栃木の未踏山座の中で、日の短いこの時期に午後から行ける山は少ない。今日の石倉山は林道の状況次第では断念することも覚悟の上で出掛けた。


わたらせ渓谷鉄道の原向駅の前を抜けガードを潜ると原向林道となる。何処まで行けるか不安の中でクルマを走らせると、途中のゲートは開放されており難なく林道終点まで進入出来た。山頂西尾根の枝稜線の先端がこの林道終点から始まっていることを地図で確認し、2つの沢に挟まれた急勾配の稜線に取り付いた。薄い踏み跡が九十九折りに続く急斜面を上がると狭稜の尾根筋となる。しばらく急な登りとなるが一本道で特に迷うところもなく主稜線となる。ここからは軽いアップダウンで三角点峰(1109P)となり、小さな鞍部から登り返すと石倉山山頂となった。ところが山頂に在ったはずの栃木の山定番の山名板が見当たらない。辺りを探したが在るのは久妹と書かれた布製のリボンだけだった。誰かが撤去したのだろうがどのような意図があるのだろう? 戻りはピストンで下った。登り50分、下り40分。写真左は林道終点から取り付いた狭稜尾根筋、中央は四等三角点峰から見える大萱山、右は山頂部で以前は右の木に山名板が下がっていた