2009年07月

馬鹿旨@群馬県沼田市  ☆☆☆☆★


関東百名山を攻めるために最近は頻繁に群馬詣でしている。栃木から金精峠越えに群馬に入ると沼田市が要となっていて、ここを中心に東奔西走することになるのだが、国道120号線沿いに変わったネーミングのラーメン屋を見つけた。いつも駐車場は満車に近いし、飛び込んでみた。それから3回立て続けに訪問してしまった。


メニューをみるとトマト○○と名づけられたラーメンが目を引く。トマトは大好物だし、その酸味が好きな僕にとっては願ってもない出会いだ。そこで注文なのだが周りではトマトラーメンを食べている人が多いようなので、新メニューとなっていた塩トマトラーメン(写真左)を注文してみた。麺は中太のストレート麺で小麦感たっぷりでもちっとした感じがあり、スープの吸い込みが良いのだろうか、少々重く感じる。スープはトマトの酸味がたっぷり効いていて、塩味のベースと相まって旨いのだが、ちょっと酸っぱ過ぎるかもしれない。結局スープを残して星3つという感じで店を出た。ところが何日後かに前を通ると無性にもう一度食べたくなっていた。2回目に注文したのは冷やしトマトラーメン(写真中央)で、トマト味のスープサラダ系ラーメンといった感じだ。スープはトマトの酸味がたっぷりだけど冷たい分だろうか、あっさりしていて食べやすい。山登りで空腹だったせいもあるが、あっという間に完食した。これは星5つかな。それで3回目に食べてみたのが冷しつけ麺でゴマだれ(写真右)を選んでみた。ちょっと辛めのゴマだれに麺はよく絡んでのど越しは最高だ。普段はつけ麺を食べることはほとんどないのだが、冷やしだと麺やトッピングで汁が冷めるということも無いので最後まで旨く食べられた。確かにここのラーメンは王道ではないが、また食べたいと思う不思議なラーメンだ。

関東百名山・その29 吾妻耶山(あずまやさん)

群馬県には「あずまやさん」という山名の山が2つある。日本百名山の四阿山の方は超有名だが、今日登ってきたのはもう一つの方の吾妻耶山だ。この山の登山ルートはいくつかあるが、山ランポイントを考え大峰山から縦走することとし、大峰沼キャンプ場の駐車場に向かった。


7時30分、駐車場から登山道に入り、通行止めとなっている車道を歩き続けた。しばらくすると今では兵どもの夢のあとなってしまい朽ち果ててしまった大峰沼のキャンプ場となる。ここを通り過ぎ登山口から30分で大峰山へと分岐を分けた。登山道は雑木林の中の急傾斜地を九十九折りに続いているが、日当たりのよい場所では夏草が茂り登山道を塞いでいた。踏み跡はしっかりしているのでルートを見失うことはないが、とにかく歩き難かった。やがて尾根上に到着するとそこには車道が通っていた。山頂付近にはいくつかのアンテナ群があり、そのための管理用作業道となっているようだ。2,3分で展望台をとなるが、その先の山頂部も含めて周囲は木立に覆われていて視界はない。写真左は大峰沼まで続く車道、中央は夏草に覆われた登山道、右は大峰山頂。


ここからは小さなアップダウンのある稜線歩きとなるが、所々に大きな岩が転がってはいるもののとても歩きやすい。鞍部からは200m余りを登り返すことになるが、勾配はほどほどでそれほどきつくはない。ただ少し頂部を回り込むように進むので行程的には長くなる。山頂部は広く、祠が3つ並んだ様は他の山にはない光景だ。たぶん北側には谷川連峰が一望出来るのだろうが雲間で何も見えない。東南の方向には木立の間から三峰山を望むことがてきた。戻りは別ルートで山裾を巻くように登山口に戻った。今日は大峰山と吾妻耶山の2か所で山ランポイントをゲットすることができた。写真左は大峰山との鞍部よりの登り、中央は山頂の祠、右は木立の間から望む三峰山。

駐車場でびっくりすることになった。なんと僕の両足の足首のところから血が流れ出していたのだ。やられた、これが噂のヤマヒルだったのだ。明らかに流れ出る血液はサラサラしていて、カットバンをしても滲みだしてなかなか止まらない。たぶんあの夏草の茂みの中にヤマヒルが居たのだろう。

