2009年07月

関東百名山・その26 武尊山(ほたかやま)

たぶん20年位前だろうか、パラグライダーの入門コースで武尊オリンピアスキー場に行ったことがあった。その時に眺めた山に登ってきた。武尊山へのルートはたくさんあるようだが、栃木から近いということでOGNAほたかスキー場から登ることにした。ネット検索してみると、スキー場内の作業用道路を使いゲレンデ上部まで行けたという報告もあったので期待して出かけたが、関係者以外立ち入り禁止のロープがあり進入できなかった。仕方なくスキー場ロッジの横に登山道入り口の案内板を見つけ、午前2時いつものように車内で眠りについた。


外の明るさに目を覚ますと、目の前には朝焼けの中に皇海山がくっきりと見え、今日一日の好天を約束してくれているようだった。5時前にスキー場ロッジ駐車場の登山道入り口の看板に従ってゲレンデ横の雑木林に入った。踏み跡は雑木林の中にしっかりと付いていて、急傾斜地を九十九折りとなっていた。15分でゲレンデに出るとルートは作業用コンクリート道となる。このコンクリート道は前武尊直下のゲレンデまで続いているのだが、登山口から続く3.5km(標高差550m)に及ぶゲレンデ歩きは1時間余りで旭小屋への分岐となった。ここから前武尊までは急傾斜の稜線伝いとなるが、路面は荒れていて歩き難い。6時23分に前武尊に着き、約束していた山ラン仲間2局と交信し次を目指した。


武尊山までのルート上に前武尊から先には剣ヶ峰、家ノ串山、中ノ岳、武尊山と山ランポイントがあるので辿る予定を立てていたのだけど剣ヶ峰でその計画は頓挫してしまった。前武尊からは稜線歩きとなり、踏み跡もしっかりしていてルートをロスすることはない。ほどなく眼前には一見してすぐ分かる剣ヶ峰が姿を現すが、ルートは右側をトラバースしていて登り口を見つけられずに剣ヶ峰岩峰群の鞍部に達してしまった。剣ヶ峰本峰方向にはトラロープがあり進入出来ない。反対側にはクサリの垂れさがる北峰への案内があったので這い上がると、岩峰の頂部には小さな祠があり、その向こうには武尊山への稜線が続いていた。眺めは抜群のだが、その切り立った頂部では方向転換することさえ恐怖で早々に撤退しルートに復帰した。ここから家ノ串山までは多少のアップダウンではあるが痩せ尾根や悪路が続き危険度たっぷりだ。家ノ串山で山ラン仲間と交信した後は、軽快に歩を進め武尊牧場スキー場からとの出合を通過した。


直後に菩薩界の水とネーミングされた水場で補給し、中ノ岳を右手に見ながら前方に鎮座する武尊山を目指した。ルートは薙やザレ石の斜面をトラバース気味に続いているが滑りやすく歩き難い。やがて三つ池を通過すると、背の低い熊笹の茂る笹原の登山道となり、ほどなく日本武尊の像が見えてきた。ここまで来ると山頂は目前で最後のひと登りとなる。


武尊山からの眺望は素晴らしいの一言だ。北には燧ケ岳、至仏山、笠ガ岳、その西には朝日岳、谷川岳が手に取るように見える。南を見れば赤城山と榛名山の間に富士山が望める。登り来た稜線の後方には皇海山、日光白根山もくっきりと見えている。15分余り眺望を楽しみ下山を始めたが、どうしても目と鼻の先に見える中ノ岳に登ってみたくなってルートを探ってみたが踏み跡らしきものは見当たらない。山頂直下の薙を登ってみたが、熊笹とシャクナゲの藪と傾斜は見た目以上にきつく途中で引き返した。その後は順調にピストンで登山口に戻った。

090716武尊山
OGNAほたかスキー場登山口(4:47)→前武尊(6:23-6:32)→家ノ串山(7:32-7:42)→武尊山(8:22-8:38)→家ノ串山(9:37)→前武尊(10:10)→OGNAほたかスキー場登山口(11:20)

関東百名山・その25 塔ノ岳(とうのだけ)・蛭ガ岳(ひるがだけ)・桧洞丸(ひのきぼらまる)

