野球親爺さんと高薙山に登った戻りに平五郎山の登山口となる楡ノ木沢林道の入口を教えてもらった。山の東側を走る馬坂林道からとも考えていたが、先週このルートで野球親爺さんが山頂踏んだということでその軌跡を追うことにした。日の出前に楡ノ木沢林道口に着き30分余り仮眠した。


6時過ぎにゲートを抜け林道に入った。舗装はほどなく終わり砂利道となるが、落ち葉に埋め尽くされた林道は紅葉狩りにはちょっと遅いが、朝日を背中にたっぷり浴びながらの爽快な歩きとなった。林道を歩くこと45分・2.5kmで約200mの高度を上げ、枝尾根への取り付き地点まで来た。山頂から真南に伸びる尾根筋に乗ることも出来るらしいが、踏み跡は一本西側の尾根筋に向かっている。取り付き直後はトリッキーな痩せ尾根となり、少しばかり進むと西側の尾根への急な登りとなる。ここで150mを上げ尾根筋に乗ると方向を北から次第に東側に変えて進むようになる。ここから主尾根へは雪の急傾斜地となり、高度を上げるほどに積雪は増えてくる。主尾根となり進路を北に向けるが、尾根筋は広く稜線がはっきりしていないのでルートをとり難いが、踏み跡はどうにかある。笹の植生はクマイザサからチシマザサとなり、所々にあるチシマザサの密薮を避けるように登ると山頂手前の広いピークとなる。ここから笹の濃い尾根筋を西に外すように踏み跡は続き、少しばかり下げ登り返すと広い山頂となった。山頂には三角点と山名板、その東側に小さな石祠が祀られていた。積雪は10cm程度あり、歩いていないと足元から冷え込んでくるので早々に退散し同じルートを戻った。登り2時間8分、下り1時間30分。写真左は落ち葉の林道、2番目は山頂手前の密笹薮、3番目は山頂に鎮座する小さな石祠


まだ時間的に余裕があるので、川俣から霧降に抜け、この一帯では最後のポイントとなる大山に向かった。取り付きは霧降高原ハウスからの登山ルートが霧降高原道路を横切る地点とし、近くの駐車余地にクルマを置きスタートした。この山は日光連山の東側の裾野にポコンと突き出た形をしており霧降高原より低い位置にある。従ってピークは登山口より低く、200m近く高度を下げてから80m余り登り返すとピークとなる。ハイキングコースとして整備されているので何ら問題は無いが、雨水で掘られたところでは迂回する踏み跡が付けられていた。鞍部から登り返すと間もなく霧降牧場内となり柵を通り抜けて放牧場内のピークを踏んだ。展望スペースとして東屋があり、南から西にかけての眺めは素晴らしい。登り31分、下り37分(往復とも速足で歩いた)。写真左は霧降高原道路をくぐる登山口、中央は大山山頂