線ガ滝登山口は砂防工事のために登山道は工事を避けるように設営されていた。スタートして5分で分岐となり、急勾配ではあるが距離の短い南側のルートを選択した。杉林の中の急傾斜地を30分ばかり歩くと雑木林となり、次第に切り立った岩壁が目立つようになってくる。大きな切り立つ2つの岸壁の間のクサリ場を慎重に上ると、ルートは突然右に折れ、垂直の岸壁に刻まれた幅30センチほどの岩場となる。初めて経験する超度級のクサリ場だ。この後も急傾斜地や痩せ尾根が次々と現れ、アスレチックを思わせるトリッキーなコースとなっている。これはこの一帯のボコボコと出っ張った形の山容のためなのだろうか。写真左は登山口にあったルート図だが危険がいっぱいw 中央は危険度たっぷりのクサリ場、右は南峰の切り立った岩肌と紅葉
切り立った岸壁を巻くように進むと、一時間余りで頂上に立った。山頂部からは紅葉に染まった山並みが北側を中心に見ることが出来たが、時より吹きつける冷たい北風は体を急速に冷やすためダウンを着込むと足早に下山を始めた。下山は急傾斜地を避け、周回コースを選択した。写真左は山頂の山名板、山頂から見た北側の山並み、右は北側へ向かう鞍部から振り返ると見える立岩の頂部