1000m級ではこの暑さは凌げないと2000m級の四阿山を目指した。22時に家を出たがしつこい睡魔に襲われ3ヶ所のPAで仮眠することなり、下山口となる茨木山登山口に着いた時には時計の針はすでに6時を回っていた。ルートは嬬恋村バラギ高原のスキー場から浦倉山を経て四阿山に登り、茨木山に下る周回とした。


浦倉山(2091m、四阿山)へはクルマを置いた茨木山登山口をスタートし、ペンション村を抜けとパルコール嬬恋スキーリゾートのゲートからゲレンデに入る。しばらく行くと野地平→の標柱となり案内に従うと突然、浦倉山登山口の標柱が現れた。ここからは整備された登山道となり、スキー場を離れ雑木林の笹原をほどほどの勾配で登っていくと野地平となる。この先も広い尾根筋に勾配を避けるように登山道は続いたが、朝露に濡れた笹原となりびしょ濡れとなってしまう。高度感のない登りは続き眼前が開けると浦倉山となった。広い笹原の中に三角点標柱のある山頂だ。写真左は野地平から見た浦倉山、中央は笹に覆われた登山道、右は浦倉山山頂


四阿山(2354m、四阿山)へは県境尾根筋を緩やかに下るとスキー場上部のケーブル山頂駅となり、かの有名な愛妻の鐘となった。登山道は県境尾根を忠実に辿るように作られている。スキー場を過ぎた辺りからは登山道は刈り払われておりやっとのことで朝露から解放された。相変わらず高度感のない登りが続き、茨木山への分岐を過ぎると本日最初の急登となる。クサリ場もあるが使わずに上がれるくらいのもので危険なところはなく三角点峰(2332.9m)となった。西に目を向けると青空に突き出た本峰が見える。ちょっとしたクサリ場と岩稜の尾根を行くとほどなく山頂となった。小さな社のある山頂には20名近くの先行者が所狭しと陣を取り、写真撮影だけで早々に撤退しピーク下で4局と交信した。北西方向に見えた花の百名山・根子岳の素晴らしい眺望はあったが他は雲の中に隠れていた。写真左は四阿山手前のクサリ場、中央は四阿山山頂、右は四阿山から見た根子岳


茨木山(1619m、四阿山)へは分岐まで戻り、茨木山方向へ尾根筋を東に下るがいきなりの急傾斜となった。あっという間に300m余りを下げ鬼岩となると勾配は緩み、刈り払われた尾根筋をどんどん下る。何回かの登り返しまあるがきついところは無く、小さな鞍部から20mを登り返すと茨木山となった。雑木山で山頂部は開かれていたが雲の中で眺めは無かった。ここからの登山道は尾根筋を離れ北東方向の斜面を下るように作られていたが、相変わらず刈り払いは続き快適に下った。途中で小さなチタケを一つ見つけた。今年初めての収穫に快くしキノコ狩りの下山となった。周囲の雑木林に目配りしながら行くと左手の奥に白い塊を見つけた。半信半疑で近付くとそれは真っ白なマイタケに似た綺麗なキノコだ。写真に収め持参したレジ袋に入れて持ち帰ることにした。長い行程の末に吊橋を渡るとほどなくクルマとなった。写真左は刈り払われた登山道、中央は茨木山山頂

スタート(茨木山登山口)(6:26)→スキー場ゲート(7:00)→浦倉山(8:40-8:56)→四阿山(10:30-10:45)→茨木山(12:17-12:25)→茨木山登山口(13:13) 計6時間47分。


ちなみにマイタケに似たキノコは、ハナビラタケという名前で幻のキノコと呼ばれているものらしい。抗癌効果のあるβグルカンを多量に含んでいる注目のキノコらしい。行きつけの料理上手の女将さんがいる餃子屋さんに持ち込んだので連絡が楽しみだ。