一週回前に表参道から三笠山、二子山を周回した。今回は同じ登山口から天武将尾根をスズノ頭までピストンすることにした。この尾根筋は狭稜の岩尾根で、岩壁の降下もあるとのことで20mザイルを携行し、5時30分に登山口に入った。

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両神山荘前から奈良尾峠への案内に従って両神神社里宮の狛犬の前を行くとお堂となる。この時点で取り付きを行き過ぎたようで、結局その先の林地を直登し尾根筋の順路となった。ほどなく尾根筋を外れトラバース路となるがザレ斜面でとにかく歩きにくい。奈良尾峠からは905Pで尾根を合わせさらに高度を上げるが、1000を過ぎた辺りから狭稜岩尾根となりナイフリッジとなった岩稜をそのまま越えて行く。時には北側を巻く場面もあったが、ほとんどは痩せ尾根上のアップダウンの繰り返しとなり緊張の連続となる。1083Pを過ぎるといよいよ最後の登りとなり、山頂直下のクサリ場を攀じ登ると祠のある天理岳となった。両神山や一週間前に歩いた三笠山~二子山の稜線の展望が広がる。写真左は痩せた岩稜尾根、中央は山頂直下のクサリ場、右は天理山山頂

P7240066P7240059140724天理岳・スズノ頭
北峰の石祠を確認してそのまま西へ急斜面を下ると短い区間だが笹薮となった。 やはりここからも岩稜地帯であるが踏み跡はしっかりしている。1145Pを過ぎるとほどなく大岩の直上となり行き場を失った。北側を見ると大岩に沿って下る踏み跡があり、慎重に降りると細引きでも使いたいような岩場の下降点となった。どうにか通過したがこの間の5分間くらいは極度の緊張を必要とする場面だった。このあとは勾配はきついが尾根筋は広いので難なくスズノ頭となった。両神山~東岳~西岳の展望を楽しんだあとは往路をピストンした。往復6時間10分。 写真左は急勾配の岩場、中央はスズノ頭