2009年06月

コウシンソウを求めて庚申山へ

僕が山に凝りだした理由の一つがコウシンソウの存在を知ったことだった。それは昨年の6月、下野新聞の一面にコウシンソウのカラー写真が掲載され、庚申山に自生する食虫植物で国の天然記念物にも指定されていると紹介されていたことだった。あれから一年が経ち、どうしてももう一度を見たくなったので出かけることにした。ネットなどの情報では例年よりは早いようなのでお山巡りよりも山頂直下の自生地を目指すこととし、いつものように夜中のうちに家を出て登山口となる銀山平に着いたのは4時半前だった。気になる天気の方は、予報では曇りだったがあいにく銀山平は土砂降りとなっていて、半ば諦めムードでシートを倒し横になり夜明けを待つことにした。6時前に話し声で目覚めると、車の外には雨具を着た登山者が3人出かける準備をしていた。おぉぉーー、雨が小降りになっている。登る人が居るんだ。そう思ったら、萎えた気持も一気に吹っ飛び、気が付いたら身支度をして登山口を歩きだしていたw 時計を見ると6時ちょうどだ。歩きは順調で足取りも軽く、一の鳥居手前で先行する女性登山者に追い付き、しばらく話をしながら歩いていたら、コウシンソウを見つけることが出来るか不安だということだったので案内することにした。それからは順調に猿田彦神社跡、庚申山荘と辿り、庚申山への登山道に入った。頭上に覆いかぶさるような大岩の下を潜り抜けたり、土砂崩れで寸断された登山道を横切ったり、丸太を削りステップを付けた階段や、鉄製の梯子をいくつかクリアして、まさにアスレチックのような登山道だ。途中で一組の登山者に出会うが、庚申山荘から早朝に出発し山頂からの下山の途中だということだったけど、あいにくコウシンソウに出会うことが出来なかったと言っていた。お山巡りへの分岐手前で出会ったもう一組のカップルも同様にコウシンソウを見つけられずに下山途中だったが、案内するから一緒に行こうかと声をかけると、行くということで荷物を近くにデポし同行することになった。お山巡りの分岐から約20分で、登山道右側の平べったい大岩が突き出たようなコウシンソウの自生地に着いた。紫色のユキワリソウに隠れるように一回り小さなコウシンソウが岩一面に咲き、それは素晴らしい光景だ。同行した3人も大感激の様子で岩に張り付くようにして写真を撮っていたが、その姿もまたコウシンソウの魅力を表していた。20分ほどコウシンソウを楽しみ、そこから5,6分の庚申山山頂で430で埼玉の局と交信して、足早に小雨の中をピストンした。


左の写真はいつものデジカメ、中央と右は一眼レフ(このために用意したのだけどまだまだ修行が足りないようだ)


左はユキワリソウと仲良く咲くコウシンソウ。右はコウシンソウに夢中な同行者達w


左は庚申山山頂の三角点、右は旧庚申山荘跡に群生しているクリンソウ。

銀山平(6:00)→一の鳥居(6:44)→庚申山荘(7:44)→[コウシンソウ]→庚申山(9:20-9:33)→旧庚申山荘跡(10:30)→一の鳥居(11:18)→銀山平(12:01) 全行程:6時間01分

関東百名山・その22 高原山(たかはらさん)

2週間前に大間々から大入道、八海山を巡った友人がシロヤシオが見頃だったと言っていた。ならば高原山まで足を延ばせばまだ見れるだろうと出かけてみた。


ルートは大間々から八海山、剣ヶ峰経由で釈迦ヶ岳とし、7時20分に大間々の駐車場に着いた。駐車場はすでに満車状態でこの山の人気ぶりが分かる。今日は梅雨間の好天で、終始左手に関東平野を一望しながらの登山となった。特に八海山手前の見晴らしからの眺望は素晴らしかった。


シロヤシオは八海山から矢板市の最高地点(1590m)を越え、剣ヶ峰との鞍部に降りる北側の斜面になると、白い花びらが道を覆いだし、枝には青空を背景に見事な咲きっぷりを見せていた。釈迦ヶ岳への登りとなると次第に盛りとなり、頂上近くではシロヤシオのトンネルとなっていた。