 090730吾妻耶山1090730吾妻耶山2

関東百名山・その28 朝日岳(あさひだけ)

先週の谷川岳からの帰りの時に確認しておいた土合の登山口に23時過ぎに着き、いつものように朝4時に目覚ましをセットして横になった。


4時48分、駐車場から登山道に入った。登山道入り口の案内を過ぎると東黒沢に架かる橋を渡り3分余りで急な登りが始まる。すぐにルートは稜線上となるが、そのほとんどが木の根の階段や岩場で、松ノ木沢ノ頭までの高度差800mはきつかった。ここらか白毛門までは岩場が主体となり、多少のアップダウンはあるが相変わらずの急勾配が続き、登山口からの一気の高度差1000mは初めての経験だった。写真左は標高1000m付近の急こう配、中央は、松ノ木沢ノ頭から見た白毛門、右は白毛門から見た笠ヶ岳、烏帽子岳、朝日岳(右奥の小さなピーク)


白毛門からは小さなピークを2,3越えていくが、足元の熊笹は刈り払われていて歩きやすい。今日は曇り空なので眺めが良くないが、終始左手には谷川岳から一ノ倉岳にかけての素晴らしい眺望が疲れを癒してくれる。切り立った岩肌の中の残雪が山の険しさを表わしているようだ。笠ヶ岳への最後の登りは前半はガレ場で滑りやすいが笹原の中の歩きは爽快だった。笠ヶ岳山頂まで来ると、大小の烏帽子岳の左奥に朝日岳がはっきり見えてきた。写真左は笠ヶ岳への登り、中央は山頂から見える谷川岳方面、右は烏帽子岳~朝日岳


ここから朝日岳までの標高差は100mも無いが、アップダウンの繰り返しで歩き甲斐のある道のりではあったが、何にもまして素晴らしかったのは登山道を飾る花の数々だった。烏帽子岳手前の鞍部にはニッコウキスゲが所狭しと咲き誇っていたが、これはこの辺りの山では当たり前の風景だ。それが烏帽子岳を越えて朝日岳手前の登りとなると、ピンク、白、紫、黄と色とりどりの花が咲き乱れ、登山道の左右を飾りだしたのだ。今までに味わったことのない感動的なお花畑だった。


最後の岩場を一登りすると広い朝日岳の山頂となる。山頂からは全方向の視界があるが、あいにくの曇り空で遠望はきかない。ただ北側から西側にかけては谷川岳馬蹄形縦走の峰々が広がっていた。いつかは歩いてみたいと冒険心をくすぐる眺めだった。山頂からの眺望を30分余り楽しみピストンで下山し、登山口に戻った。山ランは松ノ木沢ノ頭、白毛門、笠ヶ岳、烏帽子岳、朝日岳の5ポイントで達成することが出来た。写真左は山頂越しに見る歩いてきた峰々、中央はジャンクションピークへ向かう笹原の中のルート、右は馬蹄形縦走路の清水峠~七ツ小屋山方面

 090726朝日岳1090726朝日岳2

皆既日食のお裾分け


今日は46年ぶりの皆既日食が見られるとのことで、朝から天気予報とにらめっこをしながら仕事をしていた。時々外に出てみるが厚い雲に覆われ太陽は見えなかったので半ば諦めていたが、10時少し前から北の空に青空が見えだし、わずかではあるが太陽の輪郭が雲間に見えてきた。職員が作った簡易の観察用グッズを使い、雲間に見え隠れする太陽を探すと、なんと一部が欠けた太陽が見えてきたのだった。10時半から11時半までの約一時間、仕事そっちのけでたぶん生涯最後となるであろう天体ショーを思う存分に楽しませてもらった。

関東百名山・その27 仙ノ倉山(せんのくらやま)・谷川岳(たにがわだけ)

梅雨も明け、いよいよ夏山シーズン到来である。この夏のうちに群馬県内の高峰をピークハントしようと調べていたら、仙ノ倉山と谷川岳は尾根続きで縦走出来ることがわかった。問題はどちらから登るかで、谷川岳からだと早朝の出発だとロープウェイは使えず西黒尾根を登ることになるがかなりハードらしいw それで登山口は仙ノ倉山側の平標登山口と決めた。


