尾出山には栃木百名山の一つで2度目の山行となる。前回は尾出峠からピストンしたが、今日は回遊コースを使い高原山まで足を伸ばしてきた。県道199号を北上し与平平で寺沢林道に入る。高原山からの下山コースとなる林道との出合いの駐車余地に車を置きスタートした。最近は里山の山歩きの時は登山靴は履かずスパイク付き長靴で歩くことが多い。今日は行程はちょっと長いが足元が悪い事が想定されるので思い切って長靴にした。


林道は夏草が茂り、場所によっては川のような流れがある。でも長靴なので快適である。林道終点からは回遊コースに入るが、沢沿いに踏み跡は続き渡渉を繰り返す。次々と現れる倒木で踏み跡は途切れるが、構わず沢沿いに進むと再び出会うことが出来る。テープ類のマーキングは見当たらないが、沢沿いに歩くとやがて源頭部となる。踏み跡は源頭部上の斜面をトラバースし、山頂からの稜線に取り付いた。この稜線上はかなりの急勾配で、途中には少しばかりの岩場もあるが、手古摺るほどのことはない。林道終点から1時間弱で山頂となった。写真左は回遊コースの取り付き地点、中央は連続する倒木群、右は尾出山山頂


尾出峠に向けて急な下りとなるので長靴での足元が心配となる。長靴の中では足が動いているけど、スパイクが良く効きグリップが安定しているので思いの外快調だ。尾出峠からは緩やかに高度上げ825Pとなると、立ち木には山田山と書かれた青いプレートが下がっていた。そのままたおやかに続く尾根筋を辿るとほどなく大久保の頭となるが、ここは台地状ではっきりとしたピークはなく、それを示すものも見当たらなかった。次の高原山へは急な傾斜を下り再び登り返すことになるが、気が付いたら山頂だった。ここも展望はなく、早々に撤退し下山路となる鉄塔巡視路を下り、寺沢林道との出合に戻った。7km余りの山歩きとなったが、長靴でのストレスは全く感じることはなかった。車に戻って乾いた靴下を脱ぐのは久しぶりのことだ。写真左は825Pに下がる山田山プレート、中央は大久保の頭、右は高原山山頂