丹沢主稜の関東百名山にはもう一つ大室山がある。この4山をどうにか一日でクリアしようと考え、いろんなルートを探ってみた。その結果、戸沢出合駐車場を起点に大倉尾根に取り付き、塔ノ岳、丹沢山、蛭ガ岳、桧洞丸、犬越路と進み、大室山をピストンし西丹沢自然教室に降りるルートなら日帰りが可能と判断し、誕生日である今日をその日とした。


11日夜に家を出て東北・東名高速をひた走り、246号から水無川に沿って北上した。林道を走ること10km余りで戸沢出合駐車場に着いた。駐車場には10数台のクルマとほぼ同数のテントが張られており、静かにクルマを停め暫しの眠りについた。1時間余りの仮眠で目覚め、5時前に歩き始めた。林道を進むとすぐに行者ガ岳への分岐となり、登山者休憩所の前を通過すると大倉尾根への急勾配の登りとなる。植林地の中の登山道は九十九折りになっていて勾配を少しは緩やかにはしているが、いきなりの急登は想定通りのハードなものだった。約一時間で約600m弱を登りつめ大倉尾根出合に出た。ここからは尾根歩きとなり、傾斜のきついところでは階段・木道があり、登山道も広くさすが丹沢といった感じがした。花立山荘ではかき氷をかき込み、その勢いで一気に塔ノ岳に着いた。


塔ノ岳で山ラン(山岳移動でのアマチュア無線での交信)を主宰するJCA局、サポーターのHVI局と初コンタクトすることが出来ました。さらにJCA局には有効ポイント箇所のサジェスチョンをもらい地図とにらめっこしながら、軽いアップダウの続く軽快な尾根道を丹沢山を目指した。竜ガ馬場を過ぎると視界が開け進行左手に富士山が見えてきて、緩やかな登りを行けば丹沢山に着く。この山は日本百名山の一つで9つ目の登頂となった。


丹沢山からは100m近くを一気に高度を下げるが、前方には笹原の中に一筋の登山道が続いている。不動の峰を越えると鬼ガ岩のクサリ場となり下りきると蛭ガ岳への最後の長い登りなる。勾配はきついけど笹原の先には常に山頂が見えているので軽快な歩きが続いた。山頂部には蛭ガ岳山荘があるが閉鎖しているようで誰もいない。そういえば塔ノ岳や丹沢山の山荘もひっそりとしていたなw 


 蛭ガ岳山頂で多めの休憩をとり桧洞丸に進路をとったが、クサリ場が連続する最初の下りは危険たっぷりで、この先のハードさを暗示していた。臼ケ岳、金山谷ノ頭のピーク越えは順調だったが桧洞丸への登り返しの標高差300mは残りわずかな体力を削り取った。蛭ガ岳から3時間近くを費やし桧洞丸に到着したが、この間が今回のルートの中では最難関だった。写真左は臼ケ岳だけから見た蛭ガ岳、中央はやっぱり閉じていた桧洞丸山頂直下の青ケ岳山荘、右は桧洞丸山頂。


この時点で予定より1時間遅れているので大室山は無理かもと頭をよぎったが、とりあえずは犬越路まで行ってから決めようと先を急ぐことにした。犬越路までは多少の登りはあるが下り一辺倒でやせ尾根やクサリ場もあるが、大笄、小笄を順調に下っていたが、次第に足元がふらつき、頭がぼーっとし始めた。空腹なのに頬張ったソーセージが吐き気で飲み込めない。脱水症だとすぐに気付いたが、バックにはまだ500mlのボトルが入っていたのでまだ行けると判断し、犬越路から大室山を目指すことにした。けれど大した勾配でもないのにすぐに息が上がり、足が動いてくれない。時間的にも体力的にも限界と判断し、大室山まで残り1kmの地点で引き返すことにした。犬越路に戻った時には水は底をつき、西丹沢自然教室までの道のりは長いものとなった。やっとのことで沢水を口にして息を吹き返した時には安堵感が全身を包んでいた。西丹沢自然教室に着いた時には18時をちょっと過ぎていたが、最終のバスは18:58ということだったのでタクシーを呼んでクルマをデポした戸沢駐車場まで戻った。運転中には何度も睡魔がやってきて、その度に仮眠を繰り返し家に戻った時には3時を過ぎていた。写真左は犬越路の先に見える大室山、右は犬越路の案内板。

