僕が山に凝りだした理由の一つがコウシンソウの存在を知ったことだった。それは昨年の6月、下野新聞の一面にコウシンソウのカラー写真が掲載され、庚申山に自生する食虫植物で国の天然記念物にも指定されていると紹介されていたことだった。あれから一年が経ち、どうしてももう一度を見たくなったので出かけることにした。ネットなどの情報では例年よりは早いようなのでお山巡りよりも山頂直下の自生地を目指すこととし、いつものように夜中のうちに家を出て登山口となる銀山平に着いたのは4時半前だった。気になる天気の方は、予報では曇りだったがあいにく銀山平は土砂降りとなっていて、半ば諦めムードでシートを倒し横になり夜明けを待つことにした。6時前に話し声で目覚めると、車の外には雨具を着た登山者が3人出かける準備をしていた。おぉぉーー、雨が小降りになっている。登る人が居るんだ。そう思ったら、萎えた気持も一気に吹っ飛び、気が付いたら身支度をして登山口を歩きだしていたw 時計を見ると6時ちょうどだ。歩きは順調で足取りも軽く、一の鳥居手前で先行する女性登山者に追い付き、しばらく話をしながら歩いていたら、コウシンソウを見つけることが出来るか不安だということだったので案内することにした。それからは順調に猿田彦神社跡、庚申山荘と辿り、庚申山への登山道に入った。頭上に覆いかぶさるような大岩の下を潜り抜けたり、土砂崩れで寸断された登山道を横切ったり、丸太を削りステップを付けた階段や、鉄製の梯子をいくつかクリアして、まさにアスレチックのような登山道だ。途中で一組の登山者に出会うが、庚申山荘から早朝に出発し山頂からの下山の途中だということだったけど、あいにくコウシンソウに出会うことが出来なかったと言っていた。お山巡りへの分岐手前で出会ったもう一組のカップルも同様にコウシンソウを見つけられずに下山途中だったが、案内するから一緒に行こうかと声をかけると、行くということで荷物を近くにデポし同行することになった。お山巡りの分岐から約20分で、登山道右側の平べったい大岩が突き出たようなコウシンソウの自生地に着いた。紫色のユキワリソウに隠れるように一回り小さなコウシンソウが岩一面に咲き、それは素晴らしい光景だ。同行した3人も大感激の様子で岩に張り付くようにして写真を撮っていたが、その姿もまたコウシンソウの魅力を表していた。20分ほどコウシンソウを楽しみ、そこから5,6分の庚申山山頂で430で埼玉の局と交信して、足早に小雨の中をピストンした。
左の写真はいつものデジカメ、中央と右は一眼レフ(このために用意したのだけどまだまだ修行が足りないようだ)
左はユキワリソウと仲良く咲くコウシンソウ。右はコウシンソウに夢中な同行者達w
左は庚申山山頂の三角点、右は旧庚申山荘跡に群生しているクリンソウ。
銀山平(6:00)→一の鳥居(6:44)→庚申山荘(7:44)→[コウシンソウ]→庚申山(9:20-9:33)→旧庚申山荘跡(10:30)→一の鳥居(11:18)→銀山平(12:01) 全行程:6時間01分
左の写真はいつものデジカメ、中央と右は一眼レフ(このために用意したのだけどまだまだ修行が足りないようだ)
左はユキワリソウと仲良く咲くコウシンソウ。右はコウシンソウに夢中な同行者達w
左は庚申山山頂の三角点、右は旧庚申山荘跡に群生しているクリンソウ。
銀山平(6:00)→一の鳥居(6:44)→庚申山荘(7:44)→[コウシンソウ]→庚申山(9:20-9:33)→旧庚申山荘跡(10:30)→一の鳥居(11:18)→銀山平(12:01) 全行程:6時間01分