2008年09月

栃木百名山・その55 岩山(いわやま)

県道240号線を南下しながら石裂山、鳴蟲山、二股山、岩山の4つの山に行ってきた。最後は岩山のレポートです。


岩山へのルートは山頂北西部に位置する深山から行くことにして、田んぼの中の空き地に車を停め12時17分に細い林道に入った。民家の横を通り、田んぼのあぜ道となりスギの木立の中へ続いていくが、直ぐに踏み跡はなくなってしまった。斜面を見上げると左側に稜線があるので取り付くと、薄い踏み跡があり稜線伝いに上りはじめた。次第に勾配は急となるが、スタートから20分足らずで猿岩に着いた。東側にはゴルフ場が広がりそれは見事な眺めで、プレーヤーの話し声や打球音まで聞こえてくる。
 

三角点を目指し、猿岩を越えると小さな鞍部となり目の前に大きな岩が見えてくる。その手前まで行くと一番岩の案内板がありその上が岩山の山頂だった。12時40分山頂に着くと、北西の方向には直前に登ってきた二股山が真正面に見えた。
 

一息入れて鞍部に戻ると帰り道の案内板があり、深岩方向に下っているようなのでここを下りることにした。雑木林からスギ林の中の緩やかな登山道で民家の庭先に続いており一声かけて車道に戻った。振り返ると岩山が見える。

 登山口(12:17)→岩山(12:40)→登山口(12:58) 全行程:41分 GARMINデータより 距離:1.47km 累積標高:159m 平均速度:2.0km/h


ルート図

栃木百名山・その54 二股山(ふたまたやま)

県道240号線を南下しながら石裂山、鳴蟲山、二股山、岩山の4つの山に行ってきた。3番目は二股山のレポートです。


県道240号線の下久我地区ある岩の下バス停近くの林道を入り、民家の横を過ぎるとスギの植林地をほぼ真っ直ぐに進むことになる。約1kmで林道終点の小さな広場に着き、10時30分に林道を歩き始めた。最初のうちは車でも行けそうな状況だが、5分後にはルートはスギ林の中の登山道となりやがて沢伝いとなる。途中では一時沢の中を歩く場所もあるが、踏み跡はしっかりしていて迷うことはなかった。この山の頂上直下にはNHKの鹿沼放送所がありルート途中にNHKの小さな案内板が2箇所にある。沢沿いのルートが左斜面の方に向きを変えると、その2つ目のNHKの案内板が現れるが、それを境に登山道は急傾斜地の九十九折コースとなる。鉄塔の巡視路と同様に九十九折の登山道の勾配は一定で路面も荒れていないのでとても歩きやすい。これが普通の登山道となるとちょっと違ってくる。大抵の場合は余程の勾配か障害物がない限り、距離を優先したルート設定となることが多いような気がする。約15分間の九十九折で枝稜線に来る。稜線を5分余り上ると主稜線となり下沢からのルートと合流する。合流後間もなくNHK鹿沼放送局の建物が飛び込んできて、その横にはアンテナがあり、その奥には二股山北峰が見えてきた。


11時ジャストに北峰に立つも三角点は見つからず、石祠の前に山名板があるだけだった。東側の眺望は素晴しく鹿沼の街並みが一望できる。また南を見ると南峰の頂が見え、三角点はそちらにあると言うことなので、早速鞍部に下り急勾配を登り返した。


11時9分に南峰に立ち、三角点を確認した。足早に下山を開始し、南峰の北斜面より北峰に突き出すNHKアンテナが見えたため思わず写真を撮った。帰りは往路を辿り、11時44分登山口に戻った。

登山口(10:30)→二股山北峰(11:00)→二股山南峰(11:09)→登山口(11:44) 全行程:1時間14分 GARMINデータより 距離:3.11km 累積標高:378m 平均速度:2.3km/h


左は下山後登った岩山より見た二股山。右はルート図

栃木百名山・その53 鳴蟲山(なきむしやま)

県道240号線を南下しながら石裂山、鳴蟲山、二股山、岩山の4つの山に行ってきた。2番目は鳴蟲山のレポートです。


石裂山から県道244号線を3km位南下すると馬返地区に着く。県道から林道への入り口に「南いわき幹線274号鉄塔」の黄色い案内柱がある。ここを入り民家の横を通り過ぎると細い林道となるが、のっけから道路は荒れているし路肩も一部崩落している。数箇所で雨水が路面を横切り大きなギャップを作っていた。後悔しながら車を進めるも方向転換する場所もなく、一か八かの林道走行となる。3km近く行ったところで通行止めとなっていたが、これ以上進めないことの無念さより、ここで止めてくれたことの安堵感が出た瞬間だった。まず普通車での走行は無理で、4WDなら行けるけど路肩が落ちているところもありお勧めは出来ません。9時12分、通行止めの手前に車を置き林道に入った。すると土砂が高く積まれ道を遮り、その横を通過すると林道の崩落箇所があり、復旧工事が中途で放置されているような状況だった。この道路は林道というよりも鉄塔建設のためのもので今は巡視路として残されているのかもしれないと思う。