ちょっとしたラッシュ状態の頂上からの眺望も見事の一言で、南には関東平野を一望でき、西には日光連山、北には鶏頂山、県境の山々と大パノラマ状態だった。5度目の山頂だが、今までで一番の眺めだった。山頂を西に降りた展望スペースを独占して日向ぼっこしながら430で一局コンタクトし、長い昼食の後にピストンで下山した。

090607高原山
大間々登山口(7:33)→高原山(10:52-12:17)→大間々登山口(15:16) 全行程7時間43分 GARMINデータより 距離:10.42km 累積標高:1018m 平均速度:1.4km/h

関東百名山・その21 筑波山(つくばさん)

つつじガ丘のロープウェイ乗り場の登山口からは、子供たちを含め多くの登山者が山頂を目指して登っていく。僕も後に続こうとは思ってはみたが、足裏の豆が「止めた方がいいよ」と言っているので、9時20分の始発で山頂に向かった。


ロープウェイは山頂直下まで8分で運んでくれるので、筑波山の三角点がある女体山には徒歩1分で到着できる。筑波山は女体山と男体山という二つのピークがある双耳峰で、三角点のある女体山の方が6m高く、筑波山山頂ということになる。頂部には三角点があるが狭い岩場となっていて、小さな祠が祀られていた。眼下には街並みと田園風景が広がっていたが、あいにくの天気で遠望はきかない。ここからは様々な名前の付いた大岩の横を通り抜け、茶店、ケーブルカーの駅のある広場状のコルに着いた。さらに岩場のステップを上り返すともう一つのピーク男体山に着く。両ピーク間は約10分の距離だ。男体山にはちょっと大きめの祠があるが、そこからは女体山を望むことができる。


祠の隣には小さな売店があり、手すりにポール(フィッシャー)を縛りつけスイスクワッドを上げた。430で2局とコンタクトできたがアンテナの威力は抜群だった。写真中央は栃木に戻る途中に北西部よりみた筑波山。


ロープウェイ山頂駅(9:28)→筑波山(女体山)(9:30)→男体山(9:40-10:21)→ロープウェイ山頂駅(10:38) 全行程1時間10分

関東百名山・その20 加波山(かばさん)

加波山へは加波山神社社務所まで車道が続いているので、県道64号から加波山、足尾山、きのこ山の山腹を抜けて通る車道に入った。途中で案内に従い右折すると車幅ぎりぎりの砂利道となり、1キロ余りゆっくり進むと加波山神社社務所の駐車場となる。


小雨が落ちては来るが、空は明るく本降りとなる気配はないので足早に拝殿の横から山頂に向かうこととした。石段を上がるとすぐに大きな岩が続く急な登りとなる。金属製の手すりを頼りに進むと小さな神社が次々と現れる。まもなくちょっと大きめの加波山神社本宮に着くとそこには加波山山頂の山名板がくくりつけられていた。神社の軒下で雨宿りをしながら430で1局と交信しピストンで戻った。


加波山神社社務所(7:30)→加波山(7:42-7:57)→加波山神社社務所(8:06) 全行程36分
写真は筑波山のロープウェー駐車場から見えた加波山(左側のピーク)、右奥のピークが吾国山。

関東百名山・その19 吾国山(わがくにさん)

桐生100キロで傷ついた足でも行ける山を見つけていたら、吾国山、加波山、筑波山の3つの山は近くにあり、いずれの山もさほど歩かなくても山頂を踏めることが分かった。いつものように24時近くに家を出て東北道から北関東自動車道に入り笠間西ICで一般道に降りた。今泉地内から吾国山山頂の近くを通る山道に入った。緩やかな勾配の狭い車道を5キロ余り進むと切通しとなり、そこには登山口の案内板が設置されていた。登山口近くの路肩に車を停め2時前に横になった。


6時前に起きだして登山道に入った。木のステップを10段位上がると両側にロープがガイドする急斜面となる。5分も頑張ると緩やかな登りの稜線となり、突然右手に神社が現れた。横を見ると吾国山の山名板と三角点がある。えっここが山頂なの? 曇っていて眺望がまるっきりないのでそう感じたのかもしれないが通り過ぎちゃいそうな山頂だったw 山ランの方は430で2局コンタクトできた。


西側登山口(6:09)→吾国山(6:20-6:46)→西側登山口(6:54) 全行程45分

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