4月の大佐飛山に続いて残雪期の山に登ってきた。燧ケ岳は栃木百名山で県境の山々の山頂から必ずと言っていいくらいに見ることができる山だ。双耳峰として南側からは見えるので目立つ山でもあり、いつかは登ってみたいと思っていた。神奈川の5つの山と連日の山行となるが疲労もほとんどなく朝5時の待ち合わせに関谷の道の駅に向かった。


今回も同行いただくのはH先生で、車を道の駅にデポし助手席に飛び乗った。尾頭トンネルを経由して、国道352号線で御池登山口に向かうが、途中から雪に覆われた燧ケ岳が姿を現した。駐車場には20台前後の車があり、いくつかのテントも設営されていた。駐車場はきれいに除雪されていたが2m近い雪の壁に覆われていた。6時55分、登山口に入るが一帯は雪で覆われて完全な雪道となっていた。早速アイゼンを装着し順調に歩き始めた。雪の状態は表面こそシャーベット状になっているところもあったが、比較的締まっていたので踏み抜きはない。多くの登山者が僕たちの前後を山頂を目指し登っていくが、その半分以上はスキーやボードの板を背負った人たちで、山スキーのメッカと言った所なのだろうか。


ルートは夏道とは違いほぼ山頂への最短コースをとることになるので、急斜面もむりやり直登する感じなのだ。広沢田代であまりの暑さで半そでとなり、さらに急登を一頑張りすると次は少しばかり高度を下げ熊沢田代となる。水分を補給し一休みの後に再スタートしたが、急勾配はさらに続き休憩を繰り返しながら徐々に高度を稼いだ。右手には平ヶ岳が、後ろを振り返れば会津駒ヶ岳が一望でき疲れを癒してくれるが、それも長くは続かない。


登山口から3時間20分でようやく山頂に着いた。たぶん20人前後の人はいると思う。ちょっとした渋滞状態だw 東北一の高さを誇り、日本百名山で二等三角点を持つ山となれば連休のこの時期当然なのだろ。西側にはここより10m高いシバヤスグラが絶壁の先に見える。また尾瀬ケ原越しには至仏山もうっすらと見えてる。南に目をやると燕巣山と四郎岳が見えるがその間にあるはずの日光白根山は見えなかった。昼食と絶景を約一時間堪能し下山を開始した。なんと戻りは1時間ちょっとと登りの3分の1の時間で駆け下りた。残雪の時期の山は楽しいというのを実感した一日だった。

御池登山口(6:55)→熊沢田代(8:43-8:55)→燧ケ岳(10:15-11:12)→熊沢田代(11:35)→御池登山口(12:16) 全行程5時間21分 GARMINデータより 距離:7.97km 累積標高:965m 平均速度:1.4km/h