3か月ぶりに群馬の山に行ってきた。例によって前夜のうちに登山口まで入り込んで車中泊となったが、朝方の冷え込みは半端ではなく中々布団から抜け出せなかった。

  
吾嬬山(1182m、群馬原町)は東吾妻町と中之条町の町境にあり、南側の東吾妻町が一般的であるようだ。地形図を眺めていると北側の中之条町からも林道が伸び、下山後は有笠山に登る予定なので中之条町側から取り付くことにした。吾嬬地区から林道を行くと分岐となり、峠の林道方向はゲートで閉ざされていた。分岐右側には吾嬬山登山口の案内板があり、林道を行くとほどなく左斜面をあがる登山道となった。5cm程度の雪の上にはトレースが残っていて迷うことはない。50分ほどで吾嬬神社奥の院と表示された石祠となり、急こう配となった斜面を左にトラバースすると町境の尾根筋となる。あとは一登りで山頂となった。登山口から1時間6分。写真左は林道分岐で左側はゲートで閉鎖され右側が登山口、中央は山頂直下の石祠、右は吾嬬山山頂

  
薬師岳(974m、群馬原町)は吾嬬山の南東に位置し、町境の尾根筋を辿ることになる。峠の林道に向かって一気に下り始めると、突然ガサガサと足音が響いた。一瞬身構えると前方に現れたのはニホンカモシカで、暫しのニラメッコとなったw ほどなく林道となり、軽いアップダウンが続く尾根筋となる。ちょうど中程で急登となると右側に巻き道の分岐となった。ここで巻き道に入ったのが選択ミスで結局大回りをすることになった。その後尾根筋に復帰し、緩やかな登り勾配を行くと石祠の建つ薬師岳となった。下りは峠の林道までピストンし吾嬬林道をゲートまで戻った。吾嬬山から薬師岳まで1時間、薬師岳から林道ゲートまで55分。計3時間40分で周回。写真左は峠の林道手前で見かけたニホンカモシカ、中央は薬師岳山頂

  
有笠山(873m、小雨)には東西に箇所の登山口があるが、この時期は東側の方が雪は少ないだろうと東登山口から取り付いた。切り立った岩稜が特徴的な山で、谷あいの登山道は直ぐに大岩の前となり左側に巻き上げるように続いていた。ところが右手前方に再びニホンカモシカを見つけ、彼らを追いしばし登山道を離れた。登山道へ復帰し、巻き上げるように登ると、クライミング練習用の岩場の前方を通り過ぎると尾根筋となり西登山口からの登山道と合流する。ここからは核心部の急傾斜地となり、鎖と梯子を頼りに一気に抜け、ピーク下の岩場を東側へトラバースし尾根筋に乗ると一登りで岩稜ピークとなった。ここから小さな鞍部を西へ少しばかり行くと山名板の立つ山頂となった。地形図では873mとなっているが山名板には888mと記されていた。下りはピストンした。登り50分、下り22分。写真左は東登山口、中央は山頂

  
嵩山(789m、中之条)は中之条町のシンボル的な山で、南側にある「道の駅・霊山たけやま」から登山道が作られている。そのうち一番最短と思われる東登山口より取り付いた。この山には三十三観音が至る所に祀られ、その観音を巡るための道がいくつも交差している。ということであっちこっち行ったり来たりする内に、16番観音へ続くクサリの下がる岩場を経由して尾根筋へ登りついた。ここからは尾根筋を辿り、クサリの連続する岩稜を登ると嵩山(大天狗)となった。山頂に鎮座する大岩の上には小さな石祠が祀られ、そこは360度の絶景ポイントだった。高度感と展望に大満足しピストンで下山した。登り45分、下り29分。写真左は道の駅から見た嵩山、中央は山頂の大天狗