茨城の山9つに登ってきた。その内、片倉山と花香月山は栃木との県境の山である。


国道123号線・新那珂川橋手前を手前を右折し、道なりに進むとNTTのアンテナが見えてくる。そこを右折し赤い鳥居を右手に見ながらさらに行くと、正面に片倉山が見えだし広い草地となると道型はあるが、ほぼ行き止まりとなる。草地を巻くように左に向かう作業道に入るが、道型は直ぐに消え背丈を越えるシノ笹と灌木の密藪となってしまった。なるべく尾根筋を目指すように針路をとるが、何本もの作業道跡が交差し、その中には堀のようになっているものもある。文字が削り取られた石碑やドーム状の窪地なども次々に現れてなにやら廃墟の跡のようだ。やっとのことで尾根筋となったが、相変わらずの笹薮で踏み跡らしきものはあるが薄い。それでも我慢して進むと、痩せ尾根を左側にトラバースする踏み跡となり、山頂手前で東側からの尾根筋となる。尾根上には東側からのしっかりとした踏み跡があり、一登りで山頂となった。山頂には馴染みの栃木の山名板が下がっていた。戻りは尾根筋の薄い踏み跡を追い掛けて下ると、赤い鳥居のところとなった。こちら側から登る場合はこの赤い鳥居のところから取り付くのが正解みたいです。このルートでの登り32分、下り23分。写真左は片倉山山頂、中央は下山口でここからが正規ルートか...道路左側にしっかりした踏み跡あり


三王山は山頂部が公園になっていて山頂直下まで車道がある。というわけで、往復5分のナンチャッテ登山であった。山頂には三角点と大きなラセン階段式の展望台があった。写真左は歩きだした直後に見える山頂の展望台、中央は展望台の足元の三角点標石


御前山には二つの登山口があり、東登山口から入った。良く整備された登山道で歩きやすく、九十九折りに急坂を上がると尾根上となり御前山の案内板がある。GPSはまだ先のポイントを示しているので、ほぼ平坦な尾根筋進み鐘つき堂跡への分岐を過ぎるとピークぽい小丘となる。GPSはこの辺りを山頂と示しているので、丹念に表示物を探したが見当たらなかった。もしやして鐘つき堂跡が山頂かなと行ってみると、そこには山名板が下がっていた。結局のところどこがピークなのかは分からず、消化不良のまま下山した。が、どうにも腑に落ちず、西登山道からもう一度登り返して探してみたが結果は同じだった。平べったい山容から山全体を御前山としているのだろうと勝手に解釈した。探索を含み50分間の山行だった。写真左は登り上げた尾根上に建つ案内板、中央は鐘つき堂跡の東屋


赤沢富士は地図を見ると山頂近くまで林道が通っている。これを期待して御前山西登山口に近い林道分岐まで行ったが、しっかりとゲートで閉ざされており進入は出来なかった。そこで諦めかけて戻りかけたら、赤沢林道第二号橋のたもとに赤沢富士登山口の案内板を見つけた。早速、橋近くの駐車余地にクルマを停め登山道を駆け上がった。皇都川の川音がする稜線に取り付くと、踏み跡のしっかりした急勾配の登りとなる。ほどなく緩やかな勾配の快適な尾根歩きとなり、登り始めて20分余りで林道となる。この林道を2,3分歩くと再び植林地の中の登山道となり、5分で山頂となった。登り31分、下り24分。写真左は登山口、右は赤沢富士山頂


白山は山頂に白山神社があり、その参道を使っての登山になる。赤沢新農村集落センターを過ぎると道は狭くなり、ほどなく行き止まりとなる。そこが白山神社の参道入り口で鳥居と案内表示がある。ほぼストレートに尾根筋を登るが結構勾配はきつい。岩稜のところはステップが刻まれ歩きやすくなっていた。途中の石塔や祠を楽しみながら20分で白山神社となるが、どうもピークがはっきりしないので少しばかり先に進んでみた。それらしきところもあったが、表示や三角点もあるわけでなく白山神社の位置を山頂として10分で下山した。写真左は参道入り口、右は山頂の白山神社


プリントアウトして持参した資料に富士山がある。最初は赤沢富士のことかと思っていたが標高や位置が違う。よくよく読んでみると御前山の続きで青少年旅行村という施設の中にあるらしい。そこで青少年旅行村に行ってみたところ、職員の方が行き方を教えてくれた。この施設の中にはマウンテンバイクのコースやキャンプ場、ハイキングコースが整備されており、富士山はこのハイキングコースの一角にあり展望スペースとなっていた。ということで立派な階段を登りつめ山頂となった。往復15分のナンチャッテ登山だった。写真左は管理棟前の案内板、中央は山頂の展望台


住谷山は登山口が分からず、地図上で一番近いと思われるポイントを探しながら、住谷山の東側の車道を北上した。すると車道から山に入るいくつかの踏み跡があり、そのどれもがピークに向かっているようであったが、そのままピーク北東部に回り込むと墓地の前を通るしっかりとした踏み跡を見つけた。お墓の横にクルマを置き、ここから取り付くことにした。踏み跡はしっかりしており、スギ林の中を山頂尾根筋の稜線方向に続いていた。ほどなく稜線上となると、踏み跡は右に折れ山頂に向かって勾配を増していく。周囲が雑木林となり、ちょっとばかり急坂を登ると、2つの祠とプレハブの建つ山頂となった。登り14分、下り8分。写真左は墓地前の取り付き、中央は山頂の2つの祠


八瓶山はとにかくハードな山だった。登山口から尖がった山容が見えているので、それなりの覚悟はあったが半端では無かった。他の山ではロープが垂れ下がるような急勾配の登りは山頂に向かって真っすぐに伸びていた。登山道にはステップはなく、足掛かりが無いので足首への負担が大きい。急勾配が緩やかになるとほどなく山頂となる。山頂には三角点と、8つの瓶が円形に埋められていた。戻りはどうしても小走りとなってしまいあっという間に下ってしまった。登り18分、下り7分。写真左は登山口より見た八瓶山、中央は8つの瓶が埋まっている八瓶山山頂


花香月山は八瓶山の北にあるが、この山頂には東電とNTTの電波塔がある。その二つの電波塔の管理用道路を使って山頂を踏んだ。本日9つ目の山はゲートから管理道をひたすら登ることになったが、半ば熱中症気味となった体にはかなり堪えた。東電鉄塔はピークの東側に、NTTの電波塔はピークの西側にあり、山頂を分けあうように建っていた。登り26分、下り19分。写真左は登山口となる管理道ゲート、中央は花香月山山頂、右はNTT電波塔前から見えた八瓶山