直ぐに林道は草木に覆われ始め、踏み跡も薄くとても歩きにくい状況だ。ススキの葉に腕を擦られながらなおも林道を歩くと、左側の斜面に巡視路の案内があったので、誘われるがままに土手に駆け上がった。ここからはいつもの巡視路そのもので、プラスチック製の階段が赤白鉄塔まで続いていた。


巨大な赤白鉄塔に着くともう山頂は直ぐ先だ。一分後の9時35分山頂に着く。写真を撮りピストンで戻る途中で赤白鉄塔の横で申し訳なさそうにちょこんと佇む山頂が見えた。9時59分に車に戻る。

登山口(9:12)→鳴蟲山(9:35)→登山口(9:59) 全行程:47分 GARMINデータより 距離:2.89km 累積標高:254m 平均速度:3.5km/h



ルート図

栃木百名山・その52 石裂山(おざくさん)

県道240号線を南下しながら石裂山、鳴蟲山、二股山、岩山の4つの山に行ってきた。最初は石裂山のレポートです。


前夜のうちに登山道入り口となる加蘇山神社の駐車場に着いた。5時に目覚ましをかけたけど、まだ外は真っ暗でもう一度寝なおし、起き出したのは6時だった。秋もそろそろ本番となり、大分日が短くなってきた。6時20分駐車場をスタートし山門の奥手にある登山道に入った。駐車場に在った案内板に従って回遊コースを辿ることにして、沢沿いのコースをゆっくりと上る。


出発して20分余りで回遊コースの分岐に来る。ここを左の奥の宮方向に進路をとると、傾斜し次第に急になり、沢沿いのルートは2度3度と渡渉し、途中では沢の中を歩くところもある。だんだんと路面も荒れてきて岩場の急傾斜を上がると6時50分中の宮に着く。


いよいよここからがちょっとばかり危険なルートとなる。駐車場の案内板に「ここはハイキングコースではありません。登山コースです。」と書いてあったが、正にその通りで気を抜くと大怪我しかねない。クサリ、梯子、アルミ製のステップやブリッジが次々と設置された急な岩場を慎重に進み、奥の宮を経由して7時18分に稜線に取り付いた。


稜線を上りきると5分で東剣ノ峰だ。ここで一息をいれ次を目指すと、な、なんとアルミ製の梯子を使った急降下が待っている。梯子は真新しくて頑丈に出来ているので何の心配もないが30m位はありそうだw 


梯子を下り、上り返すと今度は西剣ノ峰に着く。ここから南30mのところに展望台があり、石裂山が目の前に姿を現した。引き返して再びアルミ製のステップと梯子を使い急下降すると石裂山との鞍部に着く。


鞍部からは東側斜面を巻き込むように上り、月山との尾根に上がる。ここから左を向かうと直ぐの7時42分に山頂に着いた。日光連山の眺望をひとしきり楽しみ7時44分に月山に向けて歩き始めた。


月山までは単調な尾根歩きで7時55分に到着しそのまま下山を急いだ。下山のコースも相変わらず急傾斜でクサリ、梯子、ロープ等が設置されている危険箇所盛り沢山だ。ルート中には熊注意、マムシ注意、スズメバチ注意、足元注意、転落注意、危険注意等々多くの注意を呼びかける立て看板があったが、とびっきりアスレチックな楽しい山だ。8時46分駐車場に戻った。

登山口(6:20)→回遊コース分岐(6:40)→石裂山(7:42)→回遊コース分岐(8:29)→登山口(8:46) 全行程:2時間26分 GARMINデータより 距離:6.27km 累積標高:600m 平均速度:2.4km/h



ルート図

栃木百名山・その51 前黒山(まえぐろやま)・釈迦ヶ岳(しゃかがたけ)・鶏頂山(けいちょうざん)

高原山系の3つの山を縦走してきた。その中でも前黒山~明神ヶ岳は登山道が整備されていないので、急勾配の薙登りや藪漕ぎが必須となるので前々からHさんと一緒に行く約束をしていた。


朝7時にハンターマウンテンスキー場ゲート前で待ち合わせて、一台を旧鶏頂山スキー場前の日塩道路沿いの駐車場にデポし前黒山林道に向かった。最初の分岐を右に行き、日塩道路から凡そ700m位入ると2つ目の分岐ある。この場所に車を停め、7時27分に歩き出した。予定ではここから薙までは林道を辿ることになるのだが、僕のGPSは不安定で何度も再探査を繰り返したけど機嫌が直るまでしばらくかかりました。ちなみにHさんのGPSは同機種だけど順調でした。人を見るのかなぁーw 林道は先に進むうちにその形態を変え廃道化してきている。その分藪は濃くなり踏み跡を辿りにくくなってくる。山頂直下の薙に取り付くまで2時間弱の林道歩きをすることになるのだが、その間に薙を3つ越え、2つの朽ち果てた橋に遭遇した。また林道は所々で分岐しており、踏み跡もはっきりしないので何度かのミスルートを繰り返した。それでも連れがいることは心強く、その度に修正し事なきを得た。


