関東百名山の100山目の山、白砂山へ登ってきた。この山は群馬県と長野県の県境に位置し、栃木からは遠く最後の山となってしまった。金精~沼田と一般道を走り、登山口となる野反湖畔に着いたのは前日の夜9時を過ぎていた。明日の好天を願いながら横になった。


4時に起き出し、4時半過ぎに駐車場の隅にある登山道に入った。と直ぐに下りが始まるではないか? 下った先がハンノキ沢でこれを越えると急な登りが始まる。やがて地蔵峠を過ぎ、地蔵山となると右手には野反湖が見えてくる。ここからは緩やかに下り再び登り返すと、堂岩山への長い登りとなる。尾根筋を左に外しながら踏み跡は続き、「←水場」の案内板のある幕営余地となる。この辺りから登山道はいたるところで腐り出し歩き難くなった来た。今日もスパイク付き長靴は快調そのものだ。左手に八十三山の全容が見えだし、ピークを少し過ぎたところに堂岩山の山名標示があった。写真左は腐った登山道、中央は堂岩山山頂、右は堂岩山から見える白砂山への稜線


堂岩山から道なりに下ると八間山への分岐となるが、この辺りまで来ると眼前には白砂山への美しい稜線が飛び込んでくる。いくつかの小さなピークを越えなければならないが、その行程をも楽しめそうな絶景なのだ。目指す白砂山のピークの前後には同じようなピークがいくつも連なっている。眼前のピークが後方を遮り距離感が上手くつかめないためか、越えても越えても目指す白砂山とはならないのだった。それでも最後のコルから急坂を一登りするとやっとのことで白砂山山頂となった。関東百名山達成の瞬間なのであるがその感慨はさほどない。これも一つの通過点問うことかw 先には佐武流山への薄い踏み跡があるが、ここから先は危険との案内板が建っていた。全方向のパノラマをしばし楽しみ帰路についた。写真左は白砂山から見た登り来た尾根、中央は白砂山山頂、右は「この先危険」の看板が建つ佐武流山方面


戻りは堂岩山から八間山を経由することに決めていたが、どうも八十三山が気になる。距離的には大したことないし、尾根筋のアップダウンもきつくないように見える。踏み跡さえあれば往復できると思い、堂岩山からの尾根筋への取り付き地点を探したが見つけられなかった。八十三山は次の機会にと諦め、八間山へのルートに入った。ここも尾根筋にはしっかりした踏み跡が続き、中尾根ノ頭を過ぎると少しばかり高度を下げ、登り返しながら大きなピークを一つ越えるとその先に朽ち果てた避難小屋のある八間山となった。登り来た白砂山への尾根筋をしばし堪能し、野反湖キャンプ場の案内に従い下山した。写真左は八間山への尾根筋、中央は八間山山頂、右は八間山から見た登り来た峰々


まだ11時を過ぎたばかりで、地図を眺めていたら野反湖の向かい側に手頃な山を見つけた。今にも降り出しそうな空模様だったが、気が付いたら歩きだしていた。野反湖畔を周遊し、弁天山、エビ山の2山を巡った。もう一つ高沢山もあったが、いよいよ本降りとなり諦めて車に戻った。計10kmの散策だった。写真左は富士見峠から見た弁天山とニッコウキスゲ、中央は弁天山、右は雨の中のエビ山山頂

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