前日(12日)の夕方に前日光の4山を巡った足で、県道15号の上粕尾から県道200号の葛生を結ぶ大荷場木浦沢林道の峠にある氷室山の登山口を目指したが、県道15号から入った直後の上粕尾で通行止めとなっていた。仕方なく、佐野市葛生から回り込み峠を目指した。大滝の手前には10km先で通行止めとの案内板があり、行けるのだろうか不安の中で小石や小枝が散乱する林道を進んだ。幸いにも7km進んだところで登山口のある峠に着いた。この後、下山口となる小戸にバイクをデポするために往復し、横になった時は22時を回っていた。


空が白みだした4時過ぎに起き出したが、寒気の流れ込みで4.5℃と冷え込んでいる。いつもより一枚多く着込んで登山道に入った。最初は緩やかなトラバース路になっているが、左手にはこれから巡る県境の尾根が朝日に照らされ輝いている。小鳥たちも目覚めを競い合うようにさえずっている。針路を左にとると、笹尾根の登りとなり、椀名条山への分岐を通過すると5分余りで氷室山山頂となる。が、いつも見慣れた山名板は隣り合ったピークにそれぞれ吊るしてあった。どっちが本当のピークなのだろうw 南進を続けると三滝からのコースと合流し、巻き道を離れてひと登りすると宝生山となる。写真左は大荷場木浦沢林道の峠の登山口、中央は朝日を浴びたトラバース路、右は笹原の尾根道


雑木林の笹原に続く道を多少のアップダウンで南進すると十二山となるが、巻き道から根本山を目指した。5分余りで廃墟と化した(?)十二山根本山神社を通過し、尾根上の登山道に取り付いた。木の根の張り出した尾根道をひと登りすると根本山となった。雑木に囲まれた山頂からの視界は良くないが、袈裟丸山や皇海山が木立の間から確認できた。写真左は朽ちた十二山根本山神社、中央は木の根の張りだした尾根道、右は根本山山頂


十二山までピストンし、再びたおやかな笹尾根歩きとなりほどなく熊鷹山に着いた。ここには展望台があり、360度の絶景ポイントとなっている。登り来た、氷室山や根本山、遠くには日光連山や赤城山、さらにはこれから辿る丸岩岳の先には富士山も望むことが出来た。写真左は熊鷹山の展望台、中央は南西の丸岩岳とその先に富士山が、右は昼食のシュガーパンとおかずの根本山、袈裟丸山の峰々


熊鷹山から丸岩岳~奈良部山は初めてのルートだが、案内板やテープを辿り順調にピークを踏むことが出来た。誤算はここからだった。破線は尾根筋を南下し鉄塔を過ぎると小戸集落へ下りるように付いている。ここへ下りれば小戸~大戸~秋山と通り抜け、大荷場木浦沢林道の峠までバイクで周回できると考え選んだルートだ。ところが、この尾根筋は岩稜の痩せ尾根の連続となっていた。ピーク越えがきつい場所が数か所あり、薄い巻き道(獣道)を辿るが行き場を失い、立ち木にしがみ付きやっとのことで稜線に這い上がったり、諦めて巻き道を戻り尾根上の岩稜に取り付きよじ登る場面もあった。それでも鉄塔まで来ると踏み跡も出てきたが、それもつかの間で尾根道は植林地となり急斜面の下りとなった。鞍部からは九十九折りの作業道を見つけ、小戸までやっとのことで下りた。バックを降ろすと付けていたジャンパーが無い。途中で落としたのだ(´・ω・`;A)  さらにバイクで走り出すと、突然後輪が揺れ出した。今度はパンクだ。それで7kmを走り続けどうにか車に戻った。只今バイクは入院中www 写真左は、奈良部山の山頂、中央は岩稜尾根で越えるのに四苦八苦、右は尾根からの下る植林地の急斜面

100513根本山1100513根本山2