一番大きなルートミスは薙の手前で沢に下ってしまった時だったが、これも的確なアドバイスで直ぐに復帰することが出来た。Hさんは事前にホームページで情報を収集しプリントアウトして持参していたのだ。誰でもが情報を発信でき、それを手に入れることが容易に出来るからこそ、こんな奥深い山にも来れるという事に正に感謝です。9時7分、大きな導水管のある4つ目の薙に来るが、案内ではこの薙の上部にある堰堤のところが取り付き箇所のようなのでそのまま林道を進む。林道は今度はS時に曲がり出すとのことだが、実際は九十九折といった感じで3,4回と折り返している。折り返しのところがどうしても薄くなっており直進しやすく慎重に進んだ。先の導水管から約60m高度を上げたところに堰堤があり、9時24分に到着しいよいよ薙の直登が始まった。


薙は下のほうは岩場といった感じで足場は結構しっかりしていているが、中程からはガレ場となりズリ石状となり滑りやすくなってくる。同時に落石の危険もあるので注意深く進んだ。10分で薙を上がり、急斜面の密藪に取り付いた。はっきりした踏み跡はないのでただひたすら山頂を目指し直登し、9時45分に前黒山山頂に着いた。笹に覆われたピークは結構広いが、広葉樹が多少視界を邪魔している。一番良く開けているのは西方面でここからだと女峰山を中心とした日光連山の展望が素晴しい。高原山は立ち木と明神岳にかぶり全容は拝めない。また南側は尾根続きで前黒山より高い無名峰が視界を遮っていた。9時57分、明神岳を目指して下山を始めた。


10時13分、薙の中程の園丁に戻り、林道からはそのまま踏み跡を辿り林道終点に10時29分に着いた。ここから先は急激に落ち込み遥か下方にはスッカン沢、その向こうには大入道、剣ヶ峰、釈迦ヶ岳と山並みが連なっている。ここから明神岳に行くには1627mのピークを越え、80m近くを下降し鞍部より再び上り返さなくてはならない。この間は稜線を辿ることになるのだが踏み跡は薄く藪は濃い。二人で交代しながら薮を漕ぎつつやっとのことで、11時22分に明神岳東峰(1643m)に着いた。真新しい展望台からは高原山が正面に見え、薮漕ぎ50分強の疲れを癒してくれる。ここでちょっと早めの昼食とし、エネルギー補給をして11時40分出発した。11時47分、明神岳西峰(1640m)を通過して直ぐのところにある展望台でしばし西側から北側に広がる絶景を楽しんだ。


明神岳から釈迦ヶ岳と鶏頂山を結ぶ稜線上の御岳山を目指した。このルートは思いのほか整備されていて歩きやすいが稜線手前の登りはきつく12時49分に着いた。ここでザックをデポし釈迦ヶ岳をピストンした。13時08分に釈迦ヶ岳に到着し、今朝から巡ってきた前黒山から明神岳をカメラに納め、次の鶏頂山を目指した。


デポしたザックを回収し13時37分に弁天沼分岐に再びデポし、次は鶏頂山のピストンだ。鶏頂山の上りも釈迦ヶ岳同様にかなりきつく、やっとのことで13時52分に鶏頂山に着く。山頂にはらしくない大きな神社が建ち、この山が信仰の山であることを知り、鐘を思いっきり叩かせてもらった。


足早に下山を始め、14時13分、弁天沼分岐より鶏頂山登山口を目指した。途中14時30分に弁天沼を通過し、旧鶏頂山ゲレンデ歩きは思いのほか長くやっとのことで15時14分、鶏頂山神社の赤い鳥居が印象的な登山口に戻った。気心の知れた仲間との栃木百名山の3つを巡る8時間近くに及ぶ山歩きは本当に楽しいものだった。山のことはもちろん野球のことなど共通点も多く、話すことには事欠かなかった。またご一緒する約束をして別れたが、帰路温泉に入り"はな"に立ち寄り食事していると現れたw

前黒山登山口(7:27)→前黒山(9:45)→明神岳東峰(11:22)→御岳山分岐(12:49)→釈迦ヶ岳(13:06)→弁天沼分岐(13:37)→鶏頂山(13:52)→弁天沼分岐(14:13)→鶏頂山登山口(15:14) 全行程:7時間47分 GARMINデータより 距離:17.13km 累積標高:1370m 平均速度:2.1km/h


ルート図

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