- カテゴリ
- 神奈川の山
表丹沢県民の森駐車場から上秦野林道のゲートを抜けて歩くと、尾関廣氏の記念碑となる。地形図を見ると堀山に続く南西尾根筋がここから始まっていた。ルート的には最短であり、躊躇なく取り付いた。ほとんどがスギ林で藪も無く、一部急勾配はあるが何ら問題なく大倉尾根となり、直ぐに堀山となった。写真左は取り付いた南西尾根、中央はいきなり現れた尾根上の高速道、右は堀山
ここからはまるで高速道のような登山道が続いていた。勾配が少しきつくなると木道・木段となっていた。それでも花立山荘の手前は岩の転がる急登となった。この辺りから雨脚が強くなり傘をさしての山行となった。花立ノ頭も好展望地なのだろうが雲の中である。ほどなく塔ノ岳との分岐となり、西へ分けると大丸、小丸のピークとなる。いずれもはっきりしたピークではなく通過点のようなポイントだ。写真左は花立ノ頭、中央は大丸、右は小丸だがいずれも通過点
土砂降りとなってきたが大した登りもなく鍋割山となった。そうとなれば山荘での鍋焼きうどんとなるが、あいにく入り口は閉ざされていた。それでも雨宿りするには十分なスペースである。その直後である、大量の荷物を背負った山小屋の主が登ってきた。あのーや、やきうどん、、、まだやってねぇーーよ。どくらいで、、、、30分もすればできるよ。それじゃーお願いします、、、そこに名前書いて待ってなぁ。冷え切ったカラダに鍋焼きうどん、格別です!!
約一時間の長休みで次へ向かった。雨のせいもあるだろうが、ここの長い下りは他に比べると荒れている。二股への分岐鞍部を直進するとほぼ平坦な尾根歩きとなる。最後に急登を上がると栗木ノ洞となり、さらに南下すると櫟山となった。あとは駐車場に向けて九十九の整備された登山道を下るだけだった。案の定、ヤマビルが数匹ズボンに纏わりついていたが実害はなかった。写真左は栗木ノ洞手前の急登、中央は栗木ノ洞、右は櫟山
丹沢湖の西側の世附から県境にかけて登り残した山が4つある。丹沢湖側は林道の崩落がありクルマで進入は難しいようなので、山梨側の山伏峠から攻めることとし、道志の道の駅で車中泊す。
6時、山伏トンネル南側の余地からスタートし大棚ノ頭までは軽快に歩いた。この尾根伝いは歩いたことがあるが、そこから派生する3つの支尾根のどのように辿るかで決断が揺れた。それでも当初の予定通り西丸に下ることにした。下りだして直ぐに背丈ほどの篠薮歩きとなる。もちろん踏み跡はしっかりしてるので外すことはないが、左右から行く手を塞ぐ笹は鬱陶しい。山頂手前200m位で尾根筋を行かず巻き道を選択したが、それがミスで急斜面を登り返し西丸を踏んだ。写真左は県境尾根からの西丸、中央は西丸への密藪、右は西丸山頂
この先も踏み跡は明瞭だが笹藪は相変わらず続いた。鞍部に降りると大棚沢へ向かう経路を確認して東丸へ登り返した。そこそこの勾配だが踏み跡はしっかりしており難なく東丸となる。写真左は鞍部、中央は鞍部近くから見えた東丸、右は東丸山頂
鞍部まで戻り古の経路を下るが、途中で踏み跡を見失い尾根筋を外してしまった。地形図を見ると沢沿いに下っても切通橋の袂には出られると判断し、躊躇せずそのまま沢に沿って降りた。急がば回れと言い聞かせながら大棚沢林道を切道峠に向かうが、中尾山までの距離が離れてだしてきた。ちょうど林道も細くなってきたので、一気に急斜面に取り付いた。50m程上げるとはっきりした踏み跡となった。何のことは無い、鉄塔巡視路に出たのである。そこからは廃林道を辿り中尾丸山頂となった。写真左は切通橋、中央は林道の終点でここから斜面にとりついた、右は中尾丸山頂
そのまま西へ続く尾根筋をひたすら下り大棚沢橋の近くの林道に降り立った。あとは林道を大栂に向かうと、所どころに菰釣林道の表示が見えてくる。とことんこの道型を追い、終点の先から尾根筋に登り上げた。尾根筋は傾斜はきついが明瞭なのでペースの落ちた両足を叱咤しながら必死に登った。やっとのことで登りついた山頂には三角点標柱とこの日唯一の山名板が下がっていた。写真左は崩落の進む菰釣林道、中央は尾根筋、右は大栂山頂
ここからは菰釣山へ醜い篠藪が続き、結構消耗した。あとは県境尾根を南下し山伏峠へ戻るだけなのだが、この間の遠いこと、クルマに戻ったのは夕方5時を過ぎていた。計11時間10分の山行だった。
滝壺橋から取り付くと急勾配の登りとなる。流石に本日3つ目ともなると脹脛は悲鳴を上げ、500mの一気登りはきつい。勾配が緩み少し行くとミツバ岳山頂となった。写真左は登山口、中央は何処までも続く急登、右はミツバ岳
ここからは軽快な尾根が続くが、鞍部からの登り返しはかなりのものだ。山頂稜線への最後の登りでは再び脚が重くなりペースは上がらない。登山道合流部のベンチを少し行くと世附権現山の山頂となった。下りはP756から踏み跡を離れ世附大橋近くのトンネルを目指して尾根筋を降り、最後はトンネル際から車道へ復帰した。計3時間での周回もバテバテとなった。写真左は権現山山頂、右はトンネル際への下降地点の岩場(極めて危険)