3日前に登った赤沢山の戻りに幕掛山の登り口をあれこれ探してみた。当初は夜後沢の右岸尾根筋に取り付こうと思ったが、どう見ても勾配がきつい。そこでもう少し北上すると平出集落を過ぎたところに芦ノ田越(古道)の標識を見つけた。行先は青木沢とあるので間違いなく峠越えとなるのでここから取り付くこととした。ところが本日の天気予報は傘マークで、様子を見ながらの遅いスタートとなった。8時過ぎに予定した取り付き地点に着いたがまだ雨は落ちていない。スパ長にピッケル、ザックにワカンを縛り付けクルマを離れた。


幕掛山(1410m、藤原湖)はネットで調べても記録は少ない。無雪期の記録では結構な藪山とのことだし、残雪期も条件次第ではかなりきつそうに思えた。古道の標識を入ると直ぐに雪道となり、ほどなく木柵が古道を塞ぐように置かれていた。車止めのつもりなのだろうか、それにしては通れるほど道幅はないし。古道は先に続いていたが、どうも986Pの西側に向かってるようだったので、右前方の明瞭な尾根筋に上がることにした。残雪の急斜面だが北斜面で雪が締まっているので難なく尾根筋となった。雑木と僅かな灌木の茂る尾根筋に雪はなく、次第に勾配を増し一気に250m余りを上げるがストレスはない。986Pと1050級Pの鞍部付近に乗ると再び雪が現れツボ足となる。この辺りから雨混じりの靄がかかってきたので先が見えなくなり、GPSとニラメッコとなった。1050級Pは南側に巻いて南東鞍部まで水平移動し再び尾根筋に乗ったが、次の尾根筋への取り付きで苦労した。雨具を着込み、ワカンを履いたまではよかったが、勾配がきつい上に雪が腐っており中々ステップを確保できず難儀した。それでもどうにか急斜面をクリアすると、いよいよ雨は雪に変わり、靄は霧氷となって枝を凍らせ始めていた。この先は灌木藪、アスナロの幼木藪、一部急勾配な登りとあったものの総じて残雪を繋いでの尾根歩きとなった。登りついた山頂には目印らしきものはテープしか見当たらなかった。GPSは間違いなく山頂を示しているし、どうせ三角点標柱は雪の下だろうと、寒さの中で儀式を済ませ下山に取り掛かった。登り2時間58分、下り1時間24分。写真左は尾根筋の状況でここは藪を選んだ、中央は山頂部で先にもこんもりとした出っ張りがある。

帰宅して確認するとどうも先のピークに山名板があるのかもしれない(詳細は不明)。いずれにしろ三角点峰であるこの山の三角点の位置までは到達したので良しとしよう。