090712丹沢主稜
戸沢出合駐車場(4:52)→大倉尾根出合(5:54)→花立山荘(6:20-6:27)→塔ノ岳(6:52-7:02)→丹沢山(8:00-8:08)→蛭ガ岳(9:37-9:50)→桧洞丸(12:48-12:59)→犬越時(14:46)→大杉丸先にて撤退(15:50)→犬越時(16:28)→西丹沢自然教室(18:02) 全行程13時間10分 GARMINデータより 距離:25.60km 累積標高:2940m 平均速度:1.9km/h

日本百名山

いつの日にか日本百名山(深田久弥編)を登り切りたいです。 ぼちぼちと歩いて只今のところ21/100です。
山名よみ標高地域登頂順登山日メモ
1利尻山りしりざん1721北海道
2羅臼岳らうすだけ1660北海道
3斜里岳しゃりだけ1545北海道
4阿寒岳あかんだけ1499北海道
5大雪山たいせつざん2290北海道
6トムラウシとむらうし2141北海道
7十勝岳とかちだけ2077北海道
8幌尻岳ぽろしりだけ2052北海道
9後方羊蹄山しりべしやま1898北海道
10岩木山いわきさん1625青森
11八甲田山はっこうださん1584青森
12八幡平はちまんたい1613岩手・秋田
13岩手山いわてさん2039岩手
14早池峰山はやちねさん1917岩手
15鳥海山ちょうかいさん2236秋田・山形
16月山がっさん1984山形
17朝日岳あさひだけ1870山形・新潟
18蔵王山ざおうさん1841山形・宮城
19飯豊山いいでさん2105山形・新潟・福島
20吾妻山あづまさん2035山形・福島
21安達太良山あたたらやま1700福島
22磐梯山ばんだいさん1819福島182010/07/25
23会津駒ガ岳あいづこまがたけ2133福島22007/08/19
24那須岳なすだけ1917栃木42008/06/19
2009/07/02

25越後駒ガ岳えちごこまがたけ2003新潟
26平ガ岳ひらがたけ2141新潟・群馬202011/07/10
27巻機山まきはたやま1967新潟・群馬
28燧ガ岳ひうちがたけ2356福島72009/05/04
29至仏山しぶつさん2228群馬32007/09/24
2009/08/06

30谷川岳たにがわだけ1977新潟・群馬112009/07/20
31雨飾山あまかざりやま1963新潟・長野
32苗場山なえばさん2145新潟・長野
33妙高山みょうこうさん2454新潟
34火打山ひうちやま2462新潟
35高妻山たかつまやま2353新潟・長野
36男体山なんたいさん2484栃木62008/08/15
2009/09/17

37日光白根山にっこうしらねさん2578栃木・群馬12007/07/29
2008/08/03
2009/08/15

38皇海山すかいさん2144栃木・群馬52008/06/26
2009/07/09

39武尊山ほたかやま2158群馬102009/07/16
40赤城山あかぎさん(やま)1828群馬162010/05/23
41草津白根山くさつしらねさん2160群馬132009/09/23
42四阿山あずまやさん2354群馬・長野212011/08/14
43浅間山あさまやま2568群馬・長野122009/09/21
44筑波山つくばさん876茨城82009/06/04
45白馬岳しろうまだけ2932長野・富山
46五龍岳ごりゅうだけ2814長野・富山
47鹿島槍ガ岳かしまやりがたけ2889長野・富山
48剣岳つるぎだけ2998富山
49立山たてやま3015富山
50薬師岳やくしだけ2926富山
51黒部五郎岳くろべごろうだけ2840富山・岐阜
52水晶岳すいしょうだけ2986富山
53鷲羽岳わしばだけ2924富山・長野
54槍ガ岳やりがたけ3180長野・岐阜
55奥穂高岳おくほだかだけ3190長野・岐阜
56常念岳じょうねんだけ2857長野
57笠ガ岳かさがたけ2897岐阜
58焼岳やけだけ2455長野・岐阜
59乗鞍岳のりくらだけ3026長野・岐阜
60御嶽山おんたけさん3067長野・岐阜
61美ガ原うつくしがはら2034長野
62霧ガ峰きりがみね1925長野
63蓼科山たてしなやま2530長野
64赤岳あかだけ2899長野・山梨
65両神山りょうかみさん1723埼玉142010/04/15
66雲取山くもとりやま2017東京・埼玉・山梨152010/05/02
67甲武信岳こぶしがたけ2475長野・埼玉・山梨172010/06/13
68金峰山きんぷさん2599長野・山梨
69瑞牆山みずがきやま2230山梨
70大菩薩嶺だいぼさつれい2057山梨192010/09/20
71丹沢山たんざわさん1673神奈川92009/07/12
72富士山ふじさん3776山梨・静岡
73天城山あまぎさん1406静岡
74木曽駒ガ岳きそこまがたけ2956長野
75空木岳うつぎだけ2864長野
76恵那山えなさん2191長野・岐阜
77甲斐駒ガ岳かいこまがたけ2967長野・山梨
78仙丈ガ岳せんじょうがたけ3033山梨・長野
79鳳凰山ほうおうざん2840山梨
80北岳きただけ3192山梨
81間ノ岳あいのだけ3189山梨・静岡
82塩見岳しおみだけ3047静岡・長野
83悪沢岳わるさわだけ3141静岡・長野
84赤石岳あかいしだけ3120静岡・長野
85聖岳ひじりだけ3013静岡・長野
86光岳てかりだけ2591静岡・長野
87白山はくさん2702石川・福井・岐阜
88荒島岳あらしまだけ1523福井
89伊吹山いぶきやま1377滋賀・岐阜
90大台ガ原山おおだいがはらやま1695奈良・三重
91大峰山おおみねさん1915奈良
92大山だいせん1729鳥取
93剣山つるぎさん1955徳島
94石鎚山いしづちさん1982愛媛
95九重山くじゅうさん1791大分
96祖母山そぼさん1756大分・宮崎
97阿蘇山あそさん1592熊本
98霧島山きりしまやま1700宮崎・鹿児島
99開聞岳かいもんだけ922鹿児島
100宮之浦岳みやのうらだけ1935鹿児島

