3度目の男体山は正規のルートからの登ることとし二荒山神社に向かった。今回は大学一年生のW君を伴っての登山で、前泊の湯西川の知人宅を5時過ぎに出発した。


二荒山神社の登山口を7時ジャストに入り、長い石段を登りつめると5分余りで1合目のとなる。鳥居をくぐると樹林帯の中の急な登りとなり、同伴のW君の息ははずみ、筋肉は悲鳴を上げてきたようだ。何度かの休憩を入れ、3合目で林道歩きとなると再び歩調は整い、約一時間で4合目となり、山道に再突入した。最初のうちは笹原の中の歩きやすい登山道だが、6合目を向かえるころには路面は土からガレ石となり、次第に勾配を増すと岩場となる。ただひたすら続く急な登りはW君の体力を削ぎ、休憩の間隔が短くなるが、背後には中禅寺湖が広がり、遥か彼方の雲海の上には富士山までも見えてきて疲れを癒してくれた。やっとのことで8合目を過ぎ、勾配は緩やかとなるがW君のペースは一向に上がらず、左足は痙攣をおこしてしまいへたり込んでしまった。それでも音を上げることなく、再びゆっくりと歩き始めると、その後は歩みは止まることなく3時間35分で山頂となった。写真左は二荒山神社登拝口、中央は7合目付近のW君、山頂直下から見た日光白根山


山頂は青空に覆われ、360度の絶景はW君をすっかり魅了し、疲れを吹き飛ばしてくれたようだ。湯西川の知人に作っていただいたおにぎりと玉子焼きに舌鼓をうち、ひと時の休憩で足早に下山始めた。一歩一歩確認しながらの下山なので、ペースは上がらないが途中休むことなく、一気に登山口に戻った。写真左は富士山、中央は山頂でくつろぐW君、右は眼下に広がる中禅寺湖