今年初めての茨城の山シリーズは日立市の山々だ。アジア杯・ヨルダン戦のハラハラ試合をテレビ観戦後、早起きの自信もなくそのまま日立に向かった。@nifty地図を見ると国道6号線から常磐自動車道を横切り、石切山と助川山の間を通る車道がある。道型はあるものの路面は荒れ放題で、4WDパワーで登り切ることができたが普通車では到底無理な道だ。行きついた先は助川市民の森の山根口で、その一角で夜明けを待ち仮眠した。


夜明けとともに石切山に向かうが取り付き地点がはっきりしない。助川市民の森の境界沿いに西に歩くとゲートとなり、その右手の斜面を登る踏み跡を見つけた。上がった先は灌木が邪魔をする雑木林で薄い踏み跡が続いている。やや高度を下げると石切山が木立の間に見えだし、鞍部から緩やかに登り返すと平坦な石切山となった。とは言っても山頂を示すものは見当たらず、GPSでピークを確認しピストンで戻った。往復18分。写真左は助川市民の森の山根口、中央は尾根筋から見えた石切山、右は何の表示まない石切山山頂


次の助川山はゲート前から左手に伸びる舗装道に入った。この舗装道は助川市民の森の管理道となっているようで、途中からは東屋のある助川山が見えてくる。舗装道は石の池となると窪地を右に巻きながら山頂の北側へ回り込んでいる。あとは遊歩道を上がれば東屋のある360度の絶景ポイントの山頂となる。日立市の街並みとその上方に拡がる太平洋の眺めは何とも言えない。往復25分。写真左は舗装道の遊歩道で先に山頂が見える、中央は三角点ピーク


四ッ峰は取り付き地点を何処にするか迷った。石灰の採掘場となっている西側を外し、北・東側は勾配がきついようなので避け、南側から取り付くことにした。地図上の車道が通行可能であること願いながら西側の採掘場の中へ進入した。道路は採掘現場を貫いており、いつかゲートで閉ざされると思いながら進むが唐津沢林道迂回路との案内標示が現れ、一般通行が可能であることが分かる。南尾根筋までも車道は続き最高点近くにクルマを置き、採掘現場の法面上の尾根筋に取り付いた。尾根筋にはしっかりとした踏み跡が続き、数回の軽いアップダウンで三角点のある山頂となった。木製の山名板が三角点に寄り添うように置かれていた。ピストンで下山す。登り26分、下り22分。写真左は取り付き地点で法面上部の尾根筋からピークを目指す、中央は山頂部


鞍掛山はかみね公園の北側に位置し、東斜面にはゴルフ場が広がっている。登山口は山の南北に2か所あり神峰ハイキングコースで繋がれている。今回は南側の登山口から入り、ゴルフ場右手に見ながらのんびり歩くと山頂直下となる。案内表示に従い階段を上がるとアンテナ群の林立する山頂となった。三角点峰からの眺望はアンテナ群が邪魔する方位以外は抜群である。往復20分。写真左は鞍掛山への登山口、中央は山頂


大白峰は薮山とのことだったので傾斜の緩い西尾根を辿ることにした。そこで取り付き地点を探しながら南側の車道を西進すると宮田川の合流点近くに鳥居を見つけた。鳥居があるということは参道の先には社があり、これが登山道へ続くのではと判断し取り付いた。鳥居をくぐると参道らしき道は沢沿いに続き、古いコンクリート製の石段もある。ところが参道は再び沢を渡り車道への斜面となり寸断していた。仕方なく少しばかり戻り尾根筋への斜面に上がると山芋の採取跡が醜い灌木帯となり直ぐに尾根上となった。尾根筋にはしっかりした踏み跡が続き、軽いアップダウンの後に背丈ほどの笹薮を30m位漕ぐと山頂となった。雑木に囲まれた山頂には三角点があるだけで山名表示はない。往路をピストンした。登り28分、下り20分。写真左は取り付き地点とした鳥居、中央は三角点だけの山頂


神峯山、御岩山、高鈴山は本山トンネル北側に登山口があり、まず神峯山に向かった。登山口から本山トンネルの真上を通るアスファルト道を歩くと、トンネルの真ん中あたりで分岐となる。ここからはしっかりした登山道となり、右手に山頂を見ながら時計回りに回り込むよう歩く。数度のアップダウンの後に少しばかりの急登を上がると社の建つ山頂となる。社の南側には百葉箱がありその地点が最高点だった。分岐点までピストンし次へ向かった。往復53分。写真左は本山トンネル北側からの登山道口、中央は尾根筋の遊歩道、右は山頂の百葉箱


御岩山は高鈴山へのルート途中にあるようなのだが地形図には掲載されていない。そこでルート上のピークをすべて踏みながら進むことになった。それがミスルートの原因となり、御岩神社の案内標示に引っ張られ尾根筋を北に外して進んでしまった。結果として想定外の岩場のクライミングとなってしまった。後で知ったことだがこの一帯の岩場はロッククライミングのメッカとなっているようだ。登り切った先のピークには何の表示もなく、一つ先のピークに御岳山の山名板が下がっていた。岩場の先のピークということでこの地点に山名板が下がっていたようだか、山名事典によれば標高・緯度経度からして最初に登ったピークが御岩山であり、現地の標示と異なっていることになる。写真左は御岩山の山頂部で標石がある(山名事典ではここがピーク)、中央は想定外のロッククライミングでよじ登った岩場、右は現状でのピーク


高鈴山は御岩山から尾根筋を辿ることになるが、途中の小ピークには全てに巻き道がある。ということでほぼ平坦な登山道をのんびり歩くとアンテナ鉄塔の建つ高鈴山山頂となった。展望台からは北から西にかけての絶景が広がっていた。登り53分、下り42分。写真左は高鈴山山頂部、中央は山頂からの絶景