関東百名山・その24 皇海山(すかいさん)

今回は群馬デビューと思って至仏山を目指したが、鳩待峠の手前の津奈木でマイカー規制となっていて進入することが出来なかった。至仏山以外のガイドは持参してなかったので、別の山といっても当てもないので諦めて戻ることにした。片品村まで戻ったところでナビに皇海山が見えてきた。栃木側から庚申山、鋸山伝いに登ったことがあるので、群馬側からのルートが不動沢のコルで合流することはわかっていた。ナビで皇海山の西側を拡大すると近くまで続く林道が見つかったので、終点を目的地に設定しクルマを進めた。途中には皇海山への案内板があり間違っていないことは確信できたけど、林道は悪路が延々と続き、約20kmの道のりは緊張の連続だった。4WD、SUVなどの車高のあるクルマでないときつそうだ。


写真は戻りの時に撮ったものだが、左が栗原川林道の入り口にある案内板の数々で、ここから20kmの右の写真のような悪路が続く。


小雨の降る中を5時ジャストに登山道に入った。始めは林道を5分ばかり歩き、林の中を通り抜けると10分後には不動沢に来る。ここからはいくつかの枝沢を渡渉しながら不動沢の主流に沿って高度を重ねる。ピンクやブルーのテープが次々と道案内をしてくれるので迷うことはない。やがて沢の流れがなくなると、ロープの垂れさがる滑りやすい急斜面となり15分余りで不動沢のコルに着く。ここからは稜線伝いとなるが、梅雨時のせいか路面が荒れていてスリップしやすい。何ヵ所かの短い急傾斜地もあったが、一度歩いたルートでもあり順調に山頂を踏んだ。相変わらず小雨が続いていて視界もなく、430で一局コンタクトして早々と下山を開始した。登り終えて分かったことは、このルートの核心は栗原川林道に尽きると言うことだ。落石が多く、ガードレールが無いところもあり、危険たっぷりの20kmが全てである。


皇海橋登山口(5:00)→不動沢のコル(6:13)→皇海山(6:59-7:12)→不動沢のコル(7:42)→皇海橋登山口(8:38) 全行程3時間38分 GARMINデータより 距離:6.68km 累積標高:819m 平均速度:1.7km/h

久々のゴルフは100叩き。゚(゚*ω⊂ グスン


大学の同窓会のゴルフコンペがあり、約1年ぶりにコースに出てきた。何度も行ったことのある宇都宮カントリークラブでのプレーだったが、スコアーは散々たるものだった。それでもドライバーの飛距離は落ちていなかったし、ちょっと本気だして練習すればまだまだやれるかなと...
いやーそれにしても高齢者のプレーヤーばっかりで驚きました(*´σー`) 



還暦オヤジ
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