今日も群馬の山に出掛けてきた。横川PAで朝食を済ませ、碓氷軽井沢ICから碓氷バイパスへ抜け最初の稲村山登山口に向かった。


稲村山(953m、南軽井沢)は上信越道の高岩トンネルの手前北側に見えるピラミダスな山で、登山口は北西部の赤坂地区にある。林道経由の登山道なのだがゲートで閉ざされているためゲート手前にクルマを置き歩きだした。5分ほどで林道から植林地の中の登山道となり緩やかに勾配を上げる。12,3分で南西尾根のコルとなり方向を変えると勾配は次第に増してくる。尾根筋は歩きやすいが、生憎ガスの中でひたすら登るだけだった。少しばかりの岩場を過ぎると三等三角点と石祠のある山頂となった。時折ガスの切れ間から高岩方面が望めるだけだった。往復60分。写真左は稲村山山頂、中央はガスの切れ間から見える高岩


中尾山(980m、軽井沢)は稲村山の北側に位置しているので、碓氷バイパスから分岐する久保沢林道を利用することにした。鉱業所跡を過ぎると林道は北へ方向を変え、しばらく行くと砂利道となる。路面は雨水で掘られ大きなギャップが何ヶ所かであったがオフロード仕様なので問題ない。前方に堰堤が見えて来るとその手前で林道は終点となり、いよいよ歩きとなる。薄い踏み跡は両側にある堰堤に挟まれた尾根筋に続いている。勾配は次第に増してくるが、お構いなしにスギの植林地を直登した。上方にコル越しに青空が見えだすと雑木林となるが、勾配は更に増し落ち葉で足元が滑りとても上がれない。仕方なく左へ少しトラバースし、大岩の下から巻き上げ植林地を直登し山頂尾根となった。ここからは尾根筋を西進するが、この間に5つの小ピークを越えることになる。所々に痩せ尾根もあり多少緊張するポイントもあったり、ちょっとした岩場もあるが特に難所はない。登りついた山頂は木立の中で大した展望もなく、山名板が一枚下がっているだけだった。登り58分、下り33分。写真左は急勾配が続くスギの植林地、中央は中尾山山頂


山急山(992m、軽井沢)は五輪岩を含む岩峰で見た目通り登り甲斐のある山だった。碓氷バイパスにクロスする上信越道の高架橋の下から山の南側に入る林道を詰めると鉄塔直下で行き止まりとなる。鉄塔の下を抜け尾根筋に取り付くと初めての案内標示が出て来る。植林地の中の尾根筋を上がり748Pまで来ると木立の間から五輪岩らしい岩峰が見えだしてくる。一度コルまで下げ登り返すといよいよ勾配は増してくる。750辺りで尾根筋を岩稜が塞ぐようになり、岩壁の基部を西に巻くように踏み跡は続いていた。ほどなく岩壁に挟まれた踏み跡となると勾配は更に増して急登となった。油断すると堆積した落ち葉に足元をすくわれそうで慎重な登りが続いた。やっとのことで尾根筋のコルに上がると、ここからは楽な尾根筋歩きとなる。岩稜なので狭いところもあるが灌木があるのでそれほどの恐怖感はなく山頂となった。三等三角点と山名板の下がる山頂からは、浅間山、榛名山、赤城山、妙義山と群馬の名峰が四方に見えるビューポイントであった。登り58分、下り48分。写真左はコル手前の急登、中央は山急山山頂、右は稲村山とその後方の高岩


浅間山(650m、南軽井沢)は上信越道・横川PA先の浅間山トンネルの通る山で、トンネル工事用?の車道から林道を辿ることにした。地形図を見ると北西尾根の等高線の間隔が一番広く、林道を辿ってコルに上がった。予想通り尾根筋はさほどの勾配はないが中程からは岩稜となり適当に巻き上げた。ピークも立派な岩稜で東側から灌木を手掛かりに上がった。残念ながら山頂にはそれを示すものは一切見当たらなかったが、南側には裏妙義の奇岩が広がっていた。往復40分。写真左は岩稜の尾根筋で先に見えるのは山頂部、中央は岩稜ピーク


刎石山(810m、軽井沢)は旧中山道坂本宿の北側の山で、なんと旧中山道が山頂付近を抜けているのである。と言うことで、この山行は旧中山道を歩くことになるという思いがけない歴史探訪となった。スタート地点となる東屋を入ると掘り状の山道がしばらく続き、スギの植林地を抜けると瓦礫の道へと変わる。番所跡、馬頭観音などの石塔、風穴、覗、弘法の井戸、茶屋跡などを過ぎる度に、400年近く前に同じ道を行き来していた人たちは想いを馳せた。山頂近くには東屋があるが、何処がピークかはっりしない。歩きまわるとに西側のピークに前20と刻まれた図根柱があり、この辺りが一番の高みでもあった。往復60分。写真左は坂本縮から見た刎石山、中央はピーク付近