夜中の12時過ぎに登山口となっている駐車場に着いたが、連休2日目ということもあり10台近くのクルマとテントが張られていた。小雨が降っていたが予報を信じ、目覚ましをセットして眠りについた。4時に起き出したけど外はガスっていて暗い。それでも雨よりはましだと身支度をして、一番乗りで登山口に入った。最初は車道に出るが、5分後には急勾配の登りとなり、松手山までの高度差650mはきついの一言だった。ここからも急勾配は続くが、次第にガスが晴れてくると前方には平標山へ続く登山道が笹原の中に見えてきた。後ろを振り返ると雲海の中に切り立った苗場山が見えている。ここで初めて自分が雲を突き抜けて雲海の上に出たことを理解した。こうなるとテンションは上がりぱなしであっという間に平標山の山頂についた。視界を遮るものは何もなく360度の絶景が広がっていた。


次の仙ノ倉山に向かってコルまで緩やかに高度を下げていくと身軽な人たちが先行していた。この人たちは仙ノ倉山までピストンして平標山に戻るのだろう。先が長いので、この人たちを足早に追い抜き、ニッコウキスゲが咲き誇る中を軽快に歩いた。何度かのアップダウンはあるけど、そのほとんどが緩やかなもので足に堪えるものはない。この間を40分弱で歩き仙ノ倉山に着いたがここから先に向かうのは僕だけだった。


仙ノ倉山から先は今までとは一変して痩せ尾根歩きとなる。まずはエビス大黒の頭の手前のコルまで急激に高度を下げるが、踏み跡を左右から伸びた夏草が覆い、路面を確認できないので一歩一歩慎重に下った。下りきったところにドーム型の避難小屋があり、沢を登ってきたという二人連れが起き出したところだった。なんとこの小屋で4人が一晩を明かしたのだと言う。うーーん、僕には無理だw エビス大黒ノ頭に登り返しすと、次の目標の万太郎山が遠くに見えてきた。眼下の鞍部まで約300mを下り400mを登り返すこの間は、歩く人が少ないのだろうか、夏草が生い茂りとても歩く難かった。


疲れもピークとなり、下りは膝も痛み出してきてペースが落ちてきた。登り一辺倒で、眼前に見える万太郎山が中々大きくならない。それでも歩を進めるが、山頂手前ではシャクナゲやツツジなどの灌木が道を覆いさらにペースを落とした。仙ノ倉山から3時間余りで、ほぼ行程の中間地点の万太郎山に着いた。ここでちょっと早い昼食をとりシャリバテの体にエネルギーを補充した。


万太郎山から先も大障子ノ頭、小障子ノ頭、オジカ沢の頭と大きなピークを越えて歩き続けたが、オジカ沢ノ頭への登りは本日一番の正念場だった。この先の谷川岳・肩の小屋手前の登りもきつかったが、ガスのために視界が無かったのが幸いしたのかそれほどのきつさは感じなかった。肩の小屋に着くと入口の前に大きな鐘がぶら下がっており、おもわず点鐘させてもらった。


いよいよ本日最後ピーク谷川岳オクノ耳、手前のトマノ耳までピストンして、ロープウェイのある天神平まで天神尾根を急いで下った。下り始めてすぐに感じたことは、下りで良かったということだ。余りにも急なのと、岩と石だらけで、こんなところ登るのは嫌だなという状況が二股まで続いた。二股を過ぎてからは勾配は緩くなり木道となるので軽快に歩くことが出来た。天神平からのはロープウェイで土合に降り、水上高原駅からはタクシーで平標登山口まで戻った。
山ランは松手山、平標山、仙ノ倉山、エビス大黒ノ頭、万太郎山、大障子ノ頭、小障子ノ頭、オジカ沢ノ頭、谷川岳、トマノ耳の10箇所でポイントをゲットした。

090720谷川岳縦走090720谷川岳縦走2
平標登山口(4:38)→平標山(7:08)→仙ノ倉山(7:46)→万太郎山(10:40-10:58)→カジカ沢ノ頭(12:53)→谷川岳(14:31-14:47)→天神平(16:24) 全行程11時間46分 GARMINデータより 距離:21.10km 累積標高:2704m 平均速度:1.8km/h

還暦オヤジ
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