男坊と福島県境の山へ向かった。行き先は田代山で、2年前に猿倉登山口から帝釈山、台倉高山をピストンしたことがある。なので今回は馬坂峠から帝釈、田代山をピストンし、余力があれば台倉高山も狙うということにした。朝3時に家を出て、順調にクルマを走らせるが、福島に入ると雨が降り出した。5時半に馬坂峠についたが、雨は止まず仮眠しながらの待機となった。6時を過ぎると屋根を叩く雨音も静かとなり身支度を始めた。


6時25分、ぬかるんだ登山口を入った。それでも急勾配の箇所は木段となっているし、悪路には木道があるので歩き難い事はない。時折雨粒が落ちてくるが、木立の中なので殆んど濡れることもない。30分で帝釈山山頂となるも、あいにくの空模様で眺めはない。早々に次の田代山に向けて歩きだすが、短いロープの下がる岩場などがある急な下りとなる。ほどなく平坦な道筋となり林間コースとなる。鞍部より緩やかに登り返し、相変わらずだらだらと歩くと、次第に勾配は増し一登りで避難小屋となった。霧雨の中を湿原の中程まで散策したが、この時期ほとんど花は無く、早々に避難小屋に戻り休憩を入れた。スタートから2時間余りで田代山となり、散策と休憩で30分間滞在し、ピストンで馬坂峠に戻った。戻りは1時間半かかり、計4時間の山行となった。写真左は帝釈山、中央は田代湿原、右は田代山山頂で2ショット

100814田代山
さぁー、次はどうしよう。時間的にはまだ余裕がある。天候も回復兆しで雨は心配なさそうだ。GPSで台倉高山までの距離をみると田代山より遠く、直線で2.6km以上ある。一瞬萎えるが、流石は我が息子、根性だけは人一倍だ。先頭を切って台倉高山への登山口を10時30分に入った。馬坂峠と台倉高山の標高差は約250mだが、そのほとんどは最初の登りで稼ぎ、尾根筋に乗ると途中のピークは巻き道で進み、山頂手前で一登りというルートになる。途中ぬかるんで歩き難い箇所が数ヶ所あり通過に手古摺ったが、他は特に問題な所も無く1時間40分で山頂となった。20分間山頂に滞在し、ピストンで馬坂峠に戻ったが、我が息子、ペースも落ちることなく歩き通した。やんちゃムスコ誕生なのだw 往復3時間半だった。写真左は三段田代、中央は台倉高山の山頂

還暦オヤジ
やんちゃ街道まっしぐら!!

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