山用のクルマを壊してしまい次のが来るまで雪道を走るクルマが無い。そこでアプローチがノーマル車でも可能で、残雪期に適した山を探した。赤城山系で登り残している小黒檜山は無雪期は薮漕ぎが必至ということでネットを漁ってみたら、ハイトスさんが積雪期に歩いているのを見つけた。


小黒檜山(1644m、赤城山)は赤城山系の主峰である黒檜山から北へ派生する尾根筋にある。積雪を考え登りは良く踏まれている黒檜山登山道とした。迷ったのは足元で、登山靴+アイゼンが常道ではあるが、気温が上がり雪が腐っていることも想定されたのでスパ長とした。案の定、雪は腐りズブズブでトレースを外すと簡単に踏み抜いてしまう。夏道は石がゴロゴロしていて登り難かった記憶があるが、その時よりも15分余計にかかり65分で黒檜山となった。広い山頂を北端に行くと北へ伸びる尾根筋の先に反射板が建つ小黒檜山が見えてくる。しかし急斜面の下りにトレースは無く、無垢な雪面に足を置くといきなり腰まで踏み抜いた。少し頑張ったがどうにもならずスノーシューを履きだすと沈み込みは極端に減り出した。勾配が急なのでスムーズとは言えないがスノーシューの威力をまざまざと感じた。鞍部からはほぼ平坦な尾根歩きとなり反射板が見えて来ると最後の登りとなりほどなく小黒檜山となった。黒檜山から1時間。写真左は黒檜山の北端から見た小黒檜山、中央は小黒檜山の反射板

下山は鞍部手前までピストンし、西側の車道に向けて急斜面を下った。スノーシューを履きながら尻セードで下ると、表層雪崩のような状態となるが立木が多いので拡大はしない。何回か繰り返すとコツをつかみ雪崩の先端部で滑り下れるようになる。立木も体を左右に振ると適当に避けられるので結構楽しい。あとは車道を辿って登山口に戻った。下山は1時間20分。4時間5分で周回した。