2009年11月

関東百名山・その53 帳付山(ちょうづけやま)

群馬の秘境といわれる西上州・上野村へは2度目だ。2週前に諏訪山へ登るために下仁田ICから南牧村~湯の沢トンネルと経由し訪れたが、今回は藤岡ICから神流町を通り野栗沢~奥名郷へとだんだん細くなる車道を進み登山口に着いた。関東百名山のガイドブックを見ると社壇乗越からのルートが案内されているが、ホームページで情報収集するとどうも一般的ではないようだ。案の定、社壇乗越手前の天丸橋の所に登山口の案内板があり、いつものように車中泊となった。


空が白み始めた6時過ぎに目覚めたが、車内も結構冷え込んでいて布団から出るにはちょっとした気合いが必要だっだ。雨は降っていないが、曇り空のうえにガスっていて見通しが悪い中、沢沿いの登山道に入った。ルートは良く踏まれており、急勾配の所には自然石のステップも組まれ歩きやすい。いくつかの小さな滝に遭遇するが、巻き道がしっかり作られていて問題はない。30分ほど歩くと登山道は沢を離れ雑木林の急傾斜地を九十九折りに登ることになり、天丸山との分岐となる。分岐を大山に向かい針路をとり、急登すると直ぐに稜線となり目の前に岩稜が現れる。この岩稜がピークかと思い一気に上りつめたら、何とピークはその2つ先の岩稜だった。大山山頂はガスの中だったが、四方どちらを見てもガスは足元から吹き上がってくるので、さぞや尖がったピークなのだろう。 写真左は天丸橋登山口、中央は小さな滝が連続する登山道、右は大山山頂


次の天丸山を目指し稜線を戻るが、先程の分岐には降りず上武国境にある倉門山を目指し南下した。直に上武国境の尾根となり、右に進み倉門山を過ぎると緩やかな下り気味の笹道となる。ここから帳付山までは県境の尾根歩きとなるが、ガスの中で視界が無いのが残念だ。やがて天丸山への分岐となり、ここからも下り勾配の稜線を進むと、突然切り立った岩稜がガスの切れ間に現れた。備え付けのロープを頼りに岩をよじ登るが、途中で胸元のホルダーからペットボトルが落ち、岩稜を転がり落ちる様を見た時には流石に足がすくんでしまった。山頂部は山火事に遭い立ち木が少なくなったようで、その分眺めが良い筈なのだけどガスが相変わらず邪魔をして折角の眺望が無い。戻りに岩場の最下部で無残に傷ついたポットボトルを回収して次の帳付山に向かった。写真左は上武国境上の笹道、中央は天丸山の急稜、右は天丸山山頂


分岐に戻り、ここからは県境の尾根上を進むことになるが、一筋縄ではいかなかった。尾根上には小さな岩稜のピークが連続しており、時には稜線を離れて埼玉側や群馬側にトラバースしたり、そのまま岩稜を詰めたりと踏み跡は複雑に交差している。判断に迷うところが多く、迷い道の踏み跡が多く、何回かルートを見失い後戻りしながら先に進んだ。最後に急登を上ると樹林に覆われた帳付山の山頂となる。ここもガスで視界はないが、北側(群馬側)は切り立った崖となっていた。下山は往路を慎重に辿り、馬道のコルからは馬道コース・社壇乗越を周回し、造成工事の行われている林道を通り天丸橋登山口に戻った。栃木への帰路、藤岡市のXYS局のお宅に立ち寄り、しばしのアイボールを楽しんだ。写真左は尾根道の小さな岩稜ピーク、中央は帳付山山頂で直ぐ奥は切っ立った崖となっている、右は馬道のコル手前でやっと見えてきた天丸山
 
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関東百名山・その52 鳴神山(なるかみやま)

鳴神山は桐生市街地の北に位置する1000mにも満たない低山だが、桐生市街地に近い吾妻山へ続くハイキングコースの起点となっている。この縦走路には山ランポイントが多数あり、鳴神山から立て続けにゲットしようと目論んだ。ただ午後には仕事があるので午前中のうちには下山しないといけない。ということで暗いうちに一般道を歩きだすこととし、梅田南小学校前に駐車しいつものように仮眠した。


まだ夜明け前の5時47分に一般道を歩きだしたが、最初の1km位は街路灯もあり歩きやすい。中程を過ぎると道幅は狭くなり、勾配も結構きつい。距離3km、高度差200mの一般道を45分間でクリアし、登山口となる大きな鳥居をくぐる頃にはちょうど夜明けとなっていた。登山道は沢に沿った形で左右に何度かの渡渉を繰り返しながら高度を上げていく。やがて大滝の分岐となるが、ここからは明らかに林道が廃道化した状況の悪路が続き、大小の岩がゴロゴロしていてとにかく歩き難い。高度700mを過ぎるとやっと林道も終わり、沢沿いの登山道となり、急傾斜の植林地を登りきると稜線に着いた。右に進路をとると直ぐに雷神岳神社となり、その横を抜け急登を一登りするといくつかの祠が鎮座する鳴神山山頂となる。視界は360度に開け、北には日光連山が見えてくる。写真左は鳴神山登山口、中央は山頂直下の雷神岳神社、右は山頂に鎮座する祠


ここからは稜線伝いに南下するが、その稜線上にいくつかのピークがある。最初の湯山沢ノ頭は鳴神山との鞍部から近く小さなピークとなっている。山頂には小さな木製山名板がぶら下がっているだけだった。少しずつ高度を下げながら次のピークである花台ノ頭を目指したが、この間は予想外に距離があった。次の三峰山はピークといった感じではなく気が付いたら山頂に着いていた。ここから一気に下り金沢峠で登り返すと急登となり一頑張りで大形山となった。大形山からは金沢峠にピストンするルートが一般的ではあるが、次の城山を目指し直進した。途中で吾妻山へのルートからの分かれ道がマップには載っているのだが、実際には分岐がはっきりしていない。さらに踏み跡もなくGPS頼りに斜面を下った。途中で明らかな踏み跡に遭遇し、城山遊歩道へと向かった。城山は名前の通り城址跡で頂部は城址公園となっていた。その後は遊歩道を下り、梅田町で一般道を2km程歩き車に戻った。写真左は花台ノ頭手前の尾根道、中央は花台ノ頭から西に見える赤城山、右は大形山の先でミスルートしたピークから見た大形山~鳴神山

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関東百名山・その51 諏訪山(すわやま)

諏訪山は群馬県南西部に位置し、長野県や埼玉県の県境近くにある山で、栃木からは遠い山だ。それでも通いなれた東北道~50号~北関東道~関越道~上信越道を乗り継ぎ、下仁田IC~南牧村~湯の沢トンネル~上野村と一般道をひたすら走り、最後に林道を辿れば3時間余りで今回の登山口となる三笠山普寛堂に着いた。辺りに明りはなく、谷間の地形でクルマのライトを消すと真っ暗闇だ。天気予報では曇りとのことだが、ビールを飲んで布団に潜りこむが屋根を打つ雨音でなかなか寝付けない。半か眠りのまま5時過ぎに起き出したが、まだ夜明け前で真っ暗だ。それでも昨夜の雨は落ちていない。お湯を沸かしラーメンを作りながら身支度を始めた。ここのところのマラソン練習でどうも体がだるく気も重くなるが、朝食をとり空も白んでくると徐々にその気になってくるから不思議なものだ。


諏訪山山頂まで5,864mと書かれた案内板の立つ三笠山普寛堂横の登山道を入る。直ぐ前の堰堤を右側に迂回しながら越えて、沢に沿って少しばかり進むと、やがて急勾配となり九十九折りの道となる。落ち葉に覆われ歩き難い登山道を進むと、所々に畳2畳程の大きさの白いお堂?が現れてくる。この道はどうも修錬道となっているようで、ヤツウチグラ(三笠山)の山頂までに5,6のお堂があった。出発から30分間で急勾配を上りを終え、諏訪山へ続く稜線に出た。ここからヤツウチグラ手前までは稜線上を時には左右にトラバースしながら小さなアップダウンを繰り返しながら進むことになる。山ランポイントの小倉山はルートから外れているので山頂手前で踏み跡を離れ稜線に取り付いた。落ち葉に覆われた稜線は大した勾配ではないけど足には結構応える。小倉山の山頂は雑木に覆われ展望はほとんどない。写真左は登山口、中央は諏訪山へ続く稜線、右は小倉山山頂


小倉山からはそのまま稜線を下り、正規のルートに復帰すると相変わらずの落ち葉の稜線歩きとなる。やがて白いお堂が現れ、その横の小さなクサリ場を下り、そのまま直進すれば湯ノ沢ノ頭となり浜平からのルートと合流する。ここまで来ると眼前には木立の間から凸凹したヤツウチグラ、諏訪山が見えてきて、次第に足早となってくる。やがてトタン作りの朽ち果て目前の避難小屋を過ぎると、ニョッキリと突き出たヤツウチグラが見えてくる。とても登れそうにはない山容だが、手前のピークを2連のハシゴで乗り越え、右に回り込むと小さなハシゴが現れ、やがて小さな祠の立つ岩稜の山頂となる。ヤツウチグラからの展望は360度の全方位ではあるが、この一帯の山を知らないためか余り感動はないw 北に雪を頂く浅間山が雲間に確認できただけだった。写真左はルート途中に点在する白いお堂、中央はヤツウチグラ手前の2連ハシゴ、右はヤツウチグラ山頂。


しっかりと展望を楽しんだ後は諏訪山に向かった。急な岩場を下り鞍部から登り返すと三角点のある諏訪山山頂となる。山頂は雑木に覆われ展望は良くない。帰路はピストンで戻ったが、落ち葉に覆われた下り坂や、トラバース道は足首に負担がかかりとにかく歩き難かった。写真左はヤツウチグラから見た諏訪山、中央は鞍部手前の岩場の下り、右は諏訪山山頂。
 
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東京マラソン2010で走ることになっちゃった(´・ω・`;A) 

所属しているランニングクラブのコーチから留守電が入っていたので、何事かと折り返し電話したところ、なんとスポンサー推薦枠で走れるとのことだった。正直言って、競争率10倍の大会を2年連続で走れるとは思わなかったので、今年はエントリー申し込みはせず、観戦を決め込んでいた。
3月の東京マラソンと桐生100kmウォークでアキレス腱炎となり、この10月の野球大会では大腿部の肉離れを起こしてしまった。そんなわけで殆んどマラソン練習はしていないが、出るからには惨めな走りはしたくない。よっしゃーー明日から頑張るぞ!!
大会まで@100日.....どうなることやら... 
今日の体重79.6kg.....ありゃーーー10kgも増えてる(´・ω・`;A) 

NHK熱中時間の取材に同行し小浅間山へ

山岳移動ランキング(山ラン)の主宰・JCA武内さんが、NHK熱中時間に取り上げられることになり、oneday部門での出演を打診されたがスタジオ撮りの当日が都合がつかないため、15日に小浅間山での現場取材に同行させてもらった。


登山口となる峰の茶屋の駐車場に車を置き、先行するJCAさん一行を追いかけ小浅間山を目指した。登山道は東大火山観測所の横を抜け、雑木林の中の作業道へと続いている。緩やかな上りをしばらく進むと、林を抜け右側に砂礫地が見えてくる。砂礫の上方には東峰のピークが顔を覗かせている。足を取られながら砂礫の急傾斜を上ると双耳峰のコルとなる。まずはピークの東峰を目指すが砂礫に覆われた頂部には北西の季節風が突風となって吹きつけていた。JCA一行も見当たらず、広いピークを北側に進むと、灌木の中に隠れるようにJCA局とクルーを発見。近くにはお二人の同行者も居る。この二人は7N1IAS局とJF9DFJ局で、この世界では超有名な方々で、なんと2000山以上に登っているという桁外れの人達なのだ。交信したことも無く全くの初対面だったのに、なんの戸惑いもなく直ぐに話に入り込んでしまった。趣味を同じくしてることがその理由であることは確かなのだが、それ以上にこの人達の本物さ加減が成せる技なのである。山頂の片隅で風を避けながら、一時間余り撮影に付き合い、最後にクルーを交えて記念写真に納まり下山を始めた。コルに戻るとDJF局が西峰に誘ってくれたので、初めての同行登山を楽しみ、撮影クルーとともに下山した。下山後は峰の茶屋にある食堂(峰の茶屋?)に入り、全員で昼食とした。写真左は東峰の山名板と浅間山、中央はJCA局と取材クルー、右は西峰を軽快に下るDJF局


昼食後、DJF局が近くの未ゲットポイントに誘ってくれたので同行することとした。最初に行ったのは長野原町のキャベツ畑脇の馬見塚という小丘だった。雑木林の中の小笹の緩斜面を5分余り登ると三角点のあるピークだった。DJF局と声の聞こえる近さで交信し早々と下山し次に向かった。車で数分で天狗塚の見える車道脇に停車し、早速山に入った。明らかな踏み跡はないが、笹原の斜面は緩やかで、ここも5分余りで山頂に着いた。交信相手が見つからず手古摺ったが、144で安中の局とつながりどうにかポイントを獲得できた。次は青山というポイントで山頂近くまで造園屋さんの敷地となっているようで、境界に沿って3分余り登ると枯れ草に隠れそうな三角点がある頂部に着いた。ここでも交信相手探しに手間取ったが地元嬬恋村の局が144で応答してくれどうにか獲得することが出来た。終始DJF局が誘導してくれたのであっという間の3ポイント獲得となった。帰路はDJF局の案内で松井田妙義ICから上信越道~関越道~北関東道~50号~東北道と辿り長い一日を終えた。写真左は車道から見た天狗塚、右は青山から望む小浅間山と浅間山、造園屋さん側に立つ妙